医療法人社団碧水会 長谷川病院

star主な特徴

  1. 精神科救急・急性期治療

    当院は都内で最大規模の精神科救急病棟120床(3病棟)、精神科急性期病棟42床(1病棟)を有しており、必要時、迅速に治療的な介入ができる体制を整えています。
    統合失調症圏、気分障害圏の疾患のみならず、認知症、発達障害、摂食障害、依存症、パーソナリティ障害など、成人のあらゆる疾患に対する入院治療を行っています。
    高齢化社会になるに伴い身体合併症をもつ患者様が増えておりますが、内科病棟も有しており、精神科と並行して治療を行っていくことが可能です。

    平成25年度からは、東京都地域精神科身体合併症救急連携事業を受諾し、一般身体科医療機関と精神科医療機関との連携強化を進めております。

    治療は、患者様、主治医、担当看護師、担当ケースワーカーを医療チームとして、ご家族にも治療に参加していただき、早期の退院を目指せる医療を提供しています。
    常勤医が23名、精神保健指定医20名、精神科専門医が18名おり、精神科専攻医研修基幹病院としての役割も担っています。

  2. 専門的治療

    ●当院アルコール依存症病棟の特色

    アルコール依存症の治療は、まず疾患を正しく理解することが重要です。依存症は脳の病気であり、「意思が弱い、だらしがない、何かに頼らなければ生きていけない」人が依存症になるわけではありません。また、断酒の意思があっても再飲酒することもあります。
    重要なのは断酒をしようと決心し、飲酒の引き金になるような状況、感情などを分析し、再飲酒しないための具体的な対策をたてていくことです。

    当院の治療プログラムでは、医師、ケースワーカー、臨床心理士による集団療法(講義形式の疾患教育とミーティング)と個人精神療法(焦点化面接)を行いな がら、治療の動機付けを高め、入院前の病的な飲酒行動に対する洞察を深めていきます。また、認知行動療法と合併精神症状に対する積極的な薬物療法を併用した治療を行います。認知行動療法は、飲酒にいたるまでのアルコールに対する考え方や状況に着目して、再飲酒のリスクを軽減していく治療法です。一方、アル コール依存症には、気分障害(躁うつ病)、不安障害、睡眠障害や断酒後の情動障害(イライラや怒りっぽさ)など合併精神症状が多く見られます。
    これらの病状のコントロールも断酒をする上で重要です。そのため、症状に応じた適切な薬物療法を行います。
    また、ご家族の依存症に対する理解や対応も必要となるため、毎週金曜日にケースワーカーを中心とした家族会を開催しています。さらに第1土曜日、第2木曜 日には当院を退院された方やそのご家族も集まってミーティングを行う長翔会、OB交流会があり、社会で回復していく体験談を直接聞ける場となっています。

    アルコール依存症には多様な病態があり、誤解も多い病気です。当院では病気の重症度を査定し、病状に応じて治療期間を個別に設定し、上記治療を行うことで他院より高い断酒率を得ています。
    アルコール依存症の方が、アルコールの束縛のない自由な生活ができるように援助できればと思います。

    ●認知症専門外来受診について

    患者様や患者様ご家族が「認知症かな?」と迷われる際にはお気軽にご相談下さい。認知症専門医が診断と治療に当たります。また他院で認知症と診断されている患者様でも、周辺症状が原因でご家族での介護が困難であったり、お困りの場合にはご相談ください。薬物治療のみならず、介護のコツなどもアドバイスできます。

event_note診療時間

時間
9:00~12:00
14:00~17:00
電話予約:月~金 9:00~17:00、土曜 9:00~12:00

location_on住所・アクセス

住所 〒181-0015
東京都三鷹市大沢2丁目20-36
アクセス・行き方 【京王線調布駅北口 路線バス】
小田急バス武蔵境南口行き(14番停留所)
または
京王バス武蔵小金井南口行き(12番停留所)
『大沢橋羽沢小学校前』下車徒歩8分

【武蔵境駅南口 送迎バス】
タクシー・コミュニティバス用
ロータリーに停車いたします。

【武蔵境駅南口 路線バス】
小田急バス狛江行き(3番停留所)
『大沢橋羽沢小学校前』下車徒歩8分

school院長紹介

院長:堀 達

当院は都内23区と多摩地区との間、三鷹市に位置し、目の前には野川が流れ、春は桜や菜の花が咲き、ウグイスが鳴き、カワセミが飛び、秋から冬の朝には冠雪の富士山を眺めることができる環境にあります。
このような豊かな環境に囲まれた中、「患者様・ご家族との信頼関係を築き、人権に配慮した安全な医療」を提供し、長谷川病院で治療をしてよかったと思っていただけるような病院でありたいと考えております。

