ある映画との出会い

憎みたくなんかなかった

憎みたくなんかなかったんだよ

お母さんのことも

お父さんのことも

あなたのことも

 

 

という台詞がそのときの自分と重なりすぎて、特別になった映画があります。

 

「八日目の蟬」

 

角田光代さんの小説が原作で、主演は井上真央さん、永作博美さん。この映画のために作られた主題歌「Dear」は中島美嘉さん。

 

憎みたくなんかなかった

本当は寂しかった

甘えたかった

 

そんな自分の気持ちに気づきました。というか、直面せざるを得なくなった。

 

実は映画以外にも、この頃いろんなきっかけや出会いがあったのです。読んだ小説や、エッセイの一節然り。鎌倉でひいた御神籤然り。職場でいろんな親子に触れて、肌で感じたこと。

 

でもそれって、自分で背中を押してくれる何かを求めていたから、引き寄せたのかもしれない。

 

確実なのは、この映画を観ていなかったら、4年前の母の日に、母に会いに行こうなんて思っていなかったってこと。

 

社会人になって、親のこと恨んでる場合じゃないなって、思わなかっただろうこと。

 

 

 

渋谷の単館上映の映画館には、ロビーに入ったときからずっと、この主題歌が流れていました。もうそれだけで、胸に迫ってくるものを感じていました。

 

 

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「Dear」

 

どうして私がこんな思いをするの?

あなたにぶつけた すごく寂しかったから

 

それでも私が風邪をひいた夜には

朝日が昇るまでそばにいてくれたね

 

愛することを教えてくれたのは

あの日のあなたでした

 

あなたに名前を呼んで欲しくて

はじめて声を上げ泣いたよ

あなたにもらった全てのものが

愛だと気づいたから

 

手と手繋いであなたと歩いた道

二人の笑顔がふいに浮かんで消える

 

夕日に染まる空 凪いだ海の水面も

あなたの隣ならもっと綺麗なのにね

 

全てのものを照らしてくれたのは

いつでもあなたでした

 

ごめんね ありがとう 言えないままに

言葉はかすれ涙になる

あなたに会いたい 会って言いたい

誰より愛してると

 

知りたくも無い真実でさえ

時に知ってしまうけど

心の中にあなたがいれば

歩き続けていける

 

あなたに名前を呼んで欲しくて

はじめて声を上げ泣いたよ

あなたにもらった全てのものが

愛だと気づいたから

 

ごめんね ありがとう 言えないままに

言葉は涙へ変わって

命がめぐってまた会う日まで

あなたがくれた愛を

永遠に抱き続ける

 

*****************************************

 

唯一持ってる映画のDVD。今でも観るたび泣いてしまいます。そのおかげで、憎みながら生きていかなくてよくなりました。気づかせてもらえて、とてもとても感謝しているのです。

 

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コメント一覧

全2件
  1. schedule2015.11.18

    なつめ

    健さん

    ぜひぜひ~♪ヽ(´▽`)/
    主題歌だけでも聴いて泣いてほしいです 笑

  2. schedule2015.11.18

    映画ってたった数時間で自分の考え方やこれからの生き方を変えるきっかけになるんだなぁって思うと感慨深いよね。
    なつめさんの生き方が変わった映画、八日目の蟬を年末年始にでも見てみようと思います。
    なつめさん、良い映画を紹介してくれてありがとう>w<

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