医療法人社団Heart Station 府中こころ診療所
edit最終更新日:2024.06.01

主な特徴
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受診しやすい
「こころの悩みは相談しにくい」こころのクリニックが身近になった今でも、よく聞くことがある話です。実際受診された方の中でも、「本当に受診するか悩んだ」という話を、しばしば聞くことがあります。そして、かなり症状がつらくなってから、受診される方も少なくありません。
からだの不調と同様に、こころの不調も早期治療が大切です。しかし一方で、その性質ゆえに、なかなか相談しにくい現実があります。
対策として、少しでも「受診するためのハードル」を下げることが、私たちの使命と考えます。その実現のために、立地を府中駅すぐ近くとしたうえで、働いている方や平日忙しい方も負担なく受診できるよう、土曜・日曜の診療や、平日夕方(月水金19:30まで)の診療が行えるようにしました。
また、はじめての相談や予約の変更などでの電話をかける「こころの負担」の声にこたえるため、オンラインでの「ネット予約」を導入し、負担なく受診を続けられる体制を心がけています。 -
小学4年生から高齢の方まで診察
不登校や発達障害の方にも対応
世の中には、様々な世代の方がいますが、それぞれの世代の中で、時にもがきながら、よりよく生きようと努めています。そしてその中で、世代ごとに様々な心の悩みが存在します。
また、「うつ病」「適応障害」がこころの不調として有名ですが、そのほかにも、様々な心の不調で悩まれている方がいます。
こころの治療の専門家として、なるべく幅広いこころの悩みに対応できるように努めております。具体的には、診察待ちの期間が長いといわれる10代の方(小学4年以上)や、発達障害の可能性に悩まれている方、介護保険も踏まえた高齢の物忘れの方などにも対応しています。
(ただし、「興奮が強い方」「パーソナリティ障害の診断の方」など、対応が難しい場合があることにつき、ご理解のほどお願い申し上げます。) -
復職へのリワークデイケア実施
発達障害の検査・診断等に対応
こころの医療機関へのご批判として、「薬を出すだけ」との話があります。確かに、心療内科・精神科の治療は、いわゆる「長く話を聞くカウンセリング」とは同一ではなく、問題点を整理しつつ、必要な薬を用いて症状を改善する「薬物療法」が主体になると思われます。
しかし一方で、くすりのみでなく、考えの「くせ」の整理やリハビリなどのより専門的な対策が必要になる事も少なくなりません。そうしたより専門的な対応にも、力を入れていく必要があります。
その具体的な方法として、当院においては、仕事への復職を目指す方への集中的なリハビリである「リワークデイケア」や、心理検査を通じての「発達障害の診断」について、継続的に取り組んでいます。また、必要な方に対して、心理士による「カウンセリング」を、診察と組み合わせ行っています。
(なお、特に2回目以降の診察において、医師による長時間のカウンセリングには対応できません。ご理解のほどお願い申し上げます) -
周囲の医療・福祉機関との連携
複数の精神保健福祉士が勤務
こころの治療は、診療所での定期的な医師の診察のみでは完結しない場合も少なくありません。様々な社会制度を使う必要があることも少なくありません。症状が重くなったときは入院できる医療機関と連携する必要がありますし、訪問看護ステーションや学校関連の方など、様々な方との連携が必要になる場面があります。
こうした「つながり」が必要な場面に対応するために、当院では「つながり(連携)の専門家」である「精神保健福祉士」が、複数名勤務しています。そのため、医師の診察のみでは打開しにくい場面において、医師と精神保健福祉士等のチームでの対応を行うことを、大切にしています。
診療時間
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00~17:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
17:00~19:30 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
9:00~13:00 | 〇 | 〇 | ||||||
14:00~17:00 | 〇 | 〇 | ||||||
※初診は完全予約制、再診も原則予約制 |
住所・アクセス
住所 |
〒183-002 東京都府中市宮西町1-1-3 三和ビル2階 |
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アクセス・行き方 | 京王線府中駅から徒歩1分 |
院長紹介

