のこの日記『アンパンマン』

振り返れば、アンパンマン尽くしの幼少期だった。幼稚園の本はフレーベル館でいっぱいだったし、アンパンマンの遊具も銅像もあったし、夏の盆踊りはアンパンマン音頭だったし、クリスマスのお遊戯会なんてサンタさんと一緒にアンパンマンとドキンちゃんが普通に来ているほどだった。多分何かしらでフレーベル館とかやなせたかしさんが関わってた園だったのかもしれないけど、我ながら贅沢な幼稚園に通わせてもらってたな〜と心から思う。猫いたし。英語も習えたし。(色々事件起こしたのは知ってるけど、一周まわって園長先生達には感謝してる)
でも、やっぱり1番感謝してるのは、フレーベル館の本を読みあされたことかもしれない。本当はプラレールで遊びたかったけど、男子に混じって遊ぶ勇気は無かった。砂場も長続きはしないし、ブロックは家にめちゃくちゃあったし。それで、多分絵本ばかり読んでいた。絵本の大分昔のアンパンマンも読んでいたと思う。
おかげで小学校に入ってからもCSでよくアンパンマンを観ていた。暇つぶしで観た映画に「こんなの絶対子供向けじゃない。なんの作品かは忘れたけど、なんて素敵な話なんだ」と泣いたのを今も覚えてる。いじめやら諸々の理由で学校行きたくなくて、金曜日に休んだ時は午前中テレビでアンパンマンが流れてるのがしんどかった事もあったけど、それでもアンパンマンには感謝してる。メルヘンはアンパンマン発だと思っているから。
時が流れた今、やなせたかしさんとパートナーの方の人生を描いた朝ドラ「あんぱん」を観ている。帰ったら、終わってしまう。
でも、自分がアンパンマンやらフレーベル館で育っている限り、「アンパンマン」も「あんぱん」も終わらないような気もして。

うん、とりあえず、帰るか。
長時間集中しすぎた右膝を引きずりながら
今日もまた家路に急ぐのこ氏なのであった。

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