学校が楽しくない時はどうすれば?つまらない日々から抜け出すための5つの方法

別にいじめられたり、友達がいなかったりするわけじゃないのに、なんだか最近学校がつまらない。
楽しくない学校で毎日過ごさなきゃいけないのがつらい……。

学校を休むほどではないけれど、なんとなく毎日鬱々とした気持ちになってしまう時ってありますよね。
学校はほとんど毎日あるものだし、できれば楽しく過ごしたいものです。
そのため今回は、つまらない学校生活を変える方法を考えてみます。

目次

学校が楽しくなくなる原因

まずは、学校が楽しくなくなる原因を考えてみましょう。

1.人間関係に疲れてしまった

学校生活を送るには、たくさんのクラスメイトや先生とやりとりをしたり、クラス替えのたびに新しい人間関係を築いたりする必要があります。
そういった人間関係に疲れてしまうと、学校自体がつまらなく感じるようになるのです。

分かりやすくいじめのようなことがなくても、「上辺だけの繋がりで、相談できる相手がいない」「なんとなく遠慮して他人に合わせてしまう」「自分の居ないところで悪口を言われている気がする」など、日常の中にある小さな違和感・ストレスが積み重なると、学校へ行く意欲は削がれてしまいます。

2.課題や授業が大変でゆとりがない

課題やテストが多い、授業のスピードがはやいなど、勉強に関することが原因で余裕がなくなり、学校が楽しめなくなることもあります。
もちろん学生の本分は勉強なのですが、放課後もずっと勉強しないといけない、課題が終わらずに友達と遊ぶ時間もないとなると、息を吐く暇さえなくなってしまいますよね。

進学校や中高一貫校に通う場合は特に、人間関係が良好でも、学習面で大きなプレッシャーを抱えてしまう子が少なくありません。

3.もともとの性格・気質に合っていない

集団活動に疲れやすかったり、人にペースを合わせることが苦手だったり、長い時間集中力を保つことができなかったり。
本人の性格や気質が学校の環境に合っていない場合にも、学校は楽しくない空間になりやすいです。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)やLD(学習障害)のような診断がつくこともありますが、本人の甘えだと捉えられ、適切な支援が受けられていない子も多くいます。

4.学校以外の場所で楽しさを感じている

SNSなどが普及した今、何かやりたいことがある子は、学生のうちから外部団体を利用するなどして、夢・目標に向かって進むことができます。
その子にとっては、集団授業をはじめとする学校生活は、「退屈な時間」「楽しくない空間」になってしまうのですね。

5.意思をもって何かに取り組むことがない

一方で、やりたいことが見つかっていない子や、自分の意思で決めて行動することがない子にとっても、学校はつまらない場所になります。

学生でいる間にやりたいことを見つけられる人は決して多くありませんが、SNSが普及してそうした声がたくさん聞こえてくるようになったことで、やりたいことのない自分のほうがレアなように感じられるのでしょう。
今学んでいることや取り組んでいることの意義が分からず、学校に通うこと自体が意味のないことのように感じてしまうのですね。

理由が分からない場合も

学校をつまらなく感じる原因は人によってさまざまです。
ここに書いたもの以外の理由なこともあれば、「特に理由があるわけではないけれど……」という人もいると思います。

なんとなく元気がない時だってあるし、なんとなくダラダラと過ごしてしまう日もあります。
それと同じように、「なんとなく学校に行きたくない」「なんとなくつまらない」と感じる日があるのは、人の心として自然なものなんですよ。
急いで解決しようとしてもなかなか結果が見えてこないことも多く、余計に焦ってしまうのですね。

学校に「楽しさ」を求めるのってダメ?

学校は、教育を受けるための場所です。
さまざまな授業を受け、課外活動をおこなう中で、学力を養い、コミュニケーション力や自主性を育みます。

そんな学校に「楽しさ」を求めるのは、間違っているのでしょうか。

学校がつまらないと、やがて行く気がなくなってしまう

学校がつまらない・楽しくないと感じることを、「甘え」や「怠け」とする声もあります。
もちろん、学校に限らずどんな場所でも、多少のつまらなさを感じることはあるでしょうし、例えば仕事で「つまらないから辞めます」と言ったら、非常識な人だと評価されるかもしれません。

