十全病院

star主な特徴

  1. 患者様に合わせた 最善の治療法を提供します

    精神科・心療内科では薬物療法をはじめ、心理教育、社会リズム療法、認知療法、対人関係療法などを導入しています。患者様に適した療法を組み合わせ、最善の医療を提供しています。

  2. 専門のスタッフが スムーズな社会復帰を支援

    社会生活や職場への復帰支援を行っています。生活リズムを取り戻すためのデイケアや職場復帰をめざすリワークプログラムを設け、専門のスタッフが一人ひとりに合ったサポートをしています。

  3. 内科診療を併設し 精神科と連携しています

    心と身体は連動しており、身体の不調が心の不調に影響している場合があります。当院は内科を設置している数少ない精神科病院のひとつで、精神科医と内科医が連携した治療を行っています。

  4. 医療スタッフが連携し 高度なチーム医療を提供します

    医師、看護師、臨床心理士、作業療法士などさまざまな医療スタッフが在籍しています。各スタッフが専門性を高めるとともに、各分野の連携を密にし、高度なチーム医療を提供しています。

event_note診療時間

時間
9:00~12:30
13:30~17:00
●受付時間
【午前】8:30 - 12:00 【午後】13:30 - 16:00

※初診受付 【午前】9:00から11:00まで 【午後】13:30から16:00まで

location_on住所・アクセス

住所 〒920-1185
石川県金沢市田上本町カ45番地1
アクセス・行き方 ●北陸鉄道バスご利用の場合
・92 朝霧台行(兼六園下経由) 「朝霧台」下車 徒歩約10分
・13 医王山行/95 北陸大学行(旭町経由)  太陽ヶ丘ニュータウン」下車 徒歩約10分
・12 湯涌温泉行/15 北陸大学行(錦町経由)  「田上口」下車 徒歩約15分

●自動車ご利用の場合
JR金沢駅よりもりの里、田上方面へ走行約25分。
山側環状「田上町」の交差点(マクドナルド目印)を左折し進行。
「田上本町」交差点(ローソン目印)を右折し、そのまま道なりに約5分走行。
正面に病院あり。

school院長紹介

院長:岡 敬

はじめまして、岡 敬と申します。理事長としてご挨拶申し上げます。

当グループの先駆けとして、昭和29年9月に十全病院が小立野2丁目に開設され、平成8年7月に 現在地に移転しました。合わせて、同時期に介護老人保健施設ピカソを、平成24年9月より短期 入所生活介護施設ピカソIIを併設しております。十全病院の特徴としては、精神病床のみ256病 床を有する中規模病院であり、主に急性期治療を担う精神病棟入院基本料15対1に対応する一般 病棟のほか、精神療養病棟、特殊疾患病棟を有しており、令和3年4月より、認知症治療病棟を開 設しております。令和3年現在で創立67年を迎えますが、これまで、老若男女問わず、心のご病 気の方々や高齢者の介護を中心に地域精神科医療・福祉・介護を担う専門集団として組織作りを 行いながら、基盤となる統合失調症の治療や、介護に抵抗し妄想や徘徊などに代表される周辺症 状が問題となる重度の認知症への治療を行ってきました。十全病院におきましては、診療部長で ある大山育子医師は各病棟の入院に関するマネジメントを行う傍ら、診療においては摂食障害を 専門としており、令和3年4月からは認知症の対応も行っております。また、児童・思春期精神科 の診療を行う下田和紀院長による発達障害を含む18歳以下の児童・思春期精神科専門外来も行っ ており、さらに、岡敬がうつ病・双極性障害・リワーク専門外来(毎週月曜日)を行っておりま す。これら専門外来は北陸地方において、非常に少ないのが現状かと思います。介護老人保健施 設ピカソは身体的疾病にも十分に対応できる外科医の道場昭太郎施設長と専門のスタッフによる 、きめ細かい介護サービスと、金沢医療センターなどとの強固な病診連携のネットワークが担保 されており、おかげさまで、この20年を超える期間で多くの利用者やご家族、医療機関などから 厚い信頼をいただいております。

