環境ボランティア完全ガイド|清掃・植林・里山・海など7種類

環境ボランティア完全ガイド|清掃・植林・里山・海など7種類

📌 この記事でわかること

  • 環境ボランティアの定義とSDGs目標13・14・15との関係
  • ビーチクリーン・植林・里山保全など7種類の活動内容と必要な道具
  • グリーンバード/オイスカ/海さくら/森のライフスタイル研究所など主要団体の比較
  • 活動別の服装・持ち物チェックリスト(ビーチ/植林/里山)
  • 熱中症・スズメバチ・着替え動線など参加前に押さえる3つの注意点
  • 季節別おすすめ活動カレンダー(春・夏・秋・冬で何が旬か
  • 初心者がハマりやすい3つの失敗パターンと回避策
  • 高校生・会社員・シニア3タイプの体験談とFAQ8選

「環境問題に何かしら貢献したいけど、何から始めればいいの?」
「屋内より、自然の中で身体を動かす活動がいい」
「子どもと一緒に家族で参加できる活動はないかな?」

海岸に流れ着くプラスチックごみ、荒れた里山、植林を待つ被災地——。テレビやSNSで目にする環境問題に対して、「自分にもできる一歩」を踏み出したい方は年々増えています。

この記事では、ビーチクリーン・河川清掃・街なか清掃・植林・里山保全・希少種保護・環境教育という7種類の環境ボランティアについて、活動内容・必要な道具・典型的な1日の流れ・主要団体の特徴を現場目線でまとめました。
服装と持ち物、注意すべき熱中症や危険生物対策、続けるコツまで押さえることで、週末の「ちょっと参加してみる」が無理なくスタートできるはずです。

環境ボランティアとは?|自然・生物・地域を守る市民活動

環境ボランティアとは、海・川・森・里山・都市など身近な環境を守るために、市民が自発的に行う清掃・保全・教育活動の総称です。対象は「プラスチックごみ」「間伐が必要な人工林」「管理されなくなった里山」「絶滅危惧種」など多岐にわたり、屋外での身体を動かす活動が多いのが特徴です。 ボランティア全体の位置づけや4原則についてはボランティアとは?意味・4原則・種類・始め方を完全解説で整理しています。

SDGs目標15(陸)・14(海)・13(気候)との深い関係

国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)のうち、環境ボランティアは特に目標15「陸の豊かさも守ろう」・目標14「海の豊かさを守ろう」・目標13「気候変動に具体的な対策を」と強く結びついています。 海岸清掃は漂流ごみを海に戻さないことで海洋生態系を守り、植林や里山保全は森林吸収源としてのCO₂固定と生物多様性の両方に貢献します。「1人が拾う1袋」「1本植える1本の苗木」でも、数百人・数千人が続ければ大きな累積効果になります。

他ジャンルとの違い|「自然」「未来」「累積」が合言葉

福祉・災害・国際など他分野のボランティアとの違いを整理すると、環境ボランティアには次のような特徴があります。

  • 対象が人ではなく自然:コミュニケーション負荷が比較的低く、人見知りの方にも参加しやすい
  • 屋外中心・身体活動が多い:運動不足解消や自然の中でのリフレッシュ効果も期待できる
  • 成果が累積型:1回の成果より、毎週・毎月の積み重ねで環境を変えていく活動
  • 家族・世代間の参加が多い:子どもからシニアまで混ざりやすく、親子イベントが盛ん

出典:環境省「環境省ウェブサイト」(env.go.jp)/林野庁「森林・林業の情報」(rinya.maff.go.jp)/国連広報センター「SDGs(持続可能な開発目標)」を参照

環境ボランティア7種類|活動内容を一覧で把握する

環境ボランティアは、「どこで」「何を守るか」で大きく7タイプに整理できます。興味のあるタイプを2〜3個選ぶところから始めましょう。

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① ビーチクリーン

海岸に打ち上がった漂着ごみ・マイクロプラスチックを拾う。全国どこでも開催、初心者人気No.1

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② 河川・湖沼の清掃

川原・河川敷・湖畔のごみ拾い。海に流れ出る前に止める「上流対策」の重要な活動

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③ 街なか清掃

駅前・商店街・公園のゴミ拾い。1時間程度で参加でき、週末の朝活として定着

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④ 植林・森林整備

苗木の植え付け・下草刈り・間伐。CO₂吸収源を育てる長期的な気候変動対策

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⑤ 里山保全

竹林整備・棚田の手入れ・炭焼き。日本固有の景観と生物多様性を守る活動

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⑥ 自然観察・希少種保護

野鳥・蛍・ウミガメ産卵などのモニタリング調査、外来種駆除、巣立ちサポート

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⑦ 環境教育・調査

子ども向け自然観察会の運営サポート、市民科学調査の入力・集計、ガイドツアー補助

タイプ別|活動内容・必要な道具・1日の流れ

① ビーチクリーン(海岸清掃)

