他人と比べて苦しんでる人に読んでほしい『キャロリング』

みなさま、こんにちは。

自由登校なので、一日中こたつでぬくぬくしてます、鷹れんです。
学校では一年生の春からずーっと頑張りっぱなしだったから、わずかな休暇を楽しんでいます。
エネルギーためて、変化の多いであろう四月を楽しまねば!!

さてさて、
今日は、私が大好きな作家・有川浩さんの本のお話です。

『キャロリング』を読んで、心に刺さったふたつの言葉。

まず、『キャロリング』についてざっと説明しますと、
クリスマス倒産がきまった会社。心優しいヤクザのおにーさんたち。崩壊寸前の家族。
これらが絡み合って、クリスマスへの奇跡の物語を紡いでいく…そんなお話です。

この本の中で、私が感動した言葉がふたつあるので、それを紹介させてくたさい。

持っている辞書が違う

これは、本書の主人公・大和俊介の言葉です。

彼は、あることから家族と疎遠状態になっていました。
当時、恋人関係であった柊子との間で結婚の話があがったとき、当然ながら、両親への挨拶のこともでてきました。
ですが「親を割愛したい」と、彼は言ったのです。

人の言葉というのは、
家庭環境や、実際に接する人々、まわりの影響を強く受けます。

親を割愛したい。
幸せな環境で育ってきた柊子には、それがどういう意味なのか、理解できませんでした。

これが「辞書が違う」ということなんです。

柊子のもつ「辞書」には、両親を割愛する、という言葉は存在しなかった・・・
でも、彼女の辞書には書かれていない、悲しく、つらい言葉の数々は、俊介の辞書にはつよく刻み込まれていたんです。

柊子はもっともっと大人になってから、俊介の「辞書が違う」という言葉の真意を理解します。
自分の辞書の外にある言葉の存在に気づいたのです。

私自身、ココトモで活動をするようになってから、
「自分のつかう言葉が変わったなぁ」
と感じることがあります。

同じ意味合いでも、
より相手を想う言葉にしよう、
より自分の想いが伝わる言葉にしようと、考えるようになりました。

つまりこれは、ココトモと出会ったことによって、私の中の辞書が分厚くなった、ということだと思うんです。

もちろん今私がもっている辞書に刻まれていない言葉は数え切れないほどあるでしょう。
でも、大切なのは、すべての言葉を辞書におさめようとすることではなく、
「自分の辞書にない言葉が存在するということ」を、きちんと認識することだと思っています。
きっと、みんながみんな持ってる辞書が同じだったら、誰も傷つけないのかもしれません。
でも、辞書が違うからこそ、相手の言葉に心を突き動かされたりするのではないでしょうか。

・・・そんな風に、深く考えさせられた『キャロリング』。本書の中でも特別忘れられないセリフが、次に紹介する言葉です。

不幸の比べっこなんかしても仕方ないでしょ

俊介・柊子らが勤める会社の社長・英代の言葉です。

長々と書いておいてなんですが、実はこっちがメインです。

英世と俊介は親子のような関係で、
英世の夫も、俊介を我が子のように愛していました。
そして俊介も、親のように二人を大切に想っていました。

しかし、英世の夫は、脳溢血によって亡くなります。
そんなとき、俊介は、

不公平だ。

うちの親のほうがおばさんたちより不幸になるべきだ。

と心の叫びをあげました。

それに対して英世が、
「不幸の比べっこなんかしても仕方ないでしょ」
と言ったのです。

私は正直、俊介にすごく共感していました。

俊介の両親は、ろくでもない親でした。
家庭内暴力をする父と、それに対抗した俊介を非難した母。
英世さんやその夫の方が何倍も何百倍もいい人なのに、そんな人たちが苦しんで、俊介にこんなつらい想いをさせている親たちはなんでのうのうと生きているんだ、と。

英世の言葉は、
私にとっても、俊介にとっても、
人生のターニングポイントとでも思えるようなものでした。

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「他人との不幸の比べっこ」について、考えてみる。

人はよく、自分と他人を比べます。
いったい何故、自分と他人の「不幸」を比べるのでしょう?