しかし、大人が仕事をつまらなく感じるのと、子どもが学校をつまらなく感じるのとでは、大きな違いがあるのです。
大人は、仕事が楽しくないことでも、趣味に没頭したり、遠出して気分転換したり、好きなものを買ったりすることができます。
対して子どもは、学校以外に行ける場所といえば家庭くらい。
高校生になればアルバイトができるようになりますが、それでも人生のほとんどの時間を学校で過ごすことには変わりありません。

つまり、子どもが「学校がつまらない」と感じると、人生のほとんどの時間に、やりがいが持てなくなるのです。
そしてだんだんと心身がすり減っていき、行く気を失ってしまいます。

毎日過ごす場所を「楽しくない」のままで終わらせない

1週間のうち5日間も過ごす場所が「楽しくない」って、しんどいと思いませんか。

多少の気持ちの浮き沈みであれば、友達とおしゃべりしたり、学校に通ったりする中で、自然と戻っていくでしょう。
しかし、だんだんと「つまらない」「楽しくない」「しんどい」気持ちが大きくなっていくと、頑張る気力を失い、宿題に取り組むことも、行事に参加することも、学校に通うことでさえ、つらいことのように思えてきます。

その時に大切なのは、「学校は行かなきゃいけないところなんだから」と自分を鼓舞することではなく、「今の気持ちを落ち着かせるにはどうしたらいいんだろう?」と考えること。
毎日過ごす場所を「楽しくない場所」のままにせずに、環境を変えたり気持ちを上向きにしたりする工夫が必要なのです。

つまらない学校生活を変える方法5選

では、学校生活をもっと楽しいものにするには、具体的にどうすればいいのでしょうか。
今回は、5つの方法を考えてみました。

1.学校に通う目的を明確にする

わたしは中学校はいつもつまらなくて大嫌いだったけれど、高校は大好きでした。
それはわたしの中に、「高校を卒業して大学に行って、学校の先生になりたい」という目標があったからです。

人は、自分が今おこなっていることを「意味のないもの」と捉えると、途端にしんどくなってしまう生き物です。
だから学校も「通う意味がない」「行けと言われたから行っている」という状態だと、つまらない、楽しくない場所になってしまいます。
逆に、学校に行く目的がはっきりしていたり、やりがいのある学校生活を送っていたりする子にとっては、学校は、とても楽しい空間になります。

だから、学校がつまらないと感じたら、「学校に行ったらどんないいことがあるんだろう?」「学校に通って、自分は何がしたいんだろう?」ということを考えてみてください。
すぐに答えが出るものではないけれど、そうやって「今、自分がやっていることの意味」を考えるのは、人生の中でとても大切なことです。

2.部活やサークルなど新しいコミュニティに入ってみる

部活動やクラブ活動、サークルなど、新しいコミュニティに入ってみるのもおすすめです。
新入生の時に入りそびれると、なんだか参加しにくくなりますね。
でもわたしは高校2年生の夏から演劇部に入部して、3年生の時には副部長もやらせてもらいました。

新しいことに挑戦することに、タイムリミットはありません。
すでにあるコミュニティに参加するのが億劫なら、部活を自分で立ち上げてみたり、新しく作られるコミュニティに行ってみるのも面白いですね。

3.ひとつのことに一生懸命取り組んでみる

人と過ごすこと自体に魅力を感じないなら、無理に仲良くしようとする必要はありません。
例えば「次のテストで○点以上とる」とか「図書室の本を○冊以上読む」とか、「部活であの賞をとる」とか、なんらかの目標を設定すると、張り合いがでてくると思いますよ。

何かに一生懸命取り組んでいる人というのは、とても魅力的に見えるものです。
すでにやっていることでもいいし、やったことのないものでもいいので、心がちょっとワクワクしそうなもの、興味のあるものがあったらぜひ取り組んでみてください。

夢中になっている時というのは、周りの目を気にしたり、周りと比べて劣等感を持ったりすることも少なくなりますからね。
楽しい学校生活になるのではないでしょうか。

4.ひとりの時間を楽しむ余裕をつくる

常に何かに取り組むのではなく、ひとりでまったり過ごす時間をつくることも大切です。

高校までは、クラスでひとりでいると浮いた感じになるかもしれませんが、大学からはそんなこと全然ありません。
むしろ、友達に合わせて履修科目を選んでいると、自分のやりたいことができずに、なんだか消化不良な大学生活になってしまいます。

