言葉の呪い

 

どうも雪灯です。今回もcandleにて書いたものを加筆修正して再アップしていきたいと思います。

さて、かなり前にTwitterでアンケートを取らせて頂きました。今回からは1番票数が多かったテーマでブログを書いていこうと思います。

テーマは「言葉」です。

このブログを書くにあたって、ココトモで私が随分昔に書いたブログの内容も引用しながら書くことにします。似通った文章になっているのはそのせいです。その点はご了承くださいね。

言葉の持つ意味

随分と昔。かつて活動していたティーンズプレイスにて、私は自分で勝手に『言葉シリーズ』と称して、いろいろな言葉について考えてブログに書いていました。

『大丈夫』って言うけど本当に『大丈夫』って意味で使っているのか??

『頑張れ』って言うけど本当にそうやって応援していていいのか??

当時の私にとって『大丈夫』という言葉は全然大丈夫ではない状況を隠すために使う言葉でした。『頑張れ』という言葉でたくさんたくさん追い込まれました。そんなふうに、言葉って使いようによっては結構酷いものなのかもしれないとちょっと怖くなることが、今でも私にはあります。ひとつの言葉の裏には、いろんな意味や事情が隠れているものだと思うからです。

温もりと呪縛

これをよりはっきりと痛感するようになったのは、Twitterでたくさんの言葉を目にしたからです。

誰にもわかって貰えない気持ちが、Twitterにはたくさんたくさん溢れています。いいことがあった、という気持ちがほっこりするツイートもたくさん見かけますが、中には周りの人も自分自身さえも傷つけてしまうような、自暴自棄になってしまったツイートもありました。そして、その自暴自棄なツイートを見つけた投稿者の知り合いの人が傷ついてしまった様子を目の当たりにしてしまいました。

周りが思うよりもずっと、周りのことを気にしてしまう私は、それがネット上の関係であるとわかっていてもなお、良くも悪くも思いっきり感情を左右されてしまうことが沢山あります。

「雪灯さんのブログ楽しみです」とか、「雪灯さんに相談してよかった」とか、そんなあたたかな言葉に救われることもあれば、冷たい言葉に酷く落ち込み、思い出す度に不安感や無力感が強くなることもあります。

私自身が傷つくことは覚悟しているとしても。それでもいざ傷ついてみると、それって結構心の奥底に残ってしまうのです。自分の思っていることが上手く伝わらなかった結果なのだということもあるのかもしれないけれど、そういう時、本当に言葉というものは難しいものだと痛感します。

言葉は、恐ろしく冷たい凶器として心を深く傷つけることもあれば、優しく傷を包んで痛みを落ち着かせることもある、いわゆる諸刃の剣というものだと今でも思います。面と向かって相手に言う時でも、言葉が足りなかったり伝え方が悪かったりして傷つくことはたくさんあるのだから、面識のない人とやり取りをするネットは尚更、そういう傾向は強いのかもしれません。

言葉って難しい

言葉って使いようによっては、本当に厄介なものなんだと私は思います。

親しい人でも、たったひとつの言葉でその関係を壊すきっかけになってしまうこともあれば、あまり話したことのない人でも、ちょっと言葉を交わしてみると案外仲良くなれてしまうことだってあるのだから。それは、ネット上であろうとリアルであろうと、あまり関係ないんじゃないかな。

相談員の活動を始めてからこれで何年も経つことになりますが、相変わらず私は言葉を選ぶことに迷うことが多いです。相談だろうとコラムであろうと、LINEだろうがTwitterだろうが、活動の場があればあるだけ、この言葉でいいのだろうか、相手を傷つけずに済むのだろうかと毎回考えては、あの時こういう言葉を伝えたらよかったと落ち込んで。私自身も些細なことでも傷ついてしまう心をしている分、相手を傷つけてしまうことが怖いんですが、それだけではなくて。実際に相談する側のみなさんの本音をTwitterを通して知ってしまったから、というのもあると思います。

「死なないでなんて言わないで欲しい」「これ以上頑張れないのに頑張れって言わないで」「どうせわかってくれないのにわかったような口をきくな」そんな言葉をたくさん目にしました。「生きていてくれてありがとう」「頑張らなくても、もう十分頑張っているからそれで十分なんだよ」そんな言葉をかけても、私はあなたじゃないからどう頑張ってもすべてをわかってあげられない。そのギャップに今でも悩むことは沢山あります。

そうやって送った言葉は誰かを救えている実感もなかなかわかないままで、むしろ自信を持ちすぎて相手を傷つけてしまうことがないからそれでいいと思おうとしても、なかなかそうできないのが今の私の現実です。

受け取り方も伝え方も、それはそれぞれの人次第。私らしくこれからも想いを伝えていければ、それがいちばんいいのかなと、そう思ってはいるけれど、そうもいかないのが現実。わかっているつもりになって、相手を苦しめてしまうことが、私にとってはとても怖かったりするのです。

普段から何気なく使う言葉だからこそ、とても難しいのだと私は思います。何の気なしに放った言葉に救われることもあれば、じっくり考えて選んだ言葉でも相手にとって人生や生き方を狂わせるほどに傷つけてしまうこともあります。それは、ネット上でもリアルでも同じです。ネット上の関係であっても、画面の向こうには生身の人間がいます。相手はロボットではありません。どんな場面でも、言葉を交わすのは1人の人間なのです。だからこそ、相手の立場に立って慎重になる必要もあるのではないでしょうか。

という訳で、こんな感じでいかがでしょうか??

