オハナ南仏プロヴァンス旅行記【vol.2 気づいたこと】

今回の旅行を通じて、気づいたこと、確信したこと。

それは、人は優しいことと、カタコトでもなんでもボディランゲージでどうとでもなる、ということ。

なんでカタコトでも良いのか?それは、人にちゃんと、分からない、教えて欲しい、ということを真っ直ぐ伝えれば、まず無視する人はいなかったから、ということです。

勿論、人は選んで話しかけるけど、今回本当にフランス語もあまり勉強しないで、英語なんて一切勉強せずに行きました。

向こうで話したフランス語は、ありがとう。こんにちは。さようなら。いくらですか?(ぶつかった際などの)すみません。

この位。あとは、道を聞くにも、雑談するにしても、全部英語。しかも、英語はカタコトなので、雑談らしい雑談は出来ませんでした。

でも、相手の言っていることを真似して、なんて言いたいかを聞いてると、相手の話し言葉から英語を学べるので、おうむ返し的な繰り返しで、話せたりします。

宿泊先のゲストハウスのマダムは、英語も少ししか話せないことを伝えていたので、私が質問に答えられない時には、例を出しながら質問の意図が分かるようにしてくれました。

だからなのだと思います。私が、辛くてしんどくて、仕事を辞めて、休む為にフランスに来たことを、カタコトの英語で話すことが出来たのは。

それが通じたことも、自分が英語でそんな話を、会ったばかりのマダムに話せたことも嬉しかった。

南仏は、プロヴァンス地方がラベンダーで有名なせいか、ラベンダーの商品が、地元にも空港にもあります。

アロマテラピーが好きな人も多く、I love aromatherapy と言うだけで、親しくなることもありました。

観光客が多いシーズンなので、お店も長く空いていたり、観光客に慣れている上に、なんと向こうは21時台でもまだ明るいんですw

お陰で、物凄く長く観光出来ました。

中国人?観光客のツアーも多くて、撮影場所を占拠されるアクシデントも本当はあったけど、なんとその時に、私の観光写真も一緒に撮ってくれるラッキーに遭遇しました。

アヴィニョンというところは、私が行く少し前まで雨が降っていたらしいのですが、私が行った時にはほぼ雨に降られることはありませんでした。

帰国時の日本も、梅雨だったのに雨には当たらずスーツケースが濡れることもなかった。

南仏の空は、朝から夕方まで常に晴れていて、絵に描いたような青い空。最終日は特に、雲1つなく、まるで祝福されているような青空でした。

知らなかったのですが、泊まったゲストハウスの部屋は、各部屋に画家の名前が付いており、絵も飾られている。

美術をしていて今も美術展には足を運ぶ私としてはとてもラッキーでした。

画家セザンヌのアトリエにも行ったけど、行く際のタクシー運転手と日本のことやラベンダーのことで会話した時も、自分から日本の京都を勧めた時には、自分から積極的に話している自分に驚いた。

その運転手も私も、偶然同じラベンダー畑を見に行っていたらしく、話が盛り上がったまま、降りる時にはタクシー代をオマケしてもらえました♡

ゲストハウスからタクシーで駅まで送ってもらった際も、ロクシタンのローズソープを貰って、「また来年も来てね!」と言われたり…

電車を乗り間違えた時も、親切にしてくれたり、Wi-Fi繋がらないのも対応してくれたり、道が分からなくて聞いたり…。

男女問わず、「ビューティフルジャパニーズ!」と、褒めてもらうことも多かったです。

あとは、ラベンダー畑を案内してくれた日本人女性との会話。

私はココトモで、その方もボランティアをしていて、フランス人の旦那さんやお子さんがいらっしゃるのですが、アロマ好きで、結構詳しく知識を持っていて、意志が強く、自分をしっかり持っている。

