心を病んで会社を休んだわたしが、もう一度戻れた理由

 

ココトモ相談員のりんです。

今回は私が以前に体験した、うつ状態と不安障害に悩まされた挙句に自殺まで考え、それでも今こうやって生きている理由を書いてみたいと思います。

このことで一度挫折してしまった誰かが、もう一度頑張ってみようと思ってくれるのであればとても嬉しいです。

どうして心の病気になってしまったのか

私はとある企業で人事の仕事をしていました。新卒で働き始めて7年経った頃、始めて他支店でのリーダーを任されることになり、異動になりました。

新卒の頃からずっとお世話になってきた先輩や同僚と離れるのはすごく不安で、しかも一人で社内でも一番大きい支店のリーダーをするということがとても重圧でした。

あまりにも不安に襲われたある日、まだ内示の段階でやはり無理だと感じた私は、今回の異動は拒否したいと申し出ました。すると私を励ますつもりだったのか、人事部長と役員に呼ばれて飲み会に誘われ、そこでは口に出すのもはばかられるほどのセクハラ、モラハラ、パワハラに遭いました。

実質的な脅迫、断ればクビ。

私は怖くて断ることができず、そのままたった一人で知り合いのいない場所へ異動しました。

先にも書きましたが、その支店では従業員数が全国一。しかし私と同じ部署に来た人は、まだ経験の浅い社員1人。新しい上司は右と言った次の瞬間に左に方向転換するような人で、私はそのことも原因で毎日内容もよくわかっていない案件についての始末書と本社への経緯説明の対応に追われて日々を過ごしていました。

 

毎日毎日、理由もわからず怒られる日々。各所からは問い合わせが相次ぎ、私は固定電話と携帯電話で別の人と同時に話しながらメールを打つということをしていました。その上さらに別部署の担当もするように指示が来て、人員の増加のための申請は全く通らず、業務ばかりが溜まる毎日でした。

支店の人間が全員帰ったあと、電気が消えた真っ暗な部屋の中で、たった一人でpcと向き合っていたある日のこと。時間はすでに23時近く。わけもなく突然涙が止まらなくなりました。

 

それからは抑えていた何かが溢れたように、私は全く眠れなくなり、遅刻や欠勤をするようになりました。休みの日も動く気力すらなくなり、一日中寝ていて、食欲もなく痩せこけていきました。他人の笑い声にすら敏感になり、人と会うことができなくなりました。

手の震えや動悸・息切れ、突然涙が出るので女子トイレに駆け込む。そして夜誰もいなくなったあとは泣きながら仕事をしてまた寝ずに次の日会社にいく。

頭がおかしくなりそうだった。

 

そして私はある仕事帰り、電車のホームでふらふら歩いていると、突然ここに飛び込めばすべてが終わる。この状況から解放される。そう思って一歩踏み出しました。でも大きなブレーキ音に驚いて、踏みとどまったのです。そのとき頭に思い浮かんだのは、以前「どうして電車に飛び込む人なんているんだろうね。人に迷惑をかけてまで死にたいとかどうして思うんだろう」と言った過去の私の姿でした。

診断は鬱状態、不安障害

このままでは本当に死んでしまうと思った私は、情けなさや恥ずかしさを抑えて一人で心療内科へと駆け込みました。そこで気分を落ち着かせる薬や睡眠導入剤をもらい、それでも会社には何も言わずにごまかして生きていました。

そんなある日、どうしてもつらくて苦しくて、だけど誰にも相談できずにいた夜に、ふと思い立って台所に置いてあった包丁を持ち出して自分を刺そうとしました。だけどその勇気も出なくて、結局そのまま。またある時はそばにあったカッターを手首に刺し、紐をみつければ首に巻いた。何かを見れば死ぬことばかり考えていました。

残ったわずかな理性で、私は自殺未遂をした次の日に会社に休業願を出しました。その時にはもう昇進は見込めないとか休む理由がわからないとか理解できないとか散々なことを言われましたが、心の病に悩んだことのない人には決してわからないことだと今なら理解できます。

人は自分が理解できないことに対して排除する傾向にあると思います。だから簡単に心が弱いからだとか、気合いが足りないからだとか単純な理由付けをするのです。

そして私は約半年間、会社を休みました。

会社を休んで思ったこと

会社を休む決断をするのに、かなり悩みました。

なぜなら私の中に①リーダーを任されたというプライドがあった②仕事を投げ出すことになる③周りにどう思われるかが不安④親に何と言われるのかetcといったような恥ずかしさや情けなさがあったからです。

周りは同じような目にあっても心を病んだりはしていないのにとか、私が弱いからいけないんだとひたすら考えて足踏みしていました。

でも、そんなことを考え続けていたらきっと私は今ここにはいないと思います。

今足踏みしている人に言いたい。プライドとか恥とか、命の前には不要なもの。

命があればなんとでもなる、会社での立場が大切なら、復職した時に1から新しい自分を見つけましょう。できることが他にあるはずだと信じることが、今の自分から脱却するチャンスです。