日本の海岸には年間推計十数万トンの漂着ごみが流れ着くと言われ、特にペットボトル・漁具・発泡スチロール・マイクロプラスチックの回収が重要です。 開催地は湘南・千葉・沖縄・日本海側まで全国に広がり、多くが無料・予約制で2時間前後。トングとゴミ袋は団体が用意してくれるため、手ぶらに近い形で参加できる活動です。

必要な道具:トング(団体貸与)/軍手(汚れに強いもの)/ゴミ袋(団体貸与)/帽子/飲み物。
典型的な1日:9:30集合→注意事項・エリア分けの説明(15分)→清掃作業(90分)→集合してごみ計量・写真撮影→11:30解散、のような流れ。 代表団体はNPO法人海さくら(湘南・江の島発祥、「日本一楽しいゴミ拾い」を掲げる)、全国各地のビーチクリーン団体や地元自治体の清掃イベントなど。

② 河川・湖沼の清掃

海洋プラスチックの約8割は川から海へ流れ出ると言われており、河川清掃は「上流対策」として近年注目されています。 流域の自治会・漁協・市民団体が主催する月1〜季節イベントが多く、子どもの自由研究を兼ねた親子参加もよく見られます。

必要な道具:長靴(水辺が多い)/軍手/トング/虫除けスプレー/着替え。
典型的な1日:集合後、流域の地図で担当区間を確認→川沿い・河川敷を2時間歩きながら回収→回収量の集計とふりかえり。ヘドロ・針金・家電の不法投棄物が見つかることもあり、現実の環境課題が肌感覚でわかるのが特徴です。

③ 街なか清掃(ゴミ拾い)

駅前・商店街・公園・歓楽街など都市部のごみを対象とする活動。1時間前後・駅集合で気軽に参加でき、「週末の朝活」「会社の同僚と」「デート前に」など多様な動機で人が集まります。 代表団体は認定NPO法人グリーンバード。渋谷・原宿・名古屋・福岡・海外支部まで国内外100か所以上でチーム展開し、毎週決まった時間にゴミ拾いを開催しています。

必要な道具:トング・軍手・ビブス(団体貸与)/動きやすい服・靴。
典型的な1日:10:00駅前集合→自己紹介・ルート説明(10分)→2班に分かれて清掃(45〜60分)→回収ごみ前で集合写真→11:00解散。所要60〜90分・手ぶら参加OKは大きな魅力です。

④ 植林・森林整備

被災地や荒れた森での苗木の植え付け、下草刈り、間伐、広葉樹への樹種転換などを行います。1本の苗木が大木になるまでは数十年単位ですが、「自分が植えた木が育つ森」を見守り続けられるのがこの活動の醍醐味。 代表団体は公益財団法人オイスカ(国内外で大規模植林、宮城の海岸林再生・海外マングローブ植林)、NPO法人森のライフスタイル研究所(信州を中心に初心者向けの森づくり)など。

必要な道具:長靴or登山靴/作業用手袋/長袖長ズボン/タオル/軍手(作業用)/スコップ(団体貸与)。
典型的な1日:9:00現地集合→安全講習と道具の使い方(30分)→植樹(2〜3時間、昼食休憩あり)→午後は下草刈り・水やり→15:00解散。 シーズンは春(3〜5月)と秋(10〜11月)が中心で、夏は下草刈り、冬は間伐が多くなります。

⑤ 里山保全

人の手で維持されてきた雑木林・竹林・棚田・ため池など、日本固有の景観と生物多様性を守る活動。放置された里山はカシナガキクイムシ被害や竹林の侵食、棚田の消失など深刻な問題を抱えており、ボランティアの役割は大きいです。 主催は地元NPO・自治体・大学のサークルなど多様で、「昔ながらの日本の暮らし」を体験できる炭焼き・しめ縄づくり・お米づくりなどが付随するのも魅力です。

