ないっちの日記『去年の待ち人へ』
visibility79 edit2024.01.24
去年のおみくじには「待ち人来る」とあって、お世話になった人は数知れないけれど、やっぱりあの人じゃないかなあ、という人に宛てた手紙です。
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去年の待ち人へ
あなたの言葉にすくわれたことを、ずっとお礼を言いたかったのに、機会を逃してしまいました。もう目に触れないかもしれないけれど、今日ここに残しておきます。
わたしは幸せになってはいけないとどこかで思って生きていました。きっかけは分からないし、それを恨んではいないつもりです。
けれど母が自死未遂をし、その後もひとりになったら死ぬかもしれないといわれてから、
あるいはそれよりずっと昔から、
わたしの幸せは他のひとの不幸せと捉えていました。
気づかないまま生きてきたけれど、とうとう苦しくなってそれまでと同じようにすごせなくなり、そこから少しずつ回復しようともがいている時、あなたに言葉をもらいました。
あなたはわたしが幸せになってくれたらいいといってくれました。それが他のひとの幸せになるとも。
幸せになっていい理由がずっと分からなかったけれど、あなたの言葉がいちばん納得できました。
それからあれやこれややってみたり、ひとと話してみたり、それまでなかったことを経験して、
クソみたいに悩んだ末、年明けに家を出ました。来月からは休んでいた職場の復帰訓練も受けてみることにしました。
母は辛くなったら帰っておいでと送り出してくれたし、職場に気遣ってくれるひともいることに気付きました。
これから何がどうなるかは全く分からないけれど、後悔はしない気がしています。
そうできたのは、あなたの言葉が背中を押してくれたからだと思っています。
ほんとうにほんとうにありがとう。
あなたがどこかで健やかに生きていることを願いながら、わたしも地を這って生きています。
今日よかったこと♪
疲れて寒くてダルかったけど、昼にシチューを作って食べた。
読んでくれた人へのメッセージ
今年のおみくじは引きましたか。
信じる派、信じない派、信じないつもりだけど気になる派、その他派、みんないいことがありますように。
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