受付終了

消えた彼への気持ち

閲覧数1154 コメント数2 person退会したユーザー edit2020.01.18

誰にも話せないので打ち明けさせて下さい
m(_ _)m


ネットで知り合った。
長いこと出入りしていた、とある相談掲示板。自分も相談したり人の相談にも乗ったりしていた。すっかり常連。よく書込みするユーザー同士は一種の顔見知りになった。

ある時、とある新参ユーザーが様々な相談にレスしているのに気づく。コメントからわかる価値観、宇宙観は共感できて、優しい思い遣りのある人柄が伝わってきた。そのHNを見つけるとポッと胸が温まるようになった。いい人だと思った。

一年近く経って、悩むことがあり投稿したら、例のユーザーもレスしてくれた。流れで彼も、私のコメントをよく読み共感してくれていたのがわかった。とても嬉しかった。
鈍感な私はなかなか気づかなかったが、思い返せば当時、彼も暗に、個人的に話したいという意思表示をしてくれていた。

それから更に半年後、とうとう、彼と掲示板の外でやり取りするようになった。

自由に話したいことを話し合い、彼の個性に触れることができて(文章から読み取れる範囲内で)、更に、気が合うと感じた。
いい人だと思った。
まず何よりも人として、惹かれた。

でもそれ以上に、いい男だった。
時間が経つほどに痛感する。

すでに当時長いこと、難しい相手に片想いしていた私。長く慕っていた女性への想いを、引き摺っていた彼。
デリケートな互いの恋愛話をしながらも、好意を抱きあっているのを一緒に自覚していた。その話すらしていた。お互いに「将来、自分たちがどういう関係性を持つかはわからないが、大事にしたい存在」だと。
彼とのやり取りは愛おしかった。何度も救われ励まされた。なんでも話せた。彼もそうだと言ってくれた。

様々な問題を抱え無職だった私が、やっと就職した。彼は一緒に喜んでたくさんアドバイスもしてくれた。お陰でがんばれた。
その頃彼も、本業とは別に仕事を始めたそうだった。寝る暇もないほど忙しいのに、欠かさずメールしてくれた。そのうえ「もし、しばらく音沙汰なくなっても、それは忙しいからで、君とは時間かけて丁寧に話したいから。いつも君と繋がっていたい気持ちであることは忘れないで」と。



ある日、

取り急ぎ、生きてる。
ゆとりができたら絶対メールするから待っていてほしい。

というメッセージを最後に、便りが途絶えた。



せっかくの就職先で心身症になり、自分のことでいっぱいいっぱいになってしまい、漸く状態が落ち着いて、
ふと気付いたら、
音沙汰なくなって三ヶ月が過ぎていた。

自分も無沙汰していたから、自身の近況と、身を案じていること、いつでも気軽に連絡してほしい旨をメールした。

返信がないまま更に半年が経って、流石に厭な予感がした。

知り合った掲示板で相変わらずレスをつけていたが、彼はそこにも現れず。
心当たりに問合せても、消息はわからなかった。

わかっているのは、メールアドレス、本名、凡その居住地、職種、年齢だけ。しかし彼の自己申告だから情報の真偽はわからない(彼が嘘をつく男とは思いたくないが)。検索してみても何もわからなかった。
尋ね人に投稿するも情報は得られず。


それっきり……もう何年になるのか。


あれから、どうしても考えてしまう。
何があったんだろう。

自分のせいかもしれない、とも考える。
幻滅させたか、疲れさせたか、傷つけたか……
本当は恋人か奥様がいたのか。

できたらそうであってほしい。

他に、彼が突然メールできなくなる理由は、不慮の事故や急病もありえる。

それはいやだ。
元気でいてほしい。
幸せであってほしい。


……でも。
こんなに時間が経っても、彼を失った痛みは未だに消えない。

「失って初めて大切さがわかる」
っていうあのクサイ台詞は、こういうことなのかと思う。
自分で、こんなふうに考えるなんてなんて無責任で自分勝手な人間かと呆れるけど、

彼が好きだった
大切だった

また話したい。
いつかちゃんと会おうって約束 果たしたい。
いっぱい励まして助けて貰ったお礼も伝えたい、恩返ししたい。

どこにいるの?