必要な道具:厚手の長袖(引っかき傷対策)/厚手の作業用手袋/長靴/ヘルメット(団体貸与)/鎌・ノコギリ(団体貸与)。
典型的な1日:9:30集合→朝礼・道具配布→午前は下草刈り・竹伐り(2時間半)→昼食(地元野菜の郷土料理が出ることも)→午後は間伐材の運び出しや薪割り→15:30ふりかえり→16:00解散。 初心者向け講習付き回に参加すると刃物の扱い方を一から教えてもらえます。

⑥ 自然観察・希少種保護

野鳥・蛍・ウミガメ・サンショウウオ・絶滅危惧植物などのモニタリング調査、産卵サポート、外来種(オオクチバス・アライグマ・セイタカアワダチソウ等)の駆除などを行います。 WWFジャパンなど大規模国際NGOの会員制プログラムや、地域の野鳥の会・自然保護協会・大学の調査プロジェクトが受け皿になります。

必要な道具:双眼鏡/フィールドノート/虫除け/図鑑アプリ。
典型的な1日:早朝5:00集合(鳥類調査の場合)→ルート観察・記録(3時間)→データ整理→8:00解散、のようなパターンや、夜間のホタル観察・ウミガメ上陸調査など変則的な時間帯のものもあります。「生き物好き」には特に相性のよいタイプです。

⑦ 環境教育・調査ボランティア

子ども向け自然観察会・エコツアー・環境教育イベントの運営サポート、市民科学プロジェクトのデータ入力、博物館・ビジターセンターの案内補助など、「伝える」「記録する」側に回る活動です。 屋外でも屋内でも参加でき、パソコンスキルや子ども好きが活きます。オンライン・在宅ボランティア完全ガイドと併走できるタイプも増えています。

必要な道具:動きやすい服/筆記用具/場合によりノートPC。
典型的な1日:イベント型なら9:00集合→会場設営→受付・誘導・ワークショップ補助→16:00撤収。調査入力型なら週に数時間の在宅作業で完結するものもあります。

主要団体比較|全国展開する4団体の特徴

代表的な環境ボランティア団体4つを、活動内容・エリア・参加のしやすさで比較します。まずは「近場で参加できそうな団体」を1つピックアップし、単発参加から始めるのがおすすめです。

団体名主な活動活動エリア参加のしやすさ
認定NPO法人
グリーンバード
街なか清掃(渋谷・原宿・秋葉原・心斎橋等)、月1〜週2ペース 国内外100か所以上のチーム ◎ 手ぶらOK・事前登録不要の回多数
公益財団法人
オイスカ
海外マングローブ植林、国内海岸林再生(宮城100ha規模)、子どもの森計画 国内(宮城・沖縄等)/東南アジア・中央アジア ○ 国内ワークデーは単発参加可、海外は事前エントリー制
NPO法人
森のライフスタイル研究所
信州を中心に植林・間伐・森のワークショップ、企業研修も受託 長野県・関東近郊 ○ 初心者向け講習付きイベントが豊富、日帰りバスツアー型あり
NPO法人
海さくら
江の島・湘南エリアのビーチクリーン、海底に森を創るプロジェクト 神奈川県(湘南・江の島中心) ◎ 道具貸与・予約不要の回多数、家族参加OK

出典:認定NPO法人グリーンバード(greenbird.jp)/公益財団法人オイスカ(oisca.org)/NPO法人海さくら(umisakura.com)/WWFジャパン(wwf.or.jp)各公式サイト2026年4月参照

💡 大手団体にこだわらなくてOK

全国規模の団体はノウハウと安心感が魅力ですが、地元のNPO・自治体・漁協・森林組合が主催する活動にも良質なものが多く、「地域の人と顔見知りになれる」という独自の良さがあります。 お住まいの市区町村ホームページで「ボランティア 環境」と検索すると、近所の活動が見つかることが多いです。

環境ボランティアの始め方|初心者の5ステップ

「興味はあるけど、一歩目が踏み出せない」という方向けに、初参加までの基本5ステップをまとめました。全体像はボランティアの始め方|初心者がゼロから1か月で参加するまでの全手順も合わせて参考にしてください。

