昔よりもいま、迷子になる人が増えている

昔よりもいま、迷子(まいご)になる人が増えていると思います。
私自身、迷い迷いの人生なので、自分だけなのかなと思ったりもしますが、きっと共感できる方もいるのではないかと思い、コラムにしました。

 

「迷子ってどういうこと?」

・自分の好きなものがわからない
・いま何をやるべきかかわからない
・将来何をやりたいかわからない
・今日なにを食べたらよいかわからない etc…

つまり、何に対しても「決める」ことができない人が昨今増えてきているのではないかと思っています。そしてそれは個人の能力によるものではないとも思います。これをそもそも人間が持ち合わせている特性と、社会環境の2つの側面から考えてみました。

 

「自由は意外と疲れる」

ワーキングホリデーをしていた時の話です。それはそれは本当に自由な日々でした。

・どこに泊まるか
・何を食べるか
・どこで働くか
・誰と一緒にいるか
・どれくらい稼ぐか
・どれくらい休むか

全部自由です。当初はこれを楽園に違いないと予想していました。
しかし実際やってみると、「決めること」の繰り返しで疲れている自分がいました。もちろん自由で開放的な毎日だったので、楽しかったことに変わりはないのですが、その反面常に決断をする必要があったので、脳が疲れているみたいでした。
このように、元来人間には「決めること」を避ける特性があるのではないかと思いました。「決める」ためには、様々な情報を検索したり、整理したり、そのうえ覚悟する必要もあります。
そんな大変な情報処理を、脳が好むでしょうか。脳は極力負荷をかけられたくないはずなので、嫌いなはずです。

 

「選択肢多すぎ問題」

昔より選択肢が多くなって、様々なチャンスが生まれ、多様化の進む社会。
何をするにつけても昔より選択肢が多くなったことは確実だと思います。
私たちは、テレビから一方的に流される情報だけでなく、ブログで一方的に語られる情報だけでなく、SNS上で様々な人の様々な情報を受け取ることができます。情報を伝える側のアカウントが昔とは比べ物にならないくらい増えたのです。しかもこれを無料で無制限に閲覧することが出来ます。しかしふと思いました。

「選択肢、多すぎるんじゃないか」

例えば旅行に行くとき、テレビで紹介されたプラン(選択肢は1つ)に沿って行くのではなく、数ある地域から選んで、数あるスポットから選んで、数あるホテルから選んで、数あるレストランから選びます。プランの選択肢が少ないから「とりあえず行って楽しむ」のではなく、可能な限りリサーチして何度も決断して「後悔しないように計画を練る」のです。
つまり、何も考えずにとりあえず旅行に行くことが難しくなって、旅行に行く前段階で疲れてしまうケースもある(最悪の場合面倒になって断念する)のではないかと思います。

 

「きっと迷子になるひとは増えている」

これまで、脳への負荷を避けるというそもそも人間が持ち合わせている特性と、選択肢が多くなった社会環境の2つの側面について触れましたが、そんなこんなで、

何をするか決めることに疲れる → 決めたくない → 何をしたらよいかわからなくなる

人が増えているのではなかろうかと、考えています。
じゃあどうするのか、という話ですが、いまのところ解なし。
ただ、迷うのは当たり前だという前提に立つくらいしかないと思います。

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