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権力に溺れた
1600 edit2016.07.28
私は小学生の頃から、何かと人の上に立ちたいと考えていました。
修学旅行の班長、学級委員長、委員長、生徒会役員…とにかくその手のものはやりたくて仕方がなくて、割と時間がかからずその地位を手に入れることが出来ました。
中学生の頃も、委員長に任命されました。第三希望の委員会でしたが。
それでも、権力がほしかった私は何でも良かったんです。
しかし中学では、小学校の頃ほど上手くいかず、私よりも可愛い人、美人な人、性格が良い…いわゆる人気者がクラスの中心となりました。小学生の頃の私は、一言で表すとしたならば『半独裁的なリーダー』でした。一方で中学では『滅多に怒ることのない優しいリーダー』が人気でした。
だから私も、そういうリーダーを目指して、そして委員長という地位を手に入れました。
高校に入ると、独裁的なリーダーも優しいリーダーも通用しない世界が広がっていました。どうしても私は認められないんだなと落胆もしましたが、高校では『頭の良いリーダー』が支持されていました。だから私は、未来を予測して先回りして行動できるリーダーになることを目指しました。
結局、委員会では顧問のえこひいきで委員長になるはずが副委員長に留まってしまいましたが、それでも部活では部長になることが出来ました。
そして大学。演劇部に入り、2年生という中途半端な時期に入ったにも関わらず世代交代の時期に、先輩方からの推薦により部長になりました。
実はこの前に、部の中の人気者の悩みを親身になって聞いて、その子を味方につけて新部長という地位を手に入れようと考えており、人気者が私のことを高評価していくことで、先輩や後輩、同級生たちに「部長はやっぱり○○(私の名前)だよ」と思わせる一種の戦略を実行していました。だから私は皆に慕われ、部長になれました。
ですが、恋愛関係で揉めたことがキッカケとなり、それはすべて崩れました。
部内で好きだった人を、部内の女子に奪われてしまったことで私の心は完全に折れ、部長の仕事も務まらなくなり、とうとう部活を辞めてしまいました。
ここまで来て「私は今まで何をしていたんだ」と我に返りました。
自分が上に立てそうな組織を見抜くことや、自分が上に立つために他人の心を利用することに時間をかけすぎて、本当の自分とは何かが分かりません。
私がこのような馬鹿なことを考えている間、皆は自分としっかり向き合って、納得する人生を送っている最中なんだと考えるだけで毎日辛いです。
私がやってきたこと、すべてが無駄でした。
権力に溺れた、最低な人間です。
両親は「お前はそのままでいい」と言われても、周りと比べてしまい、劣等感でそんな有難い言葉も素直に受け取れません。
死のうとしたことは何度もありますが、怖いと思って死ぬことを辞めてしまう。
本当にクズです。
何でそんなに権力がほしいのか、恐らく認められたいからだと思いますが
他のことで認められようとしても、私には他人を利用する能力しかありません。それ以外の能力は無いです。勉強もスポーツも全然です。
もうこれ以上、人と関わりたくないのに結局のところ私が持っているのは他人にしか使えません。
こんなもの、持っていたって無駄ですし、最近はその能力も衰えてきています。
自分は何がしたいのか、どう生きていきたいのか、本当に分かりません。
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