グループワークや授業では周りとコミュニケーションをとることは大切ですし、少なからず周りに合わせなければいけない部分もあるかと思います。
でも、休み時間や放課後にまで、無理に意見を合わせたり、クラスメイトと時間を過ごす必要はないんですよ。

5.無理にみんなと仲良くしようとしない

学校では、「みんなと仲良くしましょう」と教わります。
でも、人それぞれ好みも、趣味も、性格も価値観も違うのだから、「全員と仲良く」なんてできないんですよね。
どんな人にも合わない人がいるし、どんな人にも合う人がいるし、嫌いな人や好きな人がいるのは当たり前なことなのです。

無理に「みんなと仲良くしなきゃ」と考えて、自分の中の”嫌い”の感情を無視すると、かえってストレスがたまり、いびつな関係性になってしまいます。

合わない人とはその程度の付き合いにとどめたらいいし、仲良くしたいと思える人と仲良くすればいいんです。
そういう考えに慣れてくると、だんだん学校も過ごしやすい場所になってきますよ。

学校の中だけで過ごす必要はない

ここまで「学校生活を楽しくする方法」を考えてきましたが、無理に学校の中で過ごそうとする必要はありません。
学校以外で、楽しい場所や居心地のいい空間を見つけることで、学校でのストレスが緩和され、学校が過ごしやすくなることもあるのです。

やりたいことがあるなら学生の時からチャレンジしてみよう

もし今、何かやりたいことがあって、「でもまだ高校生だから……」「社会人になってもっとお金が貯まったら……」というふうに考えているのなら、学生のうちからどんどんチャレンジしてみましょう。
学生だからといって、学校の中におさまろうとする必要はありません。

すぐに動き出すことは難しくても、まずは説明会やイベントに参加してみたり、興味のある分野で活躍している著名人のブログや記事、本を読んでみたりするのもおすすめ。
できるところから少しずつやってみたら、卒業する頃にはさまざまな学びや知識、経験を得ているはずですよ。

SNSやインターネット上のつながりを作ろう

学生のうちは、どうしても同じ学校に通う人や、同年代の人とのつながりが多くなります。
しかし世界には、いろいろな人がいます。
会社員として働いている人、フリーランスの人、パラレルワーカー、働きながら学校に通う人、10代のうちからどんどん行動している人、50歳を越えて夢を見つけた人……。

今はSNSで簡単に世界中の人とつながることができます。
年代や職業、バックグラウンドに囚われず、先入観で人を判断せずに、いろいろな人と話をしてください。
いろいろな人の話を聴いてみてください。

たとえあなたがその人と同じ道を選ばなくても、その1つひとつの出会いは、あなたにとって貴重な経験となるはずです。

まずは「なんとなくの興味」でいい

「そんなこと言っても、やりたいことなんて分からないよ」という人も多いと思います。
わたしは学生時代にやりたいことを見つけて、今まさにそれに取り組んでいるけれど、実際問題、ほとんどの人は、学生時代にやりたいこを見つけることはできません。
わたしのこれは、やりたいことが学生時代に出合えるものの中にあったからで、ただの幸運に過ぎないのです。

やりたいこと、やりがい、人生を賭けるようなこと。
そんな、どこにあるかも分からない、いつ出合えるかも分からないようなものをただ待っていても、あっという間に就職活動の時期になってしまうだけ。

だから最初は「なんとなくの興味」でいいんです。
なんとなくやってみたい。なんとなく面白そう。なんとなく惹かれる。その程度でいい。
実際にやってみて、やっぱり違うなと思えばそこで辞めればいいし、本当に面白いと思えばどんどんやってみたらいい。

何回でもやり直せます。
たとえそれにハマらなかったとしても、取り組んだ時間はゼロにはならないし、無駄にもなりません。
そういう経験一つひとつが、あなたの人生を豊かにしていくのです。

まとめ

今回は、「学校がつまらない・楽しくない」と感じた時の対処法についてお伝えしました。

学校は勉強するための場所だけれど、勉強するためだけの場所ではありません。
コミュニケーションについて学んだり、思い出を作ったり、いろいろな経験をするための場所です。

「つまらない」「楽しくない」と思ったら、このコラムを参考に、ぜひ何かちょっとしたことでいいので、行動に移してみてください(*´`)
あなたがステキな学生生活をおくれることを願っています。

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