さて、平成18年4月より勤労者でも来院しやすいように、医師会活動などで代表される地域に根 付いたうつ病治療に取り組む役割から、金沢駅西にJクリニック(精神科診療所)を立ち上げま した。年間受診患者数は延べ12,000名前後で、生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の患者が 90%近くを占め、圧倒的にうつ病や双極性障害、各不安障害およびストレス関連疾病が多い特徴 があります。特に日本うつ病学会(双極性障害委員会委員)に属する岡敬が初診で構造化面接に よる診断を行い、明確な治療指針を説明した後に、綿密な心理教育や社会リズム療法を実施しな がら、なるべく早期に治し、仕事や家事など本来の役割に戻れるように治療しております。うつ 病と双極性障害(双極性うつ病)との鑑別は困難なことが多いですが、反復性うつ病でも通常の 抗うつ薬を数種類、使用しても治療が難渋し、気分の変調を呈する患者さんも多いため、気分安 定薬を使用することによって、寛解に至ったケースも多く経験しております。未だに双極性障害 の診断や治療に関する情報は患者さんやご家族においても不足しており、県内外の医療機関から セカンドオピニオンを依頼されることも多くなっております。岡敬はJクリニックでの通常診療 に加えて、十全病院専門外来の方で十分な診療時間を確保した上で、北陸地方では唯一、双極性 障害に対する対人関係-社会リズム療法(IPSRT)を実施しており、さらに適性が確認された場合 かつ必要に応じて反復性うつ病や各不安障害、ストレス関連疾病などに対しても薬物療法と対人 関係療法(IPT)を併用しております。欧米ではIPTは、認知行動療法(CBT)と並んでエビデン ス・ベイスドな精神療法の双璧をなす存在となっております。対人関係療法研究会の中で、国際 認定IPTトレーナーである水島広子先生のもとでトレーニングを積み重ねており、国内における 対人関係療法およびIPSRTの質の向上に努力しているところであります。また、石川県医師会う つ病GP連携事業を中心に、うつ病の事例検討や企業精神科産業医(顧問医)、金沢市の泉野健 康福祉センター(旧保健所)の心の相談事業なども行っております。

ところで、厚生労働省患者調査(平成26年)によれば、約110万人ともいわれているうつ病や双 極性障害の患者さんが治療を受けておられます。近年、うつ病における社会的コスト(総費用) が注目されており、その中で生産性の喪失として、absenteeism(欠勤・休職によってもたらさ れる生産性の喪失)とpresenteeism(出勤はしているが認知機能の低下によってもたらされる生 産性の損失)というものがあります。休職と業務の能率低下で2.8兆円の損失が推定されますが 、回復が不十分のままの就労は、結果的にpresenteeismを引き起こすことになり、総労働損失コ ストの中で後者の占める割合が年々、増えているのが現状です。その中で、業界を問わずストレ ス脆弱性の高い若年者によるうつ病の軽症化・慢性化がみられ、その割に復職できないケースが 急増しています。一般企業でも 15~34 歳の離職率が高く、現在、自殺者が3万人を切ったとは いえ、日本経済の屋台骨となる20歳から50歳代の自殺者は減ってはおりません。その背景には うつ病の若年発症に比較的多い双極性障害や発達障害の傾向を持つ勤労者の治療や復職のマネジ メントに問題があること、あるいはリーマンショック以降、職場環境が激変し、平成24年頃より 職場が求める復職可能なレベルはさらに高くなり、超顧客主義といわれる日本独特の企業的アイ デンティティと、本来の定型業務の一部は非正規社員やアウトソースに流れ、自分で業務内容を 創意工夫しながら、国内外の競争に打ち勝つために、より付加価値のある仕事をしないと正社員 に昇格、あるいはキャリア・アップできない経済・産業構造とのミスマッチが起きていることも 追い風となっています。そんな状況の中で、マスコミが命名したブラック企業といわれる、職場 環境が劣悪な企業が増えてきていることから、ご承知のように、平成27年12月より50名以上の 従業員を抱える企業に「ストレス・チェック制度」が導入されたわけです。私達は医療法人とし て、悩める企業のパートナーとして、何かお手伝いできることはないか色々と考えておりますが 、平成20年に発足された「うつ病リワーク研究会(平成30年より一般社団法人うつ病リワーク 協会)」で研鑽を積みながら、平成23年4月より十全病院のデイケアの枠組みでリワーク・プロ グラムを開設しました。現在、リワークという言葉だけが独り歩きし、一部の企業に大きな誤解 を持たれておりますが、十分な休職期間をいただいた上で、うつ病等の休職者に対する復職のた めのリハビリテーションプログラムとして、複数の心理社会的治療(集団CBTや心理教育、スト レスマネジメント、認知矯正療法(NEAR)、休職の振り返りなどを主体とした)によるプログ ラムを実施しております。現在、北陸地方では実施している医療機関は他にございませんが、平 成28年10月より認知リハビリテーションであるNEARを復職や就労を目指すうつ病、双極性障害 さらに発達障害を対象として、資格を得た認知矯正療法士(作業療法士)が実施しております。 以上のプログラムは医師や精神保健福祉士、看護師、臨床心理士、作業療法士によるチーム医療 で行っています。これらを積み重ねながら、うつ病リワーク協会による認定施設となるよう準備 を進めているところです。