……でも、これはただの我儘。
大人にならなければ。


もしかしたら見るかもしれないと、彼の誕生日と年末年始には、気持ちだけメールに乗せて届けている。
自己満足だってわかってる。
読んだとしても彼には迷惑でしかないのかも。
それでも、せめてそれだけ……


彼が恋しくていたたまれない気持ち。
ご縁があればまた繋がりたい。

一方、何より彼に健やかでいてほしい気持ち。


どっちも強くて、板挟み。
恋、と言い切れない、不甲斐ない女。


読んで下さった方、ありがとう存じました。
ココトモ「交換日記」を書いて繋がろう♪

今日の出来事、気持ち、頑張ったことをみんなでシェアする『交換日記』ができました。 自分の日記を書いたり、他の人の日記にコメント&フォローしたりすることで交流を深めることができます♪

交換日記はこちら

コメント一覧

  • refresh約4年前
    退会したユーザー
    Kukkaさん

    読んで下さっただけでも恐縮至極だのに、心のこもったレスポンスまで頂き感謝します。
    どうもありがとう!

    恐らく傍からみれば、身分の保証もできないネット上で知り合った相手が、突如、音信不通になったなら、それが「沈黙という拒絶」であると言われても、仕方がないのではないか、と思います。
    もちろん私は、彼が、もう私と話すのが嫌になって音沙汰なくなったとは思いたくないし、正直なところ、信じられません。少なくとも私が知っていた彼は、そうやって関係をブチ切るような人ではなかったので……
    でも、事故や病気で連絡ができないような状態になっているよりは、私が嫌われて切られているほうが、よっぽどいいかしれません。安否さえわかれば、私も安心できるのですが……調べる術もなくて。

    どちらにせよ、自分にできるのは、「彼とは話せない」という事実を受け入れて、彼の幸せを祈ること、なのでしょうね……

    ただ、時折痛いくらいの喪失感を覚えます。
    それだけ、彼は大きな存在だったんだと、今更ながら噛み締めています。

    やり取りを始めた頃は、まだそれがしっかりとわかってなかったんです。
    本文に書いたように、私は別の男性に片想いしていました。そもそもその恋についてネット相談していたのが、彼とも知り合ったきっかけでした。掲示板でも個人メールでも、彼は親身に私の話を聞いて、時には暴走する感情に寄り添い、必要となれば厳しいアドバイスもして、男らしい温かさで受け止めてくれていました。
    私は彼に惹かれていたと思います。しかし片想いしていた男性も、私には掛け替えのない大切な存在で、その男性を愛する気持ちにも嘘はありませんでした。同時に二人の異性を慕うような状態でした。そんな気持ちで彼と話す罪悪感がありました。
    また、その片想いは、叶わないことが端からわかっていました。だから余計に、メールの彼を所謂「キープ」しているようなことになっているのでは?叶わない片想いの男性を諦めた時、彼なら飛び込むのに丁度いい存在だと打算しているのでは?と自分を疑って。彼に申し訳なくて。

    私は、彼の厚意に胡座をかいてしまっていたのかもわかりません。彼にはあまりにもなんでも話せてしまえて、彼との会話はあまりにも心地よくて……無自覚とはいえ、彼を呆れさせるとか、傷つけてしまうようなことをしていたかもしれません。

    その相談していた片想いは、去年のうちに一区切りつきました。それで尚のこと、彼を思い出すのかもしれませんね。

    彼に対する気持ちを「恋」と呼べないのは、私が臆病だからなのでしょう。
    男女の感情という形を与えて、彼との関係を狭めたくないんだと思います、友人関係などなら、互いの立場などとは無関係に、また繋がりを取り戻せるかもしれない、……そんな狡い気持ちが私の中にはあるような気がします。
    でも、……恋慕と愛情以外に、彼への気持ちを適切に言い表す言葉がないのも、確かですね。

    なんだか更に吐き出すような形のお返事になってしまいすみません(汗)
  • refresh約4年前
    Kukka 男性
    こんにちは。
    とても愛しく思っている人の思いをこちらで共有できる事が、素敵なものだと思ったので書き込みに来ました。

    これだけの思いを書ける方が、我儘だとは私には思えません。そして、お相手の方もElsaさんのお気持ちをお相手の方なりに最大限に理解し、尊重していたと思いますし、もしかしたら今も、その様に思いを重ねているのかもしれません。

    Elsaさんは最後にこの思いが「恋」とは言い切れないと書かれていますね。Elsaさんが「恋」とは言い切れないものを、私がそうだと言い切る事は到底できません。ですが、「恋」ではないかもしれない、その思いに、Elsaさん自身が名前をつける事は出来そうな気がします。名前をつける事で、何かが劇的に変わる訳ではないと思いますが、そうなったら素敵だなと思いました。
keyboard_arrow_up