相手より不幸である自分を、慰めてほしいからでしょうか。
自分は、こんなにも不幸なんだ。世界一不幸なんだ。
だから抱きしめて。優しくして。

それとも、
相手よりは不幸でない自分を、安心させたいからでしょうか。
あなたはかわいそうなのね。
そう慰めることで、自分の中を満たしたいのでしょうか。

たしかに、人と比べることで得られるものもあるかもしれません。
でも、
それはとても悲しいことなのではないか。
そんな風に感じるのです。

人と比べるのではなく、
自分の悲しみを、不幸を、つらさを、そのものとして認識してあげる。
それって、すごく大切なことなんじゃないかな、と思うのです。

極端に言えば、
一日の食事もまともに取れない人が、世界にはたくさんいるでしょう。
その人たちに比べれば、幸せなのかもしれません。

でも、毎日食事をとれているけど、美味しいね、と言い合える家族がいない。
家族はいるけど、家庭は崩壊寸前。
家庭は円満だけど、学校はつらい。
学校も幸せだけど、夢がない。未来を感じれない。
夢はあるけど、その前にどうしようもない経済状況がある。

なにに幸せを感じ、なにに不幸を感じるか。
当たり前なことですが、それは人それぞれです。

私は、まわりから見れば幸せな環境で育ったのだと思います。
黙っててもご飯が出てきて、あったかい布団があって、学校に通えて。
でも。
つらいときにつらいと言えない。家族に、助けて、と言えない。
学校でも家でも、素直に泣けない。常に強くいなければならない。
それは、私にとってはつらい、不幸な生活でした。

私は今まで、人と比べて幸せだからと、自分の不幸にふたをしてきました。
こんなことを不幸だと感じる自分は弱いんだ。
そんな風に考えてきました。

そんな私ですが、今では、人と比べることもありつつ、自分を自分なりに愛するようになりました。
最後に、今、人と比べて苦しんでいる人に向けて、
すこしだけメッセージを書いて、終わりにしようと思います。

人と比べる。
それは、時には、ある程度しかたのないことなのかもしれません。

でも、自分の人生は一度きりで、
自分が不幸だと感じれば不幸だし、幸せだと感じれば幸せなんです。

前述した「辞書」と同じように、
同じことが起ころうと、その人のもつ言葉によって違うように、
自分の生き方によって、どう感じるかは全然違ってくると思うんです。

不幸。幸せ。嬉しい。かなしい。つらい。楽しい。

私とあなたが比べて、どちらが幸せか、どちらが不幸か、なんて本当は関係ないんです。
だって私は私なりに幸せで、不幸なんですから。
きっとあなたも、あなたなりに不幸で、幸せなはず。

人と比べてああだこうだとか言う前に、
自分を自分としてちゃんと感じて、受け止めてあげてほしい。

その人生を生きているのはあなた自身なんだから。

今の時代、学校で、会社で、(たまに家庭で)
イヤでも比べられるんだから、
自分の心くらい、自分の気持ちくらい、
まわりに関係なく、自分の尺度で、感じてほしいんです。

なんてイッチョマエに語る私ですが、まだまだ人と比べてばかりです。
「まわりに比べて全然ブログまとまらねぇぜ・・・」とか。汗
でも、私には私なりの言葉しか紡げませんし、
これからも、私なりに、精進いたします^^

キャロリング、ぜひ読んでみてほしいです☆

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鷹れん
鷹れん

数学をこよなく愛する大学二年生。 小学校2年生、はじめていじめを受けました。 中学生になってからもいじめられて、はじめて不登校になりました。 不登校になってから、家にも居場所を失いました。 「助けて」と言えなく...