 

休みの間、私は投薬治療をしていました。気分が上がったときは少し散歩をして、食欲がない時は無理に食べたりしない。眠い時に寝て起きたい時に起きる。そんな生活。

時にはテレビの平日のワイドショーを見ながら社会から隔絶されていくような孤独感を味わいましたが、一番辛かったのは親に告白した時です。

休職してしばらくは親には何も言わなかったのですが、ずっとそういうわけにもいかずに電話で報告しました。毅然とした態度で何でもないことのように言おうと思っていましたが、やはり無理で電話口で号泣してしまいました。

ごめんなさい

弱くてごめんなさい

強い子になれなくてごめんね

そればかりを繰り返し、涙が止まらなかった。

 

それから心配してくれた親は時々家に来て、日用品を買って来てくれたり食事を作ってくれたりしてくれました。最初は抵抗があったけれど、自分では何もできない状態だったのでとてもありがたかったし、何より自分を心配してくれる人がいることがとても嬉しかった。

最初は友人にも家族にも本当のことを打ち明けられず、どうせ理解してくれないとどこか諦めていた状態でした。でもそうしていることがなにかの解決になることではない。

だれかを頼ることが恥ずかしいなら、次に誰かが困っているときは、自分が助けてあげればいい。

私のように、誰かに頼ることが恥ずかしいと感じる人はきっと少なくないと思います。それがとても勇気のいることだとも。

でももしもあなたの周りの人が同じように手を伸ばしていたら、それが恥ずかしいことだと思いますか?情けない奴だなと思いますか?

 

4ヶ月経ったころ、ようやく少し外に出られるようになった私は、会社に戻るか辞めて転職するかを考えるようになりました。ちなみにここまでで会社からは給与明細の案内と保険の適用、立替金となったものの振込依頼といったような事務的な連絡しかありませんでした。

自分がいままで一生懸命働いていた7年間は、会社にとってはどうでも良いことだったと痛感しました。頑張って働いて、結果として自分で勝手に自滅していった人という認識だったのでしょう。

なのでそんな会社に居続ける理由はないし、愛着など微塵もありませんでした。むしろ私の心の中にあったのは、手前勝手な恨みと怒りだけ。

だけどこのまま転職しても他の会社でちゃんと働ける自身もなかった私は、結局今の会社に復職して通常通りに働けるようになってから転職をしようと思いました。

復職、そしていまの私にできること

会社を休んで半年。私は復職の日が近づいて来て、だんだんと新たな不安が胸を支配していました。

ちゃんと元に戻れるんだろうか?

周りにはどう思われるんだろうか?

そればかりが頭を支配して、復職日当日には手足の震えが止まりませんでした。家族以外と言葉を交わすのも約半年ぶり、うまく声が出せるのかも心配でした。

そして実際、やはり周りは腫れ物に触るかのように接してくる。また厄介な人が戻ってきたなという視線も感じました。

でもそれは、周りもどう接するのが正解なのかわからないだけです。

仕事が原因で休職をする人は年々増加傾向にあり、うつ病という精神障害について世間的に理解度が高まってきているとはいえ、実際に周りにその人がいればプロでもなければどう接してあげれば良いのかわかりません。この言い方は傷付けないかな、話しかけても大丈夫かな、と言った不安があるのも当然のことだと思います。

もし今あなたが長いおやすみの後に職場に戻る勇気が出ないなら、そういうことも頭に入れてから歩み出してください。そう考えていれば、ただ腫れ物扱いされているのではないと考えられて、少しは心が軽くなりませんか。

 

そして復職してから。

私は今も人事部で働いています。

あれだけ恨んでいた会社にどうしてか?

それは、お世話になった心療内科の先生の一言がきっかけです。

ーあなたはこの経験をしたことで、していない人より気持ちがわかるようになりましたよね。

傷付いた分だけ優しくなれる。困っている人に少しでも寄り添える人間になれる。そのチャンスを私は掴んだと思いました。

そして私は今の会社で、似たような経験を今まさにしている人の手助けをしようと決意しました。休職していた時、会社からは何の連絡もフォローもなかったことが思いのほか辛かった。そもそも休む前からズタズタに心が引き裂かれて血だらけの状態だった。その血を優しく拭ってくれる人が、社内に一人くらいいたっていいんじゃないか。

そうして私は、今でも人生で一番傷ついた経験をした場所で働いています。

最後に

長くなりましたが、これが私の経験したことです。

もちろん一人一人同じような経験をしても、同じようなことを感じるとは限りません。前向きになれることもきっかけも人間関係も全く違うからです。

でもこれだけはわかってほしいです。

挫折することはダメじゃない、心の病気はあなたのせいじゃない、人を頼ることは間違いじゃない、あなたの幸せを阻害する会社は休んで正解、真に自分を理解できるのは自分だけど心配する人は絶対いる、孤独に耐える必要はない。

 

ありがとうございました。

 

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