なかにしぽんの日記『なかにしぽんの日々いっぽんみち!』

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なかにしぽんの日々いっぽんみち! ~day21~ を見てくださり
ありがとうございます!

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焼きいもが食べたい。
急に何を言い出すんだ、というご意見は百も承知だが、食べたいのは仕方ないのである。
就職を機にシティボーイに変貌して1年弱。
のどかな田園風景を犠牲に、利便性の恩恵を実に享受する身となった。
徒歩圏内で手軽に夢が叶うチャンス。これを逃すわけにはいかないだろう。

手頃な服をひっつかみ、スーパーへと足を運ぶ。
ほどなくして到着。お目当てはもちろん、焼きいもコーナーである。
さて、在庫は残っているだろうか———。
そんな呑気な考えは、一瞬にして吹き飛ぶのであった。

…そう、焼きいもコーナーの前に陣取っていたご婦人が、なんと素手で焼きいものサイズを確かめているのである!!!
なぜだ。いったいなんのこだわりがあるのだ。
いくら紙袋に焼きいもが入っているとはいえ、そのサイズ感は目視で十分確認できるのではないか。
最大の焼きいもを選択することに、そこまで命を賭けているのか。

無論、そのご婦人の手が必ずしも汚れているわけではない、ということは織り込み済みである。
しかし、「焼きいも」という食品の特性上、いくら皮に包まれているとはいえ見知らぬご婦人が手に触れたものをダイレクトで口に運ぶ可能性があるのだ。
申し訳ないが、さすがにご勘弁願いたい。

仕方なく、別のスーパーへ足を運ぶ。
そこにも焼きいもコーナーは用意されており、たむろする人は誰もいなかった。
ほっと一安心。さて、中の紙袋を取り出して———。

その刹那、おもむろに手が止まった。
そして脳裏に流れる、先のスーパーでの一幕。
そう、あくまでもこの瞬間は焼きいもに私以外の何人たりとも手は触れていないが、
「赤の他人が素手で触ってない保証は決してない」のである。
今朝かもしれない。1時間前かもしれない。5分前かもしれない。
私とてただの人間。目に見えない事象を理解する術は持ち合わせていないのである。
この疑心暗鬼の迷路に足を踏み入れたが最後、もう焼きいもどころの騒ぎではない。
手頃な即席麺と菓子パンを片手に家路についたのは、また別の話である———。
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<追伸>
なんかどっかの医学部の小論文で、「見ず知らずのおばあさんが握ったおにぎりを食べられない子どもに、なんて声かけますか?」みたいなのが問われたらしく。
ネット上でも賛否が分かれているとかなんとか。

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