フランスらしい一面と日本人らしい一面を持っている、素敵な方でした。

共感出来ること、理解出来ることが本当に多くて、「自分で仕事していく」という気持ちに関しても、とても共感出来たように思います。

LINEも交換したのですが、本当に素敵な出会いでした。

ぶっちゃけ、ラベンダーよりも感動してしまって…苦笑

1番のラベンダー畑はと言うと、見た瞬間涙が出そうでした。『やっと来れた…夢が叶ったんだ…』という感動。

幸せでした。

遠くまで広がる紫色。場所によっては、黄色のヒマワリを楽しむことも出来て、写真は光によって、ラベンダーの青さ、紫色を変化させます。

油絵のプロヴァンスの絵画の中に、自分が迷い込んだような写真が沢山出来上がりました。

まるで、夢のよう…。この風景は、一生ものだ。

それと同時に込み上げてきた感情は、「生きてて良かった。生まれて来て良かった。」そんな気持ちでした。

そうそう、ゲストハウスのテラス席で毎回朝食を頂いていたのですが、素敵で素晴らしくて…差し込む朝日、フランス語で響くラジオ、ゆったりした時間。

急かされる感じは一切なくて、気付くと1時間位経っている。

マダムの淹れるミントティーがとても美味しくて、バターもパンも、普段使わないジャムでさえもとても美味しくて…思わずジャムはマルシェ(フランスの定期開催している市場)で購入笑

偶然のような奇跡のような出来事が沢山あったのは、何も言葉が何とか通じただけじゃない。

昔就活の時にロクシタンを受けようか考えた時、社員研修でプロヴァンスの工場に行くことを知った。結局受けなかったけど、今回そこに行くことが出来たんです。

これは、ラベンダー畑を見頃や今回のタイミングが起こした偶然。

偶然乗ったタクシーの運転手と同じ場所のラベンダー畑を見たこともそう(ラベンダー畑はいくつもあり、見頃も違うそう)。

天気の良さも、偶然。

英語不可と言われていたお店でも、なぜか英語で丁寧に説明してくれる人がいて、最後に日本語で、さよなら〜バイバイ☆と言ってもらえて助かったり、そこの店と絶品リゾットが食べられたり(ある時ない時があるそう)…。

並べたらキリがない。こんな偶然の連続は、日本ではまず実感出来ないと感じました。

このタイミングでなければ、感じられなかった感動があったんだと思います。

そして、今回の偶然の中でも最高に素晴らしくて、私が思い出深いのは、ラベンダー、ではなくて、人との出会いでした。

正直、かなり1人旅行だったので、緊張がありました。人が助けてくれると思っていても、現地まで行けるか?とか不安だった。

でも、どんな街でも、気付くとその場所に馴染んでいるような、慣れている自分がいて、いつの間にか地図なしで歩いてて、行きたいところに足が運ばれて行っていて…気づくと行きたかったところには行けていて、欲しかったものは買えている。

初めての場所に緊張するけど、話していると段々安心してきて、不安なくその場を楽しみながら歩いていける。

それは、どこでも一緒でした。

日本でも、海外でも、1人ではない。

そんな気持ちを持つことが、私にとっては大事だったのかもしれない。

日本では日本語で相談出来る人がいる。

南仏では、カタコトでも何度も聞けば、最終的に必ず誰か教えてくれたり、助けてくれる。

「プロヴァンスに似合うのは、大切なのは笑顔」と、旅行会社に教えられたけど、本当でした。

気さくに旅行者に話しかけてくれるし、個人を尊重する文化なので、お店に入る時はこちらから挨拶し、出て行く時にもこちらから感謝します。

だから、何か聞いた時も、ちゃんと答えてくれる。

笑顔で機嫌よく歩いていれば、誰か幸運をくれる。

そんな気分にさせてくれるような雰囲気がありました。

言葉が通じないからこそ、通じた時の喜びは倍増する。ボディランゲージの大切さを知るし、それで通じた時には、「旅行程度ならば、どこ行っても大丈夫なんじゃないか?」そんな気分になりました。

