ないっちの日記『みかん』

べらぼうに行き詰まっている。某芸術の巨人に助けを求めたいほど行き詰まっている(あの巨人は別に人助けを目的にしてないと分かってるし、だからこそ好きなんだけど)。

そんなところに村田沙耶香さんの『コンビニ人間』をなぜか一気読みしてしまい、さらに謎テンションになり、
あぶない人になってる気がしたので外の空気を吸いに出て、近所のお寺に参拝し、茶をしばき、心が晴れきったわけではないけど帰る気になって歩いていたら、

みかんの山があった。

正確にはあるお家の入り口に底が抜けた段ボール箱と、そこから散乱したみかんの山。
お家から女の子が出てきて、目が合って、お互い何があったのか察して笑い合った。
怪しい人だと思われないか心配しつつも、根っからのお節介魂から、みかん拾いを手伝った。
お礼を言われたけど、むしろ変な人がでしゃばってごめんね!と謝ってしまった。そういうとこどうにかせえやと思う。

でもなんとなくこの出来事で心が晴れた。
最近こういうことが多い気がする。心が腐ってるときに限って、知らない人に話しかけられたり、道を聞かれたりして、自分もそういうのが嫌じゃないから(田舎人の血)、応えたり案内したりして、そうしてなんかほっとする。
ひとと関わりたいのか関わりたくないのかどっちなん。ちょっと情けない気もする。

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