読み聞かせ・朗読ボランティアとは?活動場所・本の選び方・読み方のコツ

読み聞かせ・朗読ボランティアとは?活動場所・本の選び方・読み方のコツ

「本が好き」「声で誰かを楽しませたい」——その思いを活かせるのが、読み聞かせ・朗読ボランティアです。ただ、いざ始めようとすると「どこで活動できる?」「本はどう選ぶ?」「上手に読むには?」と迷うもの。この記事では、活動の種類と場所ごとの違いから、聞き手別の本の選び方、読み方のコツ、当日の流れ、音訳との違いや著作権の注意点まで、検索でよく聞かれる点を整理します。

読み聞かせ・朗読・音訳の違い(種類)

「読み聞かせ」「朗読」「音訳」は似ていますが、聞き手も場も求められることも少しずつ違います。まずは全体像を整理しましょう。

子どもへの読み聞かせ

保育園・幼稚園・小学校・図書館・子育て支援センターなどで、絵本を中心に、表情豊かに読む活動です。子どもの反応を見ながら、一緒に物語を楽しむ時間をつくります。いちばん募集が多く、入口にしやすい活動です。

高齢者施設での朗読

物語やエッセイ、新聞、詩などを声で届けます。回想や交流のきっかけになり、なじみのある題材がとくに喜ばれます。ゆっくり・大きめの声で、間を大切に読むのがポイントです。

音訳(録音)

視覚に障害のある方のために、本や広報・資料を正確に声で記録する活動です。「表現」より「正確な情報保障」に近く、図表の説明の仕方などに技術が要るため、講習を受けてから始めるのが一般的です。

対面朗読

図書館などで、利用者の希望に応じてその場で読み上げる活動です。利用者の求めに合わせて新聞・雑誌・本などを読みます。こちらも登録・研修を経て始めることが多いです。

活動場所ごとの違い

  • 図書館|おはなし会や対面朗読が中心。研修・登録制のことが多く、基礎から学べる
  • 保育園・幼稚園・小学校|朝の時間などに絵本を。子どもの反応がダイレクトで、やりがいを感じやすい
  • 高齢者施設・デイサービス|ゆっくり・大きめの声で。なじみの題材や季節の話が喜ばれる
  • 子育て支援センター・地域文庫|親子向け。手遊びやわらべうたを交えることも
  • オンライン・録音|在宅で音声を届ける形。音訳や、配信向けの読み聞かせなど

同じ「読む」でも、子どもの前と高齢者施設では、声の大きさも選ぶ本も変わります。まずは自分が関わりたい相手を決めると、活動先を選びやすくなります。

聞き手に合った本の選び方

聞き手に合った一冊を選ぶことが、いちばんの準備です。聞き手別に押さえておきましょう。

子ども向け

年齢に合った絵本を。短め・リズムのある言葉・はっきりした絵が向きます。0〜2歳は短く繰り返しのある本、3〜5歳は物語性のある絵本、小学生は少し長いお話も。季節や行事に合わせると盛り上がります。

高齢者向け

なじみの物語・昔話・季節の話・短いエッセイなど。文字を追う本より「聞いて分かる」内容を。方言やわらべうた、その世代が親しんだ題材は、回想を引き出します。

選書の基本

どの相手でも共通するのは、自分が「好き」「読んでいて楽しい」と思える本を選ぶこと。読み手が楽しんでいると、声が自然になり、それが聞き手にも伝わります。迷ったら図書館員や先輩ボランティアに相談しましょう。

読み方のコツ

  • ゆっくり・間をとる|早口は伝わりにくい。聞き手が想像する“間”を大切に
  • 登場人物の気持ちを想像して読む|過剰な演技より、自然な温度で声を変える程度に
  • 絵本は絵を見せる|聞き手に絵が見えるよう本を持ち、ページは内容に合わせてゆっくりめくる
  • 聞き手の表情を見る|下を向いて読み切らず、反応に合わせてペースを調整
  • 下読みをする|一度声に出して読んでから本番に。つっかえやすい箇所を把握しておく

