心の余白にて、心遊ばせ ✱12/15更新✱随時執筆中

私はあの場所に還りたいのだ。

私は声を失った。
無くしたのではない。
失ったのだ。

今でこそ思う。
それは序章でしか過ぎなかったのだ。

これは私の回顧録である。

《序章》

振り返ろう。
当時、私は所謂電話オペレーターなる仕事をしていた。
‘声’の仕事だ。
今思えば前兆はあったのだ。

では前兆とは如何に。
月に一度の割合で、言葉がつかえる。
始まりはそんなものだった。
月に一度というのは、女性の月のものの時期だ。

私は同期に問うた。
このようなものは有るのかと。
同期は答えた。
私もあるよ、と。

私は安堵した。
安堵してしまったのだ。
この時私は気づいていなかった。
言葉がつかえるより、大切な変化を。

それは何だと問われれば。
今にして思うと、これがメインなのだ。
ひとつの会話を終えると、私の身体は明らかに硬直しているのだ。

電話オペレーターという仕事は、生業上穏やかなお客様ばかりでは無い。
当たり前に怒鳴られ、罵倒されるものなのだ。

一つ伝えておこう。

これは私の物語。
全てにおいて、私が居た場所か外界か。二択しか無いのである。
この二択において、外界とは全く預かり知らぬとこと。誤解なきよう。

話を戻そう。

罵倒され、怒鳴られ続けると人はどうなるのか。

結論を言う。

私は発声障害になったのだ。
当時の私は齢28歳。

ある日のことである。
仕事を開始して間もなく、声が出せなくなったのである。

電話で繋がった矢先の事。
通話の先にはお客様。
さあ如何に。

人は思考するものだ。

未知なる体験をし、動揺しながらも、起きている事象を理解しようとした。

すると身体全体が異様に力んでいるのは直感でわかった。

異様な力みのその先。
更に向こうへ力を加えたのだ。

ここまで、ほんの一時。
コンマ数秒の出来事である。

どうにか声は出た。
「絞り出した」というのが正しいか。

多少のぎこちなさは伝わってしまったであろう。されど何とかその通話を終えたのだ。

さて、ここから発声障害との戦いが始まるのだが、一度整理をしよう。

発声障害とは何ぞや。
詳しく知っている者はどれ程いるだろうか。

…続く

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