れいんの日記『世界は物語でありふれている』

外は土砂降りだった。

ぼくは雨が嫌いだ。

服や身体中不快な湿度がまとわりつく。

でも雨はすぐに止んでくれた。

徒歩で家路につくと、雲間から空が覗かせている。

ぼくの視線は無意識にそちらに吸い寄せられた。

途方もなく遠い空だなと思った。

ぼくは遠い空を眺める事が好きだった。

きっとあの空の向こうには誰も知らない隠された世界があるのだろう。

生物も法則も風景も何もかも違う世界がきっとそこにはある。

ただぼくらの目に見えていないだけで。

妄想が膨んでいく。
この感覚がたまらなく好きだ。

あの空の向こうできっと数多の物語が紡がれているのだろうか。

それを思うとぼくは多くの損をしているのかもしれない。

これまで殆どと言っていいほど本を読んでこなかった。

本には自分一人の妄想では決してできない想像体験ができる。

きっとぼくと同じような妄想を抱き、実際にカタチにする作家がいるはずだ。

もっと多くの物語を知りたい。

もっと多くの本を読み世界のカタチをのぞいてみたい。

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