黒田クリニック

star主な特徴

  1. 家族面接と個人精神療法の併用

    ご家族を共同治療者として位置づけ、ご家族に対する助言、指導や支援を積極的に行っています。家族面接と個人精神療法を適切に組み合わせることにより、境界性パーソナリティ障害、引きこもり、家庭内暴力、摂食障害や不登校などの患者さんを対象とした外来治療を行うことが出来ます。

  2. ご家族を通した治療的介入

    患者さん自身に治療意欲が無い場合でも、ご家族に定期的に来院していただき、ご家族を通して治療的介入を行うという方法を積極的に用いています。この方法を用いることにより、とりわけ青年期の患者さんの場合には、一定の治療効果を得ることが可能です。

  3. 完全時間予約制

    患者さんやご家族をお待たせしないために。また、他の患者さんの目を気にせずご来院いただけるように、完全時間予約制を採用しています。

  4. 自費診療制

    当院では一人一人の患者さんの治療に充分な時間をかけられるように、自費診療制を採用しています。患者さんやご家族に対する丁寧できめ細やかな診療を目指しています。

event_note診療時間

時間
10:00~13:00
14:00~19:00

location_on住所・アクセス

住所 〒167-0051
杉並区荻窪5-16-5
エルシオン荻窪104
アクセス・行き方 荻窪駅より徒歩3分

school院長紹介

院長:黒田 章史

近年、社会状況の変化を反映して、摂食障害や不登校、家庭内暴力などの症状を示す患者さん、あるいはパーソナリティ障害などの心理社会的能力に不全を抱える患者さんが増加しつつあります。
従来このような患者さんに対しては、個人精神療法をはじめとしたさまざまな治療方法が試みられてきました。しかし入院治療であるか外来治療であるかを問わず、手応えのある治療を受けるのは難しいのが現状です。

当クリニックでは家族面接と個人面接を組み合わせることにより、患者さん自身の回復力を高め、社会的自立へと結びつけていくことを目的とした外来診療施設です。プライバシーにも最大限配慮しておりますので、安心してご来院ください。

経歴

1982年 筑波大学医学専門学群卒
1982年-2000年 東京医科歯科大学精神神経科に入局、その後東京都多摩老人医療センター精神科、都立松沢病院精神科に勤務
2000年 東京荻窪にて黒田クリニックを開設、現在に至る

home基本情報

施設名 黒田クリニック
診療科目
  • 心療内科
対応疾患
  • 摂食障害
  • パーソナリティ障害
  • 発達障害
アピール
  • 土曜診療
  • 完全予約制
  • 電話診療
  • 駅徒歩5分圏内
電話番号 0353472622
住所 〒167-0051
杉並区荻窪5-16-5
エルシオン荻窪104
HP https://kurodaclinic.org/
ブログ https://kurodaclinic.org/blog/
SNS 無し

questionよくある質問

  • 当院は完全予約制ですので、電話で受診の申し込みをしていただくことになります。自費診療なので保険証は必要ありません。
    可能なら受診に至るまでの経緯や通院歴を簡単にまとめて持参していただくと、初診の際に時間を有効に使えると思います。

  • 紹介状がない場合でも受診は可能です。ただし治療上これまでの経過や処方の情報が必要な場合は、以前に通院していた医療機関に紹介状発行をお願いすることもあります。

  • 可能です。ただし保険はききませんので、全額自己負担ということになります。

  • 当院では境界性パーソナリティ障害(BPD)をはじめとした、さまざまなパーソナリティ障害や引きこもり、家庭内暴力、不登校、摂食障害などに対する専門的治療をおこなっています。

    また「大人の発達障害(自閉症スペクトラム障害)」「大人のADHD」などと診断されている患者さんのうち、幼少期(12歳まで)に自閉症スペクトラム障害やADHDの症状が明確に認められていなかった人たちは、実際には別の疾患に罹患している可能性があると思われます。

    当院ではそうした患者さんが社会的スキルを向上させるために必要な治療をおこなうことが可能です。

  • 精神療法をおこなう必要がある患者さんに対して、保険診療の枠内で充分な対応をするのは極めて難しいためです。
    たとえば境界性パーソナリティ障害(BPD)の場合、残念ながら薬物療法は効果に乏しいと言わざるを得ません。またBPDに関して最も深刻な問題であることが明らかになりつつある、社会的能力の不全に対処するためには、この疾患の特性を充分に配慮しつつ、そうした能力を補うために特化されたトレーニングをおこなう必要がありますが、それを保険診療の枠内で実施するのはすこぶる困難です。

    当院は自費診療なので、当面の費用負担が大きいのは事実ですが、保険診療の枠内で効果の乏しい外来および入院治療を漫然と継続するのに比べれば、結局のところ決して「高くつく」訳ではないと考えています。