  1. 1

    7種類から興味のあるタイプを2〜3個選ぶ

    海/川/街/森/里山/生き物/教育の7タイプから「近所で行けそう+ちょっと興味がある」ものを選びます。 最初から1つに絞り込まず、「2〜3個試して自分に合うものを探す」スタンスで十分。
    所要:30分〜1日

  2. 2

    団体サイト・自治体・マッチングサイトで活動を探す

    グリーンバード・海さくら・オイスカなどの団体公式サイト、お住まいの自治体サイト、activo・Yahoo!ボランティアなどのマッチングサイトで「開催日・場所・参加費」を確認。
    所要:30分〜1時間

  3. 3

    応募・事前連絡する

    予約不要の回ならそのまま当日現地へ。予約制の場合は氏名・年齢・同行者数・持ち物確認事項をメールで送ります。 植林や里山保全は前日・当日の雨天判断があるため、連絡用のメール・LINE確認を忘れずに。
    所要:10分〜1週間

  4. 4

    服装・持ち物を準備・ボランティア保険に加入

    活動タイプ別のチェックリスト(下記)で準備。屋外の作業はボランティア活動保険(年350円〜)に加入しておくと安心。 団体側で一括加入する場合もあるので、事前確認しておきましょう。
    所要:30分〜1日

  5. 5

    当日参加&振り返りで次回を決める

    初回は緊張するものですが、スタッフが丁寧にリードしてくれるのが一般的。帰り道で「もう1回行きたいか」「別のタイプも試したいか」を自問し、次回の予定を決めてから帰るのが続くコツです。
    所要:半日〜1日

服装・持ち物チェックリスト|活動タイプ別

「何を着ていくか」「何を持っていくか」で、活動の快適さと安全性は大きく変わります。主要3タイプについて、現場目線の実用リストをまとめました。

項目ビーチクリーン植林・森林整備里山保全
服装 長袖Tシャツ・長ズボン(汚れてもいいもの)/日焼け対策 長袖長ズボン(作業着)/ツバ付き帽子/汗拭きタオル 厚手長袖(引っかき傷対策)/作業ズボン/首にタオル
濡れてもいいスニーカーorマリンシューズ 長靴or登山靴(くるぶしが隠れるもの) 長靴(蛇・スズメバチ対策で足首保護必須)
手袋 軍手or濡れても大丈夫な作業手袋 革付き作業手袋(刺される植物・トゲ対策) 厚手の作業用革手袋(鎌・ノコギリ使用時)
飲み物 500ml×2本以上(夏場)/スポーツドリンク推奨 500ml×2本/甘い飲み物と塩分タブレット 500ml×2本/温かい飲み物(冬場)
その他 日焼け止め/帽子/着替え1セット/ビニール袋 虫除けスプレー/絆創膏/雨具/着替え1セット ハチ対策白系帽子/虫除け/タオル2枚/長袖の着替え
貸与されるもの トング/ゴミ袋/ビブス スコップ/苗木/ヘルメット 鎌/ノコギリ/ヘルメット/長靴(事前確認推奨)

🙋 「動きやすい服」より「汚れてもいい服」

初心者がよく間違えるのが「動きやすいきれいな服」を着てくるパターン。環境ボランティアは泥・樹液・魚の内臓・松ヤニなど、洗っても落ちない汚れがつく前提で服を選びましょう。 最初の1回は「この日限りで処分してもいい服」から始めるのがちょうどよいです。

参加前に押さえる3つの注意点

⚠️ ① 熱中症・低体温対策

環境ボランティアは屋外活動が中心で、夏の熱中症・冬の低体温症のリスクが実は高めです。 夏場の海岸・里山は体感温度が35℃を超えることも多く、こまめな水分+塩分補給と日陰休憩を徹底。冬は汗をかいたあとに冷えやすいため、インナー1枚・上着1枚・手袋予備の重ね着を。 主催者が休憩タイミングを案内してくれますが、「無理しない・我慢しない」を最優先にしてください。

⚠️ ② 危険動植物(スズメバチ・ヘビ・ウルシ等)

里山・河川敷ではスズメバチ・マムシ・ヤマカガシ・ヤマビル・ツタウルシに遭遇する可能性があります。 ハチ対策として黒系の服装を避け白系で統一、香水・整髪料を避ける。草むらに踏み込む時は長靴で足首を守り、素手で植物に触らない。 刺された・噛まれた場合は無理に自力で処置せず、スタッフに即座に報告してください。事前にポイズンリムーバーを主催側が用意しているか確認すると安心です。