今後も、開放病棟で運営されている医王ヶ丘病院や老人保健施設であるピカソ、サテライトであ るJクリニックとも連携しながら、地域における多様なニーズや要望に対応できるよう、様々な 疾病の診療、一般科(身体科)も含めた病診連携、企業・地域との関わりなどを目指していきま す。超少子・高齢化社会に突入した総人口減少時代において、微力ながら貢献していきたい所存 であります。

経歴


金沢市で出生
川崎医科大学医学部卒業
H8年
金沢大学医学部神経精神医学教室に入局
H9年
国立病院機構北陸病院精神科
H10年
金沢大学医学部附属病院神経科精神科
H11年
福井県立病院精神神経センター
H12年
金沢大学医学部附属病院神経科精神科
H15年4月
特定医療法人十全会 十全病院理事長

home基本情報

施設名 十全病院
診療科目
  • 心療内科
  • 精神科
  • 児童思春期精神科
  • もの忘れ外来
対応疾患
  • うつ病
  • 双極性障害(躁うつ病)
  • 統合失調症
  • 睡眠障害
  • 適応障害
  • 摂食障害
  • 強迫性障害
  • パニック障害・不安障害
  • 認知症(物忘れ)
アピール
  • 完全予約制
  • カウンセリング
  • 心理検査
  • 女性医師在籍
電話番号 0762315477
住所 〒920-1185
石川県金沢市田上本町カ45番地1
HP http://juzen-hospital.jp/
ブログ 無し
SNS 無し

questionよくある質問

  • 不眠やイライラが続く、仕事に行けなくなった、食欲がわかないなど精神科を受診される方の症状はさまざまです。自己判断せずに一度ご相談ください。医師の診察を受けるべきかお悩みの場合、医師以外のスタッフが電話で症状をお伺いして対応することもできます。

  • 健康保険適用で3割負担の場合、特別な検査や診断書の発行等を行わなければ初診時は3000円程度、再診以降は2000円程度が目安です。また、自己負担が1割になる自立支援医療制度が適用される場合もあるため、ご相談ください。

  • 精神科は心の疾患を扱う科で、不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴などが専門です。心療内科はストレスからくる身体の不調を扱う科で、強い動悸や胃腸の不調、ぜんそく、高血圧などの治療をします。しかし、はっきりとした線引きはなく、どちらも同じ疾患の患者様を診察しています。どちらの科を受診されるか迷われる場合、お電話でご相談ください。

  • 心の病で長期に仕事を休まれていた方が職場復帰するための特別なプログラムです。自分の病気を理解し、ストレスとの向き合い方を学びます。プログラムには3か月の固定コースのほか、都合に合わせて参加できるコースもあります。詳しくはリワークの説明をご覧ください。

  • 当院では契約企業の人事労務ご担当者様に対し、専門医や臨床心理士がメンタルの不調を抱える社員の対応についてアドバイスをします。また、心の病を抱えるご本人様向けの復職・再発予防プログラムも実施しています。2015年より従業員数50名以上の全事業所において医師や保健師など専門家によるストレスチェックが義務付けられており、その対応も致します。料金や申し込みについてはお問合せください。

  • まずはご家族の方だけご来院いただき、病状について専門医に相談されることをおすすめします(保健適用外となるため、自己負担となります)。一度お電話でご相談ください。

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