院長:春日 雄一郎
この文章を書いている今(2020年4月)、世間は、未知のウイルスへの対応と不安とで一杯の状況です。
学校が、始まらない。大都会に、人がいない。パソコン画面で、多くの人が話し合っている。これらは感染症対策の必要に迫られての産物ではあるのですが、自分も40年生きてきて、これほどに、これまでの「あたりまえ」が、あたりまえでなくなる状況を、経験したことはありませんでした。
そうしたなかで、私たち「こころの診療所」のあり方も、求められてくることも、当然に大きく変わっていくことになる。
今はその途中です。まだ答えは見つかっていません。ただ、こうしたときは原点に立ち返るのが大事とも考えます。いったん、スローガンに立ち返る。「ココロ、ささえる。この街を、支える」このような混乱のときに、私たちが皆さんのこころを支えるために、願わくばこの街を支えるために、これからできることは何だろうか?試行錯誤ですが、探していきたいと思います。
答えを導くヒントを探しに、私たちのこれまでを振り返ります。私たちは2014年5月に開業し、今で6年になります。開業する前までは精神科の病院に勤務しており、主に、入院を必要とするこころの不調の方の治療やケアに従事していました。開業の初期は、そうした「病院での治療」の価値観の延長で、運営をしていたように思います。
しかし運営を続けていくと、専門の病院で求められることと、地域の診療所で求められることの違いを、肌で感じるようになってきました。病院に来られる方は一見重症です。一方で、生活の場所からは離れた病院に入り、治療にのみ集中することになります。逆に診療所に来られる方は多くが一見軽症です。しかし一方で、治療のみでなく、その人の背景・環境を見ることが重要になってきます。会社や家庭での人間関係、学校での同級生とのありかた、現実の生活・生計のこと。来られる方に相対することは、その人にまつわる社会と相対することでもある。
そうしたなかで、大きく2つの変化を、目指してきたように思います。一つは診療所としての専門性。病状の重さに対応する(病院型の)専門性よりも、社会で生きる人を支えていくための専門性です。その具体的な形として、10代の方への対応、復職へのリワークデイケア、発達障害の診断や集団プログラムを行ってきました。
もう一つは診療所ならではの「身近さ」。地域に出た実感として、予想以上に多くの方が様々な心の悩みを持たれていること、そしてそれをなかなか相談しにくいことを痛感しました。そして重症になってから受診される方も少なくないこと、特に入院を要する方はそうした状態であることもわかりました。こころの不調を悪化させないためには「早めに相談できる医療機関」が必要であり、それを体現するには、何よりも「受診へのハードルを下げる」必要があることがわかりました。その実践として、土日も含めた週7日受診できる体制や予約システム、ホームページでの心の不調の情報発信を行ってきました。
こうした試行錯誤の実践を経て、「ココロ、ささえる。この街を、支える」、このスローガンに行きつきました。こころの治療を愚直に実践する。それを通じて、結果としてその人たちの暮らす社会や街を支えることができれば。そうした思いの中、運営を続けていきたいと思います。
再度、今の社会情勢に戻るならば、本来はこのような混乱やストレスに満ちているときこそ、こころの診療所の役割は大きくなるはずです。
一方、まだ、今の段階では、皆さんのストレスや苦悩に、まだこたえられていないのでは、との葛藤があります。まだ、「答え」は見つけられていないということなのかもしれません。
しかし、どうしたらこたえられるようになるか、その答えを探し、改善を続けることは、何があっても続けていきたいと思います。これまでも試行錯誤してきました。これからも試行錯誤していきます。そして、ご来院いただく方にとって、少しでも力になれればと思います。
不眠、落ち込み、不安など、こころの不調の兆しがあったなら、ぜひご相談いただければと思います。お待ちしています。
経歴
2005年 東京大学医学部卒業
NCNP病院、恩方病院などで勤務後、
2014年 府中こころ診療所を開設
基本情報
施設名 | 医療法人社団Heart Station 府中こころ診療所 |
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診療科目 |
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対応疾患 |
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アピール |
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電話番号 | 0423197887 |
