かみやの日記『自責の念しかわかない。』

随分、気持ちに蓋をすることを覚えた。

それでも、時々湧き上がる気持ち。

あたしは、彼を不幸にしてしまった。

彼のことが好きなのかどうかも、もうわからなくなっている。
ただあたしが必要としていたのは、彼の経済的援助だったのかもしれない、と。

やってたオンラインゲームで、仲の良い人がいる。
その人とは話してても楽しいし、笑顔でいられるし、本音も冗談も言い合える。
仕事が忙しい中でも、折を見て連絡もくれる。

それが、彼に出来なくなったのは、いつからだろう。
彼に遠慮して、顔色を伺い、疲れてるだろうからと率先して気を回して、慮るばかりになったのは。
彼の方も、仕事の人との電話で見せる笑顔ですら、あたしに向けることはもうない。

無邪気な彼の笑顔が、もうあたしに向くことは何年もない。

いつも疲れてるかイライラしてるか寝てるか。
気を立たさないよう、そろりとあたしは彼に近づくしかない。

そりゃ、ご飯も作らない、掃除もしない、洗濯物も畳まない、そんな女性と結婚しようなんて思わないよな、と、納得する。

随分、時間と自由を奪ってしまった。
あたしはどうしたら償いができるのだろう。

ゲームで知り合った人に、惹かれてしまう自分もいる。
咳をしたら背中をさすってもらえる、それだけのことが心に染みる。

あたしは何がしたいのだろう。
彼を支えたい。
彼から距離を起きたい。
どちらも、本音なのだの思う。

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