みなさんがこのコラムの内容をどんな風に捉えるのかは私にはわからないけれど、これを機に言葉の扱い方について考えてもらえればいいなと思います。

それでは、また次回のコラムやチャット相談でお会いしましょう!

お話できるのを楽しみにしています。

雪灯

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コメント一覧

全4件
  1. schedule2025.08.11

    たまちゃん

    言葉って本当に難しいです 人と関わらなければいいんではないか 答えは簡単ですが そうもいきません 性格上 私はムリそうです
    小学生の頃学校を転校しました 次の学校でいじめられないかという不安もあったのか今となってはあまり思い出せないんですが…気まずくなると人を笑わせていました そうしたら
    みんなが笑ってくれてそれが小学生の私には
    笑う=拍手のような快感になってしまいました
    人の笑顔が自分を癒してくれる=人が笑ってる風景が好きになってしまいました 転校する前は言葉さえ発することも出来ず 先生が私を当てて答えさせようとすると 周りの生徒達がザワつきはじめ あ〜あ〜当てちゃったよ 言葉喋れないのに 授業が止まってしまうことを恐れさせてしまう子供でした 母親に病院にも連れて行かれました そんな私が転校という環境が変わったことでひょいと崖から飛びおりる気持ちでやったことが…自分でも何であんなことし始めたのか わからないけど とにかくとっても心が楽しくて嬉しくって 笑い声 笑顔が自分にとって大好物になり調子に乗ってました
    でも人を傷つける笑いは嫌いなので自虐的な話に話しを少し盛ってみたり 歌真似したり
    して大人になり社会に出て まさかそんなことは通用しないので 多少ストレスが起き身体の調子が崩れることもありました OLをしながら夜の仕事を頼まれて接客したところ客は大受けお酒も入っているせいもあるから 私達はウーロン茶ですが お客さんにどんなお酒飲んだらそんな面白いこといえるの?って良く言われたな 懐かしい でも結婚して子供が産まれて
    子供のママさん達ともお付き合い 昔の私は一部の方には見せてある一部の方には全く違う顔をしてやっとこさっとこ駆け抜けて行きました自分では上手く生き抜いているつもりだったが
    楽しそうにしてると妬まれるということもあったり 不幸せそうにしていれば妬まれずそして嫌がらせや嫌味を受けないことを人生で痛い程知る 結果 相手の今の環境など考えて人を笑わせて人の笑顔が好きでも 不快に感じる方もいらっしゃることも ちゃんと考えてから
    言葉にしなくてはならないと反省してます
    私は自分だけの考えだけで何も考えず言葉を発していたこと 主人に注意されました
    その通りなんです認めたくないけれど 私は私という存在があり いじってもらえることで
    生きるタイプなのできっとみんなそうなんだと勘違いして笑いを取っていたのです 笑顔をが大好きだけど 笑わすことで傷つく人がでたら私のしたかったことではないのです
    言葉って難しい

  2. schedule2025.08.11

    うさこ

    雪灯さん、私も言葉って難しいと思っておりました。今テレビで『舟を編む』というドラマを放送していて、主人公が子供の頃母親がかけた言葉をずっと誤解して傷ついていたら、本当は逆の意味でかけた言葉だったと気づいたといったエピソードがありました。

    あるいは私の経験として は、相手に言葉をかける時、こんな事言うとどう思うかとい
    つも不安を感じてしまいます。
    それというのも、仲良く接してくれていたと思っていた人が、急に態度がよそよそしくなったという事がけっこうあったりします。
    何が悪かったのかわからず悩み、とりあえず私の言葉や態度がよくなかったのかと判断。だから、人とあまり親しくせずあたりさわりのない、あいさつをかわすぐらいの付き合いです。

    でも、ココトモを知って参加するうちに少し変わってきたように思います。きっかけは配信されるメルマガ。最初はメルマガと皆さんのコメントをただ読んでいただけで満足してました。だけど、いつしか自分の気持ちを伝えてみたくなり、コメントし始めたのです。最初、どう反応されるかとドキドキしていたのが、温かい返信や共感ボタンを頂いて嬉しくなりました。

    そして気がついたのは、私は昔から口下手で、おどおどしてしまい、人と面と向かって話すのが苦手でした。ところが、文字にすると言葉がわりとスラスラ出てくるのです。
    話すとうまく言葉が出てこないけれど、文字だと考え考えして出てくるからでしょうか。

    相手にわかってもらいたい、その気持ちは
    今はうまく伝わらないでしまったとしても、あとになってまた伝わるかもしれない。
    言葉は悪く作用する事もあっても、時がたって良く作用する可能性もないとはいえないのではとも考えます。私はどうしてもわかってもらいたい時、手紙に書いて伝えてみようと思っています。

  3. schedule2025.08.10

    あいあい

    わたしはここ最近はだいぶ減りましたが、人から言葉で傷つけられたり、否定されることが多くありました。原因は言われても言い返さない、言いやすい、欠点が目立ちやすいといったことだと思います。ですから、わたしは自分と同じような思いを人にはさせたくないので、どこまでできるかわかりませんが、リアルでも、ネットでも人話すときは言葉を選んで話すことを心がけていきたいです。

  4. schedule2025.08.10

    石崎こう彗

    言葉って重要ですよね。
    私は人様のお悩みをお受けする個人事業者ですが、改めて言葉について考えるきっかけになりました。
    お悩みは電話でお受けするのですが、向こうも一人の人間という感覚が鈍っていたように感じます。
    新たな気付きを与えてくださってありがとうございます!

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