住所 |
〒183-002 東京都府中市宮西町1-1-3 三和ビル2階 |
HP | https://fuchu-kokoro.com/ |
ブログ | https://fuchu-kokoro.com/bloginchou/ |
SNS | |
備考 |
法人Youtube「こころ診療所チャンネル」 https://www.youtube.com/channel/UCJh0Ot4AMlm8W9I2fl46Wwg |
よくある質問
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平日に関しては、枠が満員でない限り、当日受診が可能です。(なお、土曜の枠は限られており、なるべく平日の受診をお願いいたします)空き状況など、まずはお電話もしくはメールでのご相談をお願いいたします。
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当院では、大人の発達障害(ADHDなど)についての診察が行えます。診察等を行って診断を行い、必要時には薬の治療等をご相談させていただきます。
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当院には、エレベーターでご来院でき、車いすの方用のトイレもあるため、ご来院いただける状態にあります。
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診察に関しては、初診時2300円ほど、再診時1500円ほどが予想されます。ただし、血液検査や診断書等は別料金となり、処方せんが出た場合は、処方に関して、薬局でのご負担が生じます。
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初診の場合は診察時間は約30分(スタッフのご相談がある場合は約50-60分)になります。再診の時は病状にもよりますが5-10分が想定されます。
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基本的には、診断はアメリカの診断基準である「DSM-5」をもとにして行っていきます。ただし、同じ診断基準を満たす症状であっても、その人の性格傾向や環境など、さまざまな要素が、その人ごとに違います。診断基準を基にしつつも、その人にまつわる個性を総合的に考慮して、その人ごとの治療計画を立てていきます。
また、時にからだの病気が原因で診断基準を満たす症状が続く場合もあるため、必要時は血液検査等を行い、からだの病気の除外を行うことがあります。 -
当院では、初診の時などに、基本的な記憶の検査をすることが可能です。その検査と、これまでの情報を総合して、診断を組み立てていきます。より精密な検査が必要な時は、提携医療機関で画像検査などを行うことが可能です。
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「場合による」というのが答えになるかと思います。認知行動療法は、その人の今の考え方や行動のパターンを見直し改善することから、こころの不調の改善を図る方法です。副作用は少なく、適用できる範囲も広いことが長所で、軽症の方の治療や、うつ病などの再燃予防には特に有効です。
一方で、地道な取り組みの継続が要点のため、すぐの強い効果は望みにくく、症状が強い時や(統合失調症など)脳の不調への薬の介入が必要な時は、認知行動療法のみでの治療は望ましくないことがあります。
なお、認知行動療法と薬物療法は対立するものではなく、薬物療法で土台を整えてから認知行動療法的なアプローチを必要時行うと、相乗的な効果が期待できることが多いと考えます。 -
うつ病をはじめとしたこころの不調には、まずは休養を確保して、ストレスを減らすことがしばしば重要になります。その方法としてしばしば休職が必要になります。
診断書の作成やその後の計画的な療養・リハビリ、傷病手当の書類の作成など、総合的な対応が必要ですが、当院での対応が可能です。
また、休職の際は、確実な回復と(復帰後再発しないための)リハビリが重要ですが、当院では外来診察のほか、リワークプログラム(こころリワーク)を行っており、リハビリ、再燃予防も含めた総合的な対策を取ることができると考えます。 -
状態・病名に応じて、様々な薬がありますが、診療所において処方することが多いのが、抗うつ薬と抗不安薬、睡眠薬です。抗うつ薬は、うつ病のほか、パニック障害や社会不安障害などに用いられます。効果が出るまで2-3週かかりますが、継続することで徐々に効果が出てきます。