  • 対応可能です。もし出来れば、それまでの治療の経緯を簡単にまとめた資料を持ってきていただけると限られた時間を有効に使えると思います。

  • 初回だけは直接来院していただきますが、次回以降は電話で対応することが可能です。その場合はemailあるいはfaxで患者さんの生活記録を送っていただき、それに基づいて治療を進めていくことになります。

  • 激しい症状がみられるので誤解されがちですが、もともとBPDは長期的には寛解していく(診断基準を満たさなくなる)傾向がみられることが明らかになっています。
    弁証法的行動療法(DBT)、メンタライゼーションに基づく治療(MBT)などの、これまでBPDに特異的とされてきた治療は、こうした寛解のプロセスを早めることが可能であるとされています。
    ただし残念ながらこれらの治療をおこなった場合でも、BPDにとって最も深刻な問題である社会的能力の深刻な不全は、ほとんど改善されることはありません。

    当院でおこなう治療は、BPD患者が示すこうした社会的能力の不全を改善するためのトレーニングを(できれば家族の協力のもとに)おこなうという点に特徴があります。

  • BPDに関する限りそれは明確に誤りです。実際にはBPDの改善のスピードはかなり速く、2年で約半数の患者さんが診断基準を満たさなくなります。

    問題は診断基準を満たさなくなった患者さんであっても、社会的能力の深刻な不全が残る場合が多いことです。
    当院ではこの「患者の社会的能力の不全」を改善するためのトレーニングを(できれば家族の協力のもとに)おこなうという部分に特に力を注いでいます。

  • BPDで「治す」べき症状にはさまざまなものがあります。自傷行為や自殺企図などの衝動的傾向、感情が不安定で怒りっぽいこと、対人関係でトラブルが生じやすいこと、さらにストレス下で一時的に精神病を思わせるような症状が出現することなどは、その中でも代表的なものと言って良いでしょう。

    確かにこれらの症状を改善することも重要ではあります。しかしこれらの症状のほとんどは、専門的な治療を受けることがなくとも、10年ほど経過を追う内には改善されてしまうものなのです。
    そしてこれらの症状のほぼ全てが改善された後でも、BPD患者の大半は社会生活を充分に送れるようにはなりません。
    これがいかに深刻な事態であるかを想像してもらうと、社会的能力を改善させることに全力を注ぐという当院の方針に納得していただけるのではないでしょうか。

  • BPDに罹患している患者の場合、適切な治療をおこなうなら自傷行為や自殺企図、激しい怒り等はおおよそ2ヶ月から6ヶ月の間に改善が始まると言われています(意外に思われるかも知れませんが、こうした激しい症状はBPDで最も早く改善が見られる領域の一つです)。

    逆に言うならこれらの症状に関して、半年以内にほとんど改善の兆しが見られないようなら、適切な治療がおこなわれていない可能性があるということです。

    通院先の医師に病状が改善されない理由について質問し、理にかなった答えが返って来ないようなら転院を考えても良いかも知れません。

  • 1990年代までは、BPD患者に対して(しばしば長期の)入院治療をおこなうことも珍しくありませんでした。しかし病棟という保護的な環境に置かれることにより、患者に退行的な依存が引き起こされるなど、さまざまなマイナスの反応が生じることが明らかになったこともあり、最近ではそのような治療がおこなわれることは殆どなくなりました。

    現在でもBPD患者に対して入院治療がおこなわれることはありますが、それは患者の自殺企図あるいは暴力行為に対する危機介入や、神経学的あるいは心理学的な精査を目的とした、短期入院が主となっています。

  • 当院では家族のみでの受診に積極的に応じています。ただし単なる相談ということではなく、患者さんの引き起こすさまざまな問題に対する対処の方法について、そして患者さんの社会的能力をできるだけ引き上げるための方法について、御家族と一緒に検討した上で、少しずつ実践していただくことになります。

    ある程度患者さんの病状が改善されて来ると、後から患者さんが治療に参加するようになることも少なくありません。

  • 他人との共同作業を適切な形で継続することができる能力、あるいは他人との共同生活を適切な形で継続することができる能力を向上させるためのトレーニングを(できれば家族の協力のもとに)おこなっていくことになります。
    詳しくは「治療者と家族のための境界性パーソナリティ障害治療ガイド(黒田章史著、岩崎学術出版)」を読んでいただけるとイメージをつかみみやすいと思います。

  • 誤解されていることが多いようですが、多くの場合「引きこもり」状態に陥るのは、患者さんの意思に基づくものではありません。社会に出て行こうにも、社会的能力の(しばしば意外なくらい深刻な)不全があるためにうまくいかず、失敗を積み重ねていく内に次第に気力もなくなっていく、という経過を辿る場合が殆どではないかと思われます(ここでは統合失調症などの精神病に起因する「引きこもり」は除外して考えています)。
    当院でおこなっているような、社会的能力の不全に対応するためのトレーニングは、BPD患者だけでなく、非精神病性の「引きこもり」全般に対する治療法としても有効です。

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