生きることの意味なんていらない。花が教えてくれたこと
edit2017.01.09 3,637
「自分は生きている意味がないのではないか」
「人の役に立ってこそ存在理由があるから、何の役にも立っていない自分は無意味だ」
そんな風に考える人は少なくないのではないでしょうか。かつての私も「大した能力もなく根暗で性格の悪い私なんて、しょうもない存在だ」と思っていました。
でも、私の大切な人が同じような言葉を漏らしたとき、私は悲しくて悲しくてたまらなくなりました。
彼には障害があり、健常者のようには働くことができません。就職先を探すのも困難で、社会に貢献できない自分に情けなくなっていたのです。
私は「そんなことない!貴方は無意味な存在なんかじゃない!」と彼に反論したくて、言葉を探しました。でも、何も言葉が出てこなくて、黙ってしまいました。
それから少し経ったある日、いつものように駅へ続く歩道を歩いていたら、ふと街路樹の花に目が留まりました。
その花は一所懸命咲いている感じがして、とても可愛いなと見とれました。
そしてその時、私はあることに気がつきました。
花は、花のために咲いている。人に見せるためなんかじゃない。ただ、自分自身のために。でも、結果として私を喜ばせている・・・!それはどんなに素敵なことだろう!
「人に存在を認められなきゃ、生きてる意味がない」なんて、嘘だ。
生きる意味は、そもそも周りの人が勝手に決めることじゃない。
生きてるだけでその存在が尊いのだ。
街路樹のように、ただ普通に生きているだけで誰かを喜ばせることだって、できるんだ。
そんな思いが私の胸にやって来たのです。
「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」
そういう思いはとても立派だと思いますが、たとえ人のために何もできなくても自分の存在理由を否定しないでほしいのです。
樹木希林さん主演の『あん』という映画では、かつて「社会のお荷物」として生きざるをえなかったハンセン病患者たちの苦しみを描いています。
何もなしえなくても、風の音を聴き、太陽の暖かさを感じ、四季折々の自然に触れるだけで十分生きている意味があると主人公の徳江さんは語っていました。
生きているだけで、それだけでもう、十分素晴らしいことなのです。
最後に、私の好きな「君が思い出になる前に」というスピッツの曲の歌詞の一部を紹介したいと思います。
忘れないで二人重ねた日々は
この世に生きた意味を 越えていたことを
素敵な曲なのでよければ聴いてみてくださいね。
https://www.youtube.com/watch?v=LrwC2Xu2POs
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