ゆの日記『スポーツの素晴らしさ』

7月17日、弟が約10年間の野球人生に幕を閉じた。

怪我で実力を出し切れずに終わることは、スポーツ選手にとって未練が残る最大級の理由になり得る。
私自身、高校最後の大会の1週間前に左足を捻挫し、毎日電気治療に通っても治らず、ガチガチにテーピングして試合に出た。負けはしたけれど、それでも「やり切った」と思えたのは、練習を本気で積み重ねてきた自信があったからだ。

弟もまた、肘の手術明けでコンディションが整わない中、痛みを抱えながらも注射を打ち、3試合を戦い抜いた。春の選抜で県を制した強豪校に敗れたけれど、悔しさの中に「やり切った」と思えるような潔さがあったように見えた。

きっと、努力の積み重ねがなかったら、怪我を言い訳にしたくなったと思う。
でも、本気で取り組んできたからこそ、怪我さえも言い訳にしない姿勢が生まれるんだと思う。

スポーツは結果で評価されがちだけど、結果が出なくても「誇れる何か」がある。
そのことを、改めて教えてくれたのは弟だった。
最近の私は、スポーツとそこまで真剣に向き合えていなかったからこそ、久しぶりにその本質に触れて、ただただ感動した。

弟は、休む間もなく大学受験モードに切り替わる。
整形外科医になるという目標に向かって、部活と並行して勉強も頑張ってきた。優秀だから、きっと旧帝大の医学部も狙えると思う。でも彼は、県内選抜で医学部に入れる大学を受験するらしい。
正直、同じ大学に来てくれたら嬉しかったけれど――今は応援するしかない。

とにかく、弟には大きな声で「お疲れ様」と伝えたい。
運動神経は決して恵まれていたわけじゃない。天才型でもない。
上手くなるには、人の何倍もの努力が必要だったはず。
しかも、勉学優先で選んだ学校は、スポーツ用の設備があまり整っていなかった。
それでも、選抜に選ばれ、全国大会に出場し、雑誌で甲子園予選の注目選手にも選ばれた。他の選手は私立の名門校在籍の人ばかりのなか、弟だけが公立で偏差値70超の学校だった。少しくらい自慢してもいいのに…そう思うけど、自慢しないのが弟らしさでもある。

思えば、小学校からずっと「有名人」だったね。
きっと、本人以上に、周りの方が「高校で野球を辞めてしまうこと」を惜しく思ってる。
たくさんの人に応援され、引退を惜しまれる選手になったこと、姉として本当に誇りに思うし、尊敬しているし、その姿勢はこれからの自分の指針にもしたい。

弟よ、ありがとう。そして、本当にお疲れ様。

star今日よかったこと♪

年下ではあるけど、弟から沢山のことを学んだ!身内に尊敬できる人がいるなんて、私は恵まれてると思う!

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皆さんに良いことがありますように!!

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