今回より全10回にわたって『ココトモ10年間の歴史』をご紹介いたします!
10年の間には、うまくいかなかった取り組みが多々あったり、僕自身のココトモへの目的意識が変わっていったり、色々なことがありました。
ココトモ誕生前の話
24歳の夏、僕は夢だった自分のお店(カフェ)をつくりました。
勢いだけで作ったカフェは大赤字からのスタートでしたが、4年間試行錯誤し続けることで多数のテレビ・雑誌に取材されるお店にまで育てることができました。
しかし、周りに弱音を吐けない性格がたたって4年目にうつ病となり、最後は自分の作ったお店を自分で終わらせてしまいました。
2012年6月。
僕は4年間経営したカフェを閉じました。

まだうつ病になる前、3周年記念時の様子。
うつ病の時期の話
カフェを閉じたことで仕事を失い、それまでの人間関係も失い、4年間頑張り続けたにもかかわらず、残ったのはうつ病の自分だけでした。
自分の経験の範囲だけで話すなら、うつ病は本当にしんどかったです(;_;)
頑張りたいのに何も頑張ることができず、自分で自分を責めるだけでなく一部の人からは「責任を果たせない経営者」として非難の投稿やメッセージが届き、自分に生きている価値なんて無いと感じる日々でした。
ただ、僕は1つだけ恵まれていることがありました。
それは1人の親友がいたことです。
一緒にカフェを経営してきた1人の親友だけは、何があっても僕のことを見放さないでいてくれました。
毎日不安定な感情に振り回される僕の話をいつも聴いてくれる親友のおかげで、どん底の中でも「誰かに気持ちを聴いてもらえると心が軽くなる」「何でも話せる友達が1人いるだけで最悪ではない」ということを感じました。
また、自分自身がうつ病で苦しんだことによって、同じようにうつ病に苦しんでいる人の苦しさを痛いほど感じるようになりました。
頭ではなく、心で理解できるようになった気がしました。
はじめはうつ病なんて失うものしか無いと思っていましたが、そんな自分自身の変化をつうじて「話を聴いてくれる存在の大切さを知れたこと」や「人の苦しさに共感できるようになったこと」だけはうつ病になったことで新しく得られたものなのかもしれないと感じるようになりました。
2013年3月1日、サイト名「XXX」としてスタート
うつ病になったことで新しく得られたものに気づいたら、次第に得たものを生かして何かをしてみたいと思うようになりました。
友達のように話を聴く悩み相談サービスを作ってみたい…!
長らく失っていた、カフェを作ったときのような「何かをやってみたい」「想いを形にしたい」という感情が久しぶりに沸いてきました。
とはいえ周りから非難を受けたこともあって人と直接関わることは怖かったので、リアルではなくWebで叶えるのがいいなと思い、気づけばWebサイト制作の勉強をするようになりました。
うつ病のときは病んでる時間がほとんどなので1日2時間ぐらいしか作業できなかったのですが、その1日2時間を紡いで紡いで数か月かけてサイトを作っていきました。
そして、2013年3月1日。
ついにサイトが完成しました!
はじめは自分が誰かの相談にのることしか考えていなかったので、ココトモの最初のサイト名は『ココトモ』ではなく、、、
『ゾノのお悩み相談室』
でした笑