⚠️ ③ 活動後の身体・着替え動線

植林・里山保全・河川清掃では泥・虫・ウルシのかぶれ成分が身体についたまま帰宅すると、家の中で二次被害が起きることがあります。 現地でのシャワー・着替えスペースの有無、帰宅後すぐに脱ぐ服入れ袋の持参、家族との動線分離まで考えておくとトラブルが少なくて済みます。 ツタウルシが出る山域では作業後24時間は肌着の使い回しを避けるのが鉄則です。

参考:ボランティア保険とは|加入方法・補償内容・保険料を徹底解説もあわせて確認を。

季節別おすすめ活動カレンダー

環境ボランティアは活動内容と季節の相性がはっきり分かれます。「今の季節に何が旬か」を押さえて選ぶと、無理なく続けられます。

季節おすすめ活動ポイント
春(3〜5月) 植林・下草刈り・花見ごみ回収・野鳥観察 植樹のハイシーズン。桜の花見後の公園・河川敷清掃イベントも多数
夏(6〜8月) ビーチクリーン・河川清掃・ホタル保護・ウミガメ産卵調査 熱中症リスクが高い時期。早朝・夕方の開催が増える
秋(9〜11月) 里山保全・落ち葉集め・収穫祭連動イベント・外来種駆除 気候が最も安定。初心者の「初参加デビュー」に最適な季節
冬(12〜2月) 間伐・竹林整備・炭焼き・シカ・イノシシ対策 虫が少なく作業しやすい。寒さ対策(重ね着・カイロ)を万全に

初心者が陥りやすい3つの失敗パターン

失敗① 道具不足で現場で困る

「手ぶらで大丈夫」と聞いて参加したら、団体貸与はトングだけで、軍手・飲み物・タオルは各自だった——というミスマッチは実はよくあります。 対策は応募時の持ち物リストを必ず再読し、不明点は「○○は貸与されますか?」と具体的に質問すること。 夏場は水分だけは多めに持参しておくと確実です。

失敗② 場所選びで疲労と達成感のバランスを崩す

いきなり遠方の交通費・半日移動が発生する活動に申し込み、体力・お財布的に疲れて続かなくなるケース。 初回は自宅から1時間以内・所要2〜3時間の街なか清掃やビーチクリーンから始め、慣れてきたら郊外の植林・里山保全に広げるのが長続きのコツ。 遠方のイベントは旅行兼ねた年1〜2回のご褒美と位置づけるのが現実的です。

失敗③ 単発参加だけで次につながらない

「1回行って満足した」「次の予定が立てにくい」でフェードアウトするパターン。 対策は、活動終了時に「次回の日程」をその場で決めること。グリーンバード・海さくらなど定例型の団体は開催カレンダーをLINE・メルマガで案内してくれるので登録しておきましょう。 「月1回」の緩いペースでも、1年続ければ12回=約30時間の積み重ねになります。

体験談|3タイプのリアルな声(架空ケース)

👩‍🎓 高校2年生・ユカさん(ビーチクリーン)

「総合型選抜の活動実績になる」という先生の勧めで、地元のビーチクリーンに参加。最初は友達と2人・2時間の気軽なつもりでしたが、想像以上にペットボトルのキャップやライターの数に驚き、「海のゴミって自分の街から流れてるんだ」と実感。 以後、月1回のペースで半年続け、学校の探究学習の発表テーマを「マイクロプラスチックと私たちの暮らし」に変更。志望校の面接でも話せる経験になりました。 高校生向けの詳細は高校生のボランティア完全ガイドもどうぞ。

👨‍💼 会社員・タクヤさん(街なか清掃・植林)

在宅勤務で運動不足&人と話す機会が減ったことをきっかけに、土曜朝のグリーンバード渋谷チームに参加。1時間・手ぶら・参加費無料のハードルの低さで気に入り、通い始めて半年でご近所さんと顔見知りになった感覚が新鮮。 さらに春の植林ツアーにも参加し、「自分の植えた木がある場所」ができたことで、毎年の定点観察の楽しみもできました。 社会人視点の詳細は社会人のボランティア完全ガイドを参照。

👴 シニア・ヨシオさん(里山保全)