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全15件のコメント

  1. 歌穂 01/18 01:48

    こんばんは(*^^*)

    タイトルが、自分の迷ってることにリンクしていました。でも、このブログを読んで少し気持ちがラクになりました。

    他人と比べてしまうときに、よく「その人と全部をとりかえっこしたら…。」的な話を聞きますが、それってこのことなのかなって思いました。

    今度人と比べそうになったら、このおはなしを胸に秘めようと思います。

  2. 鷹れん 02/13 18:15

    ゆっきーなさん
    こんにちはー^^♪

    まったく同じ環境で育って、同じ思いをして、同じ経験をして・・・
    なんていう人は、いませんからね。

    いい意味で、「自分は自分、他人は他人」な考え方をしていきたいなぁと思っています。

    今回は「不幸か幸せか」にしぼって書きましたが、
    比べるって、どこにでもありふれてると思うんです。
    もちろん比べることで得られるものもあるけれど、
    「自分」を大切にしたいなぁと思うんです^^

    モヤモヤが晴れるお手伝いができたならよかったです^^
    ゆっきーなさんのブログも、楽しみにしてまーす☆

  3. ゆっきーな 02/11 21:51

    鷹れんさんこんばんは!
    「不幸の比べっこ」ですが、私の周りは結構比べる人が多いですね…。
    以前のブログにも書きましたが「あなたは私より幸せな境遇にいるのだから~!」と言われてきて
    私も自分の不幸にふたをする、それかふたを少しもせずに不幸丸出しみたいな状態で生きてきました。
    境遇は違うから自分が何が幸せで何が不幸か。自分で決めていいのですよね(●´ω`●)
    自分の尺だけで人を計るのは絶対に良くないし、比べたところで何も変わりません…。
    自分が辛いなら辛い、苦しいなら苦しい。自分の中で受け入れるのが大事な事なんだなぁ!

    鷹れんさんの文章を読んでモヤモヤしてたのがスッキリ晴れました~(*^-^*)
    次のブログも楽しみに待っています☆

  4. 鷹れん 02/11 17:48

    イチさん
    わー、イチさん! お久しぶりです!!^^

    あはは、有難うございます。
    私は高校生ですよ。17歳ですよ。笑

    多分、10代の子にとっては、「なんも考えず生きる」っていうのも、必要なことのひとつだと思うんです。

    考える時間があればあるほど人間として成熟したり、世界が広がるのかもしれませんが、

    考えない時期をへて、「考えたい!」っていう想いをキッカケに考え出すのか
    考えない時期なんてないまま「考えなきゃいけない」から考えるのか。
    このふたつって、すごい違いがあると思うんです。

    どっちが正解、なんていうのもないんですけどね^^;

    未だに言葉に関しては未熟以外の何者でもないですが、
    少しずつ「自分なりの辞書」をつくっていきたいですね^^

  5. イチ 02/11 17:29

    鷹れんさん

    卒業目前なのかもしれないけど、本当に高校生ですか!?
    なんも考えて生きてなかった自分が恥ずかしくなっちゃいます。

    人によって、同じ言葉でも感じ方は違いますよね。
    何気ない一言が、実は相手にはすごい衝撃を与えていたり、真剣に気持ちを伝えたいのに、うまく伝わっていなかったり、、、
    しっかり自分の辞書を作っていきたいなと思います。

  6. 鷹れん 02/10 17:12

    organさん
    ひゃ、嬉しい!
    色んな人と出会って、話して、ぐんぐん辞書に文字が書き込まれていく。そうやって分厚くなっていくのを感じる日々です。
    へへへ、organさん、私も大好きですよん。
    organさんの5年後は…むーん、世界を愛で包み込んでるかもしれませんね(・ω・)!
    10代、20代は、無限大ですからねー!
    はは、楽しみにしててください^^そして愛を語りましょう♡

  7. organ 02/09 17:31

    鷹れんさん(^^)
    鷹れんさんの言葉を受け取って、鷹れんさんのおかげで辞書が分厚くなっている人はどれだけいるだろう。
    たくさんいるんだろうな。わたしもその1人。
    だいすきよ、鷹れんさん。
    鷹れんさんの5年後10年後が楽しみで仕方ない。
    は(・ω・)!またもやコメント欄で愛を語ってしまった!

