あかつきの日記『本当に国語力が落ちている?』

24/9/17(火)

文化庁が公表した2023年度の「国語に関する世論調査」によれば、
「月に1冊も本を読まない人」が6割超だという。
この結果から、現代の人々の「読書離れ」による、
「国語力低下」にかなり危機感を抱いているようだが、
実際のところ、現代の人々の国語力が
低下しているようなことが実感できない。

共通テストのような「大量の文章」でも
要領よく検索や要約を行って高得点を取れる人もいるし、
ブログなどにおいても、
人目を引き、興味をそそられるような
面白い文章の書き方をしている人もいる。
また、繰り返し聞かなければ理解しづらい難しい内容でも、
上手にまとめるだけでなく、分かりやすい説明をしてくれるような
話術に長けている人もいる。

確かに「本を読む」ことは大切だ。
けれど、時間の余裕がなかなか持ちづらい今の時代において、
「情報収集や想像力」を養うために
「読書」だけに可能性を求めることに無理があると思う。
まして、昨今の物価高等により、
本を購入する余裕がないため、
サブスク購入によってデジタル端末で読む人もいるし、
手が離せない人は、オーディオブック等で
耳から情報を入れる人もいる。

また、YouTubeやX、インスタ等、
自分の能力を披露する場所や機会も増えていて、
お互いの想像力を刺激して高めあうことにもつながるから、
国語力だけでなく、想像力までも低下しているとはいえない。
むしろより高く豊かになってきているのではないだろうか?

「国語力向上イコール読書」という固定観念に囚われず、
時代に応じた様々な方法で、
情報収取、考察力、想像力などを養うことを推奨したほうがいいと私は思う。

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