新型コロナウイルス感染症を機に、エビデンス(証拠・根拠)という言葉を一般的にも耳にするようになりました。医療の分野では、EBM(Evidence-Based Medicine:科学的根拠に基づいた医療)という言葉がよく使われます。医療の標準化という点で、治療ガイドラインなどのEBMが重要であるのは疑いの余地はありませんが、精神科医療では、病気だけでなく、人を診ることや個人のQOL(Quality of Life:生活の質)を見据えた治療の選択が必要となり、画一的な治療だけでは、効果が十分でないこともあります。病気を治すという視点以外に、個別性を重視し、試行錯誤しながら最適解をみつけていくような柔軟性が求められます。そのためには、患者様やご家族との信頼関係の醸成はもちろんのこと、治療の選択肢が多様であることが必要です。
当院には創立以来、「力動的チーム医療」の伝統があります。これは、精神現象を生物学的、心理学的、社会的な側面から、その相互的因果関係の結果としてとらえ、多様なアプローチをしていく医療です。医師、看護師、ソーシャルワーカー、作業療法士、薬剤師、心理療法士、栄養士などで構成する多職種の視点による医療チームで治療を行っております。また、退院、社会復帰に向けては、外来、訪問看護、デイケア、作業所などの地域資源も含めた包括的アウトリーチを、個々の状況に応じて提案させて頂いております。ソーシャルワーカーの人数は、精神科医師数と同等で、患者様だけでなく、ご家族、医療機関、支援者・関係者の方々との連携もとりやすくしています。
また、当院は国内で最大規模の精神科救急医療に取り組んでおり、必要時、迅速に治療的な介入ができるようにしております。治療方法は、上記チーム医療を基に症状を評価し、薬物療法(クロザピンや様々な剤型の向精神薬を含む)、精神療法、認知行動療法、心理カウンセリング、麻酔科医と連携したmECT(修正型通電療法)、作業療法、音楽療法、芸術療法など多様なアプローチを準備しております。内科病床を有しており、身体合併症を持つ患者様に、その治療を同時に行っていくことが可能です。回復期に時間を要する場合は、療養型病棟、社会復帰病棟でのリハビリテーションを行います。

長谷川病院では、このような数多い選択肢を持って、統合失調症、気分障害(躁うつ病、うつ病)、神経症、認知症、発達障害、摂食障害、依存症などに対して、より専門性をもった治療を行っています。不確実性が高く将来の予測が困難な時代であり、精神科医療に対してのニーズが高まる中、EBMを踏まえながらも、個別性を重視した全人的な治療を一貫して継続していきたいと考えております。

今後も、病院機能のより一層の充実に努め、患者様、ご家族、都内の医療機関など、皆様に信頼される病院づくりを目指し、また、職員も当院で働くことにやりがいを感じられる病院でありたいと考えております。

home基本情報

施設名 医療法人社団碧水会 長谷川病院
診療科目
  • 心療内科
  • 精神科
対応疾患
  • 摂食障害
  • 認知症(物忘れ)
アピール
  • 土曜診療
  • カウンセリング
  • 心理検査
電話番号 0422318600
住所 〒181-0015
東京都三鷹市大沢2丁目20-36
HP https://www.aoikai.jp/hasegawa/
ブログ 無し
SNS 無し

questionよくある質問

  • 長谷川病院は、国立天文台のある森に程近く、清流の野川や木々に囲まれた緑と水が豊かな場所です。

  • ソーシャルワーカーは、治療に必要な情報を患者様やご家族からいただいたり、病院・患者様・ご家族のパイプ役として、入院から退院後までの社会的、経済的、精神的問題の解決をお手伝いする窓口になります。

  • 作業療法(Occupational Therapy)とは、目標をもって作業や活動に参加することで、健康的な生活を送るための準備や練習を行うことです。

  • デイケアは外来治療を受けている方が、リハビリテーションを目的に活動する施設です。長谷川病院のデイケアは利用者の方が地域で生活するための基盤つくりや、社会参加への準備ができるようになることを目指しています。

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