ブーの日記『大好きだった姉御との思い出 その3』
visibility112 edit2023.10.20
席も埋まり、家族連れや恋人達、もちろんお一人様も居ただろうし、色んな人達が姉御のイベントを見守る為に集まる。
そんな中、貧乏くさい格好で貧乏な男が、女神の様な姉御に見惚れているんだから。
本当に場違いだよね。
今でもそう思うし^^;
そんな中、姉御の「本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。短い時間ではありますが、私の演奏に耳を傾けていただければ幸いです」
確かこんな事を言っていた気がする。
そうして、拍手に包まれ中、姉御の演奏は始まった。
その演奏は、素人のオレが聴いていても震えるくらいに圧巻で。
一気に姉御の奏でる旋律に身も心も虜になった。
姉御が生み出すメロディが。
姉御が生み出す世界観が。
演奏している時、みんな姉御の演奏に心を奪われたんじゃないかな。
ホント、周囲の音が姉御の奏でるメロディ一色だったもの。
少なくともオレの耳はそうだった。
確か3〜4……曲数はもうなんとなくになっちゃうけど。
合間合間にトークをするんだけど、それがやり取りしていた姉御の雰囲気まんまでさ。
声張ってて、明るく、笑顔でさ、しかも声が透き通っていて綺麗な声なのよ。
ノリもいいから途中笑いなんかも起きて、演奏だけじゃなくトークでも来ている人を楽しませていて。
凄いと思ったよ、本当に。
今日来てよかったって心の底から素直にそう思えた。
と同時にこんな事も思ったんだよね。
(オレなんかが声をかけていいんだろうか……?)
ともさ。
貧乏くさい格好の貧乏丸出しの男。
方や綺麗に着飾り、華があり、オーラがあり、見る人を引き寄せるそんな女神みたいな女性にさ。
会いに来ましたって知り合い気取って気軽に話せる人って、はたしてどのくらい居るんだろうか?
少なくとも、多少は躊躇しませんか?
そんな感情が芽生えたオレは、声を掛けずに帰ろうかと内心思ってしまう。
姉御も実物見た事無いから、このまま帰れば気付かないだろうし。
そんな思いが渦巻く中、大盛況の内に姉御のステージは華麗にフィナーレを迎えた。
姉御がみんなにお辞儀をし、拍手がステージを包み込む。
ステージから観衆が居なくなり、片付けが始まり買い物客が通行路として横断が始まる。
そんな中を、行くかどうかウジウジ悩んで棒立ちしているオレ。
女性を遠くから眺める側から見たらキモい男。
そんなキモい男に声がかかる。
「ブーちん?」
会いたくて話したくてたまらなかった姉御が、目の前に立っていたんだ。
〜続く〜
今日よかったこと♪
・姉御との思い出にようやくきちんと向き合う事が出来た。
読んでくれた人へのメッセージ
読んでくれてありがとうございます。
まだまだ続きそうです。
自分は文章書きとして、思い出を作品として昇華したいと思います。
それが自分の中のケジメになるから。
引き続きお付き合いしていただけたら嬉しいです。
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