定年退職を機に、地元の里山保全NPOに参加。現役時代に身につけたチェーンソー講習を受け直し、月2回のペースで間伐・竹林整備に従事。 「身体を動かすと飯がうまい」「若い人と同じ現場で汗をかくのが刺激になる」と話し、同世代の友人を3人連れてきた結果、地元のチームが世代混交で活気づいたとのこと。 シニアは経験・体力・時間の3つが揃いやすく、里山保全との相性が非常によい分野です。

関連するボランティアジャンル

環境ボランティアは単独でも成立しますが、近接ジャンルと組み合わせることで自分の関心をより広げられます。

今後、ビーチクリーン専用ガイド/植林専用ガイド/里山専用ガイド/農業ボランティアガイドなど、より細かなテーマ別記事も順次公開予定です。また国際協力・動物愛護・教育・医療・スポーツ・文化の6ジャンルについても、それぞれのジャンル別ガイド記事で深掘りしていく計画です。

よくある質問

Q1. 一人でも参加できますか?友達がいないと不安です

環境ボランティアは一人参加が前提で設計されている活動が多数です。グリーンバード・海さくらなど全国展開の団体はとくにその傾向が強く、初対面同士がチームを組んで作業するのが自然。帰り際の「次回また」のひと言でゆるくつながっていけるのが環境系の良さです。

Q2. 子連れ・家族で参加できますか?

ビーチクリーン・街なか清掃・自然観察は親子参加OKの回が多く、夏休みの自由研究や環境教育にも活用されています。ただし刃物を使う里山保全・ノコギリを使う森林整備は小学校高学年以上推奨が一般的。応募前に対象年齢を確認しましょう。

Q3. 会費・参加費はかかりますか?

街なか清掃・ビーチクリーンの多くは無料で、保険料相当の数百円を徴収する団体もあります。植林ツアー・里山体験は1,000〜5,000円程度の実費(移動・食事・道具レンタル含む)が一般的。海外植林は旅費込みで10万円超になることもあります。

Q4. 服装はどうすればよいですか?

共通して「動きやすく・汚れてもよい・肌の露出が少ない服」が基本。夏でも長袖長ズボンが推奨されます。里山・森林整備では足首が隠れる長靴は必須。詳しくは本文内の「服装・持ち物チェックリスト」を参照してください。

Q5. 雨天時はどうなりますか?

街なか清掃・ビーチクリーンは小雨決行・荒天中止が基本。植林・里山保全は安全確保のため雨天中止が多く、前日夕方〜当日朝に判断されます。団体のSNS・メルマガ・LINEで連絡が来るので、申込時に連絡先をしっかり伝えるのがコツ。

Q6. 資格や経験は必要ですか?

初心者歓迎の活動が圧倒的多数です。スコップ・鎌・ノコギリの使い方は当日教えてもらえます。チェーンソー・刈払機など動力機械を使う回のみ講習修了証が必要な場合があり、興味があれば自治体の講習(半日〜1日)を受けておくと選択肢が広がります。

Q7. 海外でのボランティアも可能ですか?

可能です。オイスカの海外マングローブ植林、WWFジャパンの現地ツアー、JICA海外協力隊の環境分野などが代表例。費用・期間・語学が国内より重くなるため、まず国内で経験を積んでからの挑戦が現実的。短期スタディツアー型(1〜2週間)から始めるのがおすすめです。

Q8. 続けるコツはありますか?

3つあります。①定例開催の団体に登録して開催日が自動で届くようにする/②「月1回」のゆるいペースを最初から設定する/③次の活動日を帰り道で決めて予定帳に書く。完璧に続けようとせず、休んだ月があっても翌月また戻ればOKという気持ちが続く秘訣です。

まとめ|まずは「近所の街なか清掃」か「ビーチクリーン」から

環境ボランティアは、7種類のバリエーション・明確な成果・家族でも参加できる間口の広さが特徴の、初心者にとって最も入りやすい分野のひとつです。 完璧な知識や立派な動機は必要ありません。「海がきれいだと気持ちいい」「森が好き」「運動不足を解消したい」——そのくらいの気持ちで一歩踏み出せば十分です。

最初の1回は近所の街なか清掃か、片道1時間以内のビーチクリーンがおすすめ。手ぶらOK・2時間前後・参加費無料の回を選べば、気軽な試しがそのまま習慣になるスタートが切れます。

ココトモでは、ボランティア全般の入門から分野別の深掘りまで体系的に発信しています。 関連する生き方・働き方として、就労支援事業所の情報もご活用ください。

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