一方で、抗不安薬や睡眠薬は、使用してすぐ効果がでますが、抗うつ薬のように脳の状態そのものには作用しない「対症療法」であり、長期使用の際の依存に注意を払うことが必要です。 -
妊娠中に薬を使っている場合、一定の影響の可能性が示唆されています。(これは、こころの薬のみならず、高血圧の薬などでも同様です)特にてんかんや躁うつ病で使う薬については(リチウム・バルプロ酸など)リスクが高いとされ、特に慎重な判断が必要です。
そのため、可能な限り、漢方薬など、リスクが少ないとされる処方をまずはお勧めします。ただし、状態によっては、薬の必要性が、リスクを上回る場合もあります。その際は、服用のリスク・ベネフィットをご説明の上、ご相談させていただきたく思います。 -
可能です。特にご本人が不調で、状態などを話しにくい状態にある場合や、未成年で、ご本人では話すことが難しい場合などは、なるべく同伴いただくことをお勧めします。一方、安定してくれば、ご本人のみで大丈夫な場合が多いです。
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(脳の不調が大きい)「うつ病」の場合、「必ず」とは言えませんが、抗うつ薬を用いたほうがいい場合が多いと考えます。休養など、他の方法のみでも改善を図れる可能性がありますが、(薬を使うより)かなり長期間を要することがありうること、また再燃予防の点で弱点があることより、抗うつ薬の使用を勧める場合が多いです。
なお、抗不安薬や睡眠薬は、必要な場合のみ、最小限用いる方向です。 -
一方で抗うつ薬など「すぐ効かない薬(初期には副作用のみ)」も、不安を引き起こすことがあり、即効性をご希望される場合もあります。(しばしばそれは、ベンゾジアゼピン系抗不安薬を意味します)ただしこれは時に、「不安の回避のための判断」であり、ともすると依存につながってしまう恐れがあります。
そのため、医師としても、そうした薬の処方には慎重でありますし(ただし、病状によっては有益性が勝ることも少なくありません)、受診される方にも、そうした薬には慎重であっていただければ幸いです。 -
個人差はありますが、強迫性障害の場合、他の不安症と比べ、抗うつ薬など、効果を出すために、高容量(多い薬の量)が必要になることが少なくありません。また、後述の暴露反応妨害法も、一般の脱感作と比べ負担や難易度が高い傾向があると思われ、その土台をしっかり固めるためにも、充分量での薬の治療をお願いすることが多いと思われます。
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症状の程度によると思われます。漢方薬を使用し、不安の軽減を図る場合があります。また、脱感作が行える状態であれば、脱感作(+漢方薬)の継続で、十分発作予防を行えることもあります。
一方、脱感作が難しい状態(体調を整えても、すぐ発作が起きてしまうなど)の場合は、やはり抗うつ薬をお勧めすることになると思われます。 -
結果として、心療内科になることが多いと思われます。一番多いのが、内科で様々に検査をしても異常ないが、症状は続く場合で、この場合は、心理・ストレス面の影響が強いと推測され(原則、内科的原因は除外され)、心療内科の受診となります。
逆に最近では、他の精神的な症状などもあり、始めから心療内科を受診することもあります。ただしその場合は、内科的原因が隠れている可能性は否定できず、その除外のため、甲状腺疾患の除外など院内でできる血液検査をしたり、必要時は内科等での精密検査をお願いする場合があります。 -
可能です。受診の際に、医療券をご持参ください。医療券がない場合は、代わりになるもの(連絡書、医療要否意見書、受給証(緊急時のみ))をご持参ください。こうしたものがない場合は、受診のために市町村への確認が必要になります。
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当院では、月・水・金曜日は19:30まで診察、土曜日も17:00まで診察しています。特に再診のときは、そういった時間も含めて、ご検討いただければと思います。
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まず、専門のスタッフが、これまでの状況などにつきお聞きいたします(予診)。そのうえで、医師の診察に入ります。医師の診察では、予診の内容をもとに、より診断に結びつく情報をお聞きしつつ、客観的な状態なども観察していきます。そのうえで、現段階での見立て(どういった状態かなど)につきお伝えし、必要な治療法についてご提案します。(なお、初回で診断が確定する場合もありますが、診断まで数回かかる場合もあります)そのうえで、継続しての治療が必要かの見立てをお伝えし、必要な場合は次回の予約を取り、終了します。