ここでは相談員の安全を守るための5つのお願いをお伝えします。
心が「ざわざわ」する相談には対応しない
相談員の多くは「自分が過去に苦しんだこと」と重なる相談を選んで担当します。
自分が過去に苦しんだことと重なる悩みを抱えている方にたいしては自然と共感しやすいので、それはとても自然なことです。
つまり、相談にのるとは自分の過去の傷を利用して相談者の傷を癒すことだと言えます。
自分の傷を利用して誰かの傷を癒す。
このときに大切なことは「自分の傷は塞がっていること」です。
自分の傷が開いている状態で相手の傷に触れると、お互いの傷口を広げてしまうリスクがあります。
特定の相談にたいして心がざわざわするときはあなたの癒えていない傷が反応している可能性が高いので、そういった場合には相談対応しないことが大切です。
できないと感じることは早く相談者に伝える
相談対応をおこなっていると、相談員は相談者からさまざまな要求を受けます。
相談者の要求に応えてあげることや一時的に依存を引き受けてあげることは大切なケア行為ですが、相談者の中には依存心が強く、要求に応えるほど要求がエスカレートしていってしまう(例:いつも返信をすぐに返してほしい)方もいます。
また、相談員側が長期的に無理なく応え続けられることを越えた要求に応えてしまうと、負担やストレスが積もり、結果的に相談対応を続けられなくなってしまうことが多いです。
相談者が安心する対応とは、長期的に安定した対応です。
相談者を長期的に支えるためにも、長期的に応え続けることができないことはなるべく早く相談者さんに伝えてあげてください。
自分の状態に合わせて休む
誰かを支えるためには、支える側が安定していることが大切です。
人は誰だって波があるので常に元気でいる必要はありませんが、少なくとも相談対応をおこなう際には自分自身が不安定で落ち着かない状態では相談対応をせず、まずは休んでください。
相談途中の相談者がいる場合でも、信頼関係を築けていれば数日程度待ってほしいと伝えても問題ないでしょう。
誠意を持って自分の状態や気持ちを伝え、自分以外の相談員に新規相談できることもあわせてお伝えすれば相談者を傷つける可能性は少ないです。
無理して不安定な状態で対応してもケア的行為ができなかったり余計に相手を不安にさせたりしてしまう可能性が高いので、相談者のためにも自分に余裕がある状態で相談対応をおこなうよう心がけてください。
危険を感じたら逃げること
相談者から執拗に個人情報を聞かれる、誹謗中傷される、公序良俗に反する言葉を投稿される、その他なんでも危険を感じる行為を受けた場合には自分の安全を最優先して逃げて構いません。
チャット相談なら返信しなくて良いし、Zoom相談なら途中で切って構いません。
相談員が危険を感じる行為はほぼ100%、ココトモの投稿規約に反する行為であることが分かっています。
あとのことはココトモがなんとかしますので「違反報告」や「メンバー相談室への報告」のみご協力いただけると嬉しいです。
※投稿規約や違反報告については『ココトモのルール・規約』を参照ください
話を聞く人ほど、誰かに話を聞いてもらおう
相談員はココトモの中では基本的に「誰かの悩みや愚痴を聞く人」です。
とはいえ、誰かの悩みや愚痴を聞き続けるだけでは自分の中にしんどさが積もっていってしまいます。
ケアは誰にとっても必要なことで、誰かの話を他の誰かが聞いて、その他の誰かの話をまた他の誰かが聞いて…と、ぐるぐる周っていくものです。
だからこそ相談員である皆さんも自分がしんどいなと思ったときには(あるいは思う前でも)、身の周りの誰かに話を聞いてもらう時間を作ってあげてほしいです。
ココトモの『メンバー相談室』でも相談活動に関する悩みからプライベートの悩みまでいつでも相談を受付しているので、ぜひ頼ってくださいね(*´`)
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- 技法以前
- 雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら
- 聞く技術 聞いてもらう技術
- 居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書
- ふつうの相談
- 当事者主動サービスで学ぶピアサポート
- 精神障がいピアサポーター
- ピアスタッフとして働くヒント
- 臨床心理学の倫理を学ぶ
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- こころの葛藤はすべて私の味方だ。
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- 精神分析における境界侵犯 臨床家が守るべき一線
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