おはなし会・当日の流れ

図書館や園でのおはなし会は、たとえばこんな流れで進みます。

  1. あいさつ・つかみ|手遊びやわらべうたで、聞く姿勢をつくります。

  2. 1冊目(短め)|まずは短く親しみやすい絵本から。場をあたためます。

  3. 2冊目(メイン)|少し物語性のある一冊を、ゆっくり読みます。

  4. しめくくり|静かな本や歌でクールダウンし、あいさつで終わります。

全体で15〜30分ほど。詰め込みすぎず、2〜3冊と緩急を意識すると、最後まで集中が続きます。

初心者がつまずきやすいこと

  • 読むことに必死で聞き手を見られない|まずは短い1冊から。慣れれば顔を上げられます
  • 緊張で早口になる|「いつもの半分の速さ」を意識するくらいでちょうどいい
  • 本が長すぎて飽きられる|年齢・集中時間に合った長さを選ぶ
  • 声が小さく後ろに届かない|部屋の広さに合わせて声量を。事前に下見できると安心

音訳との違い・著作権の注意

音訳は、視覚障害者等のために本や資料を正確に声で記録する活動で、正確さが求められるため講習を受けてから始めるのが一般的です。読み聞かせ・朗読が「表現」なら、音訳は「正確な情報保障」に近い役割です。

また、本を録音して配信・公開する場合は著作権の確認が必要です。対面での読み聞かせは比較的問題になりにくいものの、録音・ネット配信は権利者の許諾や図書館の枠組みに従いましょう。判断に迷ったら、活動先の団体や図書館の案内に従うのが安心です。

始め方・探し方

  • 図書館|「おはなし会ボランティア」「対面朗読」の募集・登録。研修付きが多い
  • 社会福祉協議会|地域のボランティアセンターで紹介してもらえる
  • 読み聞かせサークル・文庫|地域の市民サークル。練習会で学べる
  • 施設・学校|高齢者施設や学校の直接募集
  • ボランティア募集サイト|オンライン・録音の活動も探せる

多くは練習会や研修から始められ、未経験者を歓迎しています。まずは地域の図書館に問い合わせるか、おはなし会を見学してみるのがおすすめです。

「声で寄り添う」から「言葉で寄り添う」へ

読み聞かせや朗読は、声を通して人の心に寄り添う活動です。もし「声や言葉で、悩む人の気持ちにも寄り添ってみたい」と感じたら、文字で寄り添う傾聴・相談ボランティアという選択肢もあります。オンライン相談サイトココトモは完全オンライン・経験資格不要・ノルマなしで、悩みを抱えた人の話を聴くボランティアです。最初の数件は運営のフィードバック付き、困ったときはメンバー相談室に頼れます。(通院中の方の応募には医師の許可が必要です。)

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よくある疑問

声や読み方に自信がなくてもできますか?

できます。上手さより、ていねいに楽しんで読む気持ちが大切です。練習会を開いている団体も多く、短い絵本から少しずつ慣れていけます。

資格や研修は必要ですか?

子どもへの読み聞かせは資格不要で始められることが多いです。図書館の対面朗読や音訳は、登録・研修・講習が必要な場合があります。活動先の案内を確認しましょう。

本を録音してネットに公開してもいいですか?

録音・配信は著作権の確認が必要です。権利者の許諾や、図書館・団体の枠組みに従って行いましょう。対面の読み聞かせは比較的問題になりにくいですが、活動先の案内に従うのが安心です。

読み聞かせと音訳は何が違いますか?

読み聞かせ・朗読は「表現として届ける」活動、音訳は「視覚障害者等へ正確に情報を届ける」活動です。音訳は正確さが求められ、講習を受けてから始めるのが一般的です。

ココトモの活動内容は2026年6月時点のボランティア相談員募集ページに準拠します。著作権・音訳の取り扱いは各団体・図書館の案内に従ってください。

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