  8. 鷹れん 02/09 14:46

    まいんさん
    そうです!有川さんです!!
    本の話しましょー♡
    有川作品で盛り上がりましょうッ(´▽`)ノ

  9. まいん 02/09 00:06

    あ、有川浩ですね。
    そういえば堂上教官様の話あんまししてないよーーー笑

    さてさて、このお話はまだ読んだことなかったので、
    今度本屋さんで探しますね。
    また本の話しよーねー(・∀・)

  10. 鷹れん 02/08 23:00

    あつさん
    こんばんは~♪

    お金が必要になるのはしかたのないことですが、それが「=幸福度」に繋がるかというと、必ずしもそうとはいえないのですよね~。
    というか、必ずしもそうになったら悲しいです;;

    アメリカの実験、興味深いですね~。

    あはは、私まだ、17歳ですよ。笑
    でも17歳だから~と遠慮されるより、何百倍も何億倍も嬉しいです♡

    永遠のテーマですが、
    こたえはないから…と敬遠せず、自分なりに、考えていきたいです^^

  11. 鷹れん 02/08 22:53

    いだっちさん

    かっこいいだなんて♡
    嬉しいです^^

    「自立」ですか…
    なるほど…!

    いだっちさんの言葉はいつも、
    私のなかのなんだかわからないモヤモヤにぴたーっとはまってくれるんです。
    いつも有難うございます(´▽`)

  12. あつ 02/08 22:39

    鷹れんちゃん
    こんばんは。深く共感致します。
    自分と相手と不幸度合いを比べようとしてしまう…とても悲しいことです。これですが、アメリカで実験をしてみたことがあるらしいです。…自分の給与は低いから満足な生活が出来ず不幸だ…と思っている公務員さん方に、不幸に感じている公務員さん全ての給与額を公開し、不幸度合いを数字に置き変えてみようとしたらしいです。ここに僕の経験を加味すると、『給与=幸福』と思ってしまうんでしょう。『高い給与とは、それに伴い自分自身の時間が無くなる』ということには、なかなか気づきません。僕も気づきませんでした。自分らしくあることが幸福なのか?莫大な金を得ることが幸福なのか?その価値基準は人様々であり、非常に深い、人間の根底にある悩み続ける永遠のテーマ、だと思います。

    鷹れんちゃんがあまりに、おじさんを唸らせるブログを書いてくれましたので、完全に同年代の方に書く口調でメールを書いてしまいました(笑

  13. いだっち 02/08 19:25

    鷹れんちゃん!
    他人と比べて自分が幸せか不幸せかを決めるのではなく、自分で自分を見つめて幸せか不幸せかを決める。
    かっこいい!!
    それって自立ってことじゃないかな〜と僕は思います☆

  14. 鷹れん 02/08 17:40

    みやさん
    わー、ありがとうございます!

    その「肝心な何か」を明確に説明することはできないのですが、
    むぅ
    でもやっぱり何かが欠けてるきがするんですよねぇ。

    欠けてる=悪いというわけでもないんですけどね。
    難しいです(´・_・`)

    ふへへ、
    私の気持ちは溢れるほどに詰め込まれていますとも。

    みやさんのブログも、楽しみにしてますね☆

  15. みや 02/08 17:21

    鷹れんちゃん

    僕もよく人と比べることがあります。その理由は、鷹れんちゃんが書いてくれてた「相手よりは不幸でない自分を、安心させたいからでしょうか。」だと思います。
    たしかに安心はします。が、肝心な何かを忘れているような気がします。
    自分がつらいとき、周りと比べるのではなく、もっと別の考え方で、別の行動をとることができるのかもしれないなー、と思いました。

    一側面だけで、幸せや不幸は決められないですよね。
    そして、どう感じるかも、自分しだいなのだと。

    鷹れんちゃんの気持ちが詰まったブログだなーって思いました!

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