空港での手続きさえよく分からなかったけど、とにかく言っている意味が分からなくても聞いてました。

ウザい位聞くことになっても、聞くしかないし、飛行機の時間もあるし、とにかく聞いてました。

1人ダメでも2人目。2人目ダメでも3人目。

日本に電話しても、自分のいる場所はよく分からないし、伝えられないなら、親しくない人でも現地の人に聞くほうが早い。

行ったほうが、語学の上達も早いことは、身を以て知った気がします。

なんとなく言ってることが分かれば、その単語を理解して自分が今度は使ってみる。

映画とか見てても思う。字幕だと言語が少し入ってくるから、役者の表情やボディランゲージから、どんな時に使う言葉か?どんな意味か?何となく分かる。

教科書ずっと見てるより、そっちのほうが見てて楽しかったりする。

そんな感じでやっていけば、確かに長期でいれば、結構吸収出来る気がします。

気さくに話しかけられるのは緊張するけど、言葉が通じ合うという、旅行の中での最大の感動に出会うチャンスなので、とりあえず食いつきます。

他に友達がいないからこそ、話しかけやすいということもあるんでしょう。

こればっかりは、個人旅行の最大の強みかもしれない。

人に話しかけられること。こっちも1人だし、携帯も電波なくて使わなかったので、翻訳機能無しで必死w

基本フレンドリーな周りの人達のお陰で、私は無事現地まで行くことが出来、無事帰国することが出来ました。

坂爪さんのブログでもよく言われている『生かされている』という言葉。

異国で、改めて、いや過去最高に、実感出来た気がします。

周りの人に行かなければ、野宿だったかもしれない。

変なところに着いて、途方に暮れていたかもしれない。

人が優しい、ということ。仕事を通して無くしてしまったそんな感情も、フランスがまた教えてくれました。

助けてください。頼っていいですか?聞いても良いですか?

その言葉は、勇気がいるかもしれません。

でも、その勇気を出すことで、1人じゃないことを知ることが出来る。

人が助けてくれることや、自分が生かされているを知ることが出来るかもしれません。

ラベンダー目的で旅行を望んで、望まずに個人旅行になり、リフレッシュではなく、緊張や挑戦が大きく伴うことになった、今回の私の旅行は、ラベンダーよりも忘れられない経験と思い出を私に残してくれました。

人と関わること、言葉を交わし通じ合うことの喜び。人に聞いて解決しながら進むことの大切さ。

自分と周りの笑顔の大切さ。自分が笑顔になることで、相手も楽しそうに接してくれる。答えてくれる。

フランス旅行の記録は携帯にメモってあるので、看板スタッフとか話のネタにちょいちょい出そうかなぁ?と思っています。

そのメモは、この先一生大事に取っておきたい。そう思っています。(こういう文書の保管場所で良い方法知ってたら誰か教えてくださいw)

今後、この経験や思い出が、また気付きとして何か生まれる予感がしてなりません。

まだなーんにも仕事すること、この家を維持すること、予定は未定だけど、かかった旅費のこととか忘れる位、素敵な日々でした。

お土産買いすぎて、あとゲストハウスのマダムや他の人からもプレゼントもらうことがあって、スーツケースの重量オーバー心配でしたが、それもクリア出来ました!

助けてくれた人は、名前も知らない人がほとんど。でも顔も名前も知ってる人、知らない人、自分のガッツと体力、旅行に行くまで支えてくれた人、「お帰り〜」と言ってくれた人、全ての人に感謝しています。

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コメント一覧

全2件
  1. schedule2017.07.23

    ohana

    ぬいさん☆

    人の温かさ、人の冷たさには敏感でも、温かさには意外に鈍感になっていたり、人との関わりで苦しいことばかりだと、『人が優しい』ということを見失う気がします。

    人と接する中で、「生きてて良かった、やっぱり人は優しいんだ」そう思える経験を増やしていきたいなぁと思っています。

  2. schedule2017.07.21

    ぬい

    人の暖かさを感じられる
    何度あっても
    とても素敵な体験だと思います
    人の悪意に傷つくこともあるけれど
    温かさにふれると
    生きててよかったと
    人を信じられるようになる気がします

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