《小説》ひとりじゃないよ。
edit2018.08.30 1,900
ひとりぼっちで生きていると、私は今までずっと思ってきた。
いくら泣こうが喚こうが苦しもうが、いちばん助けて欲しい時には、誰も助けてなんかくれない。
みんな『いい加減にして』『あなたのせいじゃないの』ってそればっか。
いくら私が生きていようとどうでもいいじゃん、だったら早く死なせてよって、いっその事誰か殺してくれたらいいのにって、そう思って。
ただ通学路を歩くことが、イバラだらけの道を歩いていくように辛かった。ひとりきりで闘うしか道がないんじゃないかって、私は本気でそう思っていた。
でもね。違ったよ。
『ひーちゃん、図書室行く??』
『大丈夫、大丈夫。』
『雪さんが死んだらヤダよ。』
『雪灯さんが友達でいてくれて良かった。』
一緒に図書室に行こうって言ってくれた、明るいあの子も。
不安だった時、背中をぽんぽんってたたいて落ち着かせてくれた、天然なあの子も。
死にたいって言った私を叱り飛ばした、ずっと私のことを支え続けてくれたあの子も。
ずっと親友でいようねって笑ってくれた、長い付き合いの相棒みたいなあの子も。
みんな口を揃えて、『雪灯は生きてなくちゃ困るんだよ』『雪灯は生きてていいんだよ』って言ってくれた。
両親も家族も先生も、誰ひとり言ってくれなかった言葉を全部くれたんだ。
嬉しかった。出逢えてよかった、生きてて良かったって思えた。幸せだって、その温もりを知った。愛の温もりを感じた。大好きだって思えた。
ひとりじゃないって思えた。
だからね。今度は私の番だよ。
大丈夫、頼っていいんだよ。
大丈夫、逃げたってバチなんか当たんない。
大丈夫、ちゃんと、貴方の味方がいる。
大丈夫、ここがきっと、貴方の居場所になってくれる。
大丈夫、貴方は生きていていいんだよ。むしろ生きててほしいんだよ。
大丈夫、貴方はもう、ひとりじゃないよ。
あとがき
お久しぶりです。ちょっとなかなかブログを書けなくて申し訳ないです……orz
1週間ほど前にココトモ通信にてメンバー紹介コーナーにて紹介して頂き、更にはRizのサイトにてインタビュー記事が公開され、『これはいい加減に私もブログ書かなきゃな』と書く気にさせられて、今回のブログ更新に至りました。ようやく本人が文章を書くことになったという訳です苦笑
この作品は、『貴方への手紙』というイメージで書きました。ひとりじゃないよ、ここに貴方の居場所になってくれる人や味方は沢山いるんだよ。そういう想いを私なりに伝えたくて書きました。私からこれを読んでくださっている貴方へのお手紙です。ひとりじゃない、頼っていいんだ。そう思ってもらえたら嬉しいし、この作品を通して皆様の心があったかくなっていたらいいなぁと思っております。
そして。前述の通り、以前にひっそり受けたインタビューが無事にRizのサイトにて記事となって公開されましたので、宣伝と称してお知らせさせていただきます。
正直に言うと、今でも何度も苦しめられる沢山の記憶のほんの1部だけを、この記事にしてもらっています。元不登校生だっていう事実。死のうとした事実。その事実と、そこに込めた思い。それを周りにも、いろんな人にも伝えてみたくて受けたインタビューでした。
同時に、めいっぱいの感謝を伝えたくて受けたインタビューでもあります。あの時、ずっとそばにいてくれた親友たちへ。あの時、死のうとした私を叱り飛ばしてくれた親友たちへ。あの時から、変わらない関係を持ち続けてくれる親友たちへ。沢山の『ありがとう』を届けるために、このインタビューを受けることを決断しました。私のこのインタビュー記事に込めた想いが、誰かの力になったらいいなぁと思います。
また、沢山の私の話を聞いて下さった鷹れんさん。実はもっともっと沢山お話ししたかったです。私が尊敬している人ですから。今回、沢山の私のワガママを受け入れた上で素敵な記事に仕上げて頂き、本当にありがとうございました! この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
最後に、大切な親友たちへ。この文章を読んでいるのかわからないけれど。いつも、親友でいてくれてありがとう。これからもよろしくね。
今回も長々と御付き合い頂きありがとうございました(*ˊ˘ˋ*)♡
Wish your happiness forever, love you.
.*・゚雪灯.゚・*.
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