だいなそーの日記『タトゥー』

今日手の甲にタトゥーを入れている女の人を見かけた。私はタトゥーを入れていないが偏見はない。それを見た瞬間かわいい奇人だったサークルの後輩(以降彼)を思い出した。

彼は震えるほど一般教養がなく禍々しいオーラを出しながらもどこかおっとりとしていて人を貶めない妙な育ちの良さを感じるボンボンだった。

ある日彼に呼ばれ「タトゥーを入れたい」と大真面目に切り出された。私は腹筋が4つに割れそうなほど笑ってしまった。

なぜなら彼は人生で一度も服を買ったことがなく未だに実家のお母さんが選んだ服を着ている男だ。カジュアルなパンツはすべてジーパンだと思っている男だ。オシャレの段階がぶち抜けている。ジャンプしたらいきなり大気圏に突入したレベルだ。

しかし私は「自分だって一人暮らしを始めた日にブリーチで金髪にした痛い人間じゃないか」と思い直した。そして彼に入れてから後悔しても消すのが大変だからとタトゥーシールを提案した。すると彼は目を輝かせて私の意見を肯定した。なんだか私の中に存在するはずのない母性が少し反応した。

後日彼からタトゥーシールを購入したと嬉しそうに報告された。腕を出す服がないと悩んでいたので買ったままタンスの肥やしにしていたタンクトップをあげた。

数日後嬉しそうにタトゥーを見せつけながら歩く彼を見つけた。正直ハニワ顔になるくらいダサかったが少しだけカッコよくて最高に微笑ましかった。

そんな彼は大学卒業後家業を継ぐため故郷に帰った。正直跡取りとしては頼りないが他の人にはない謎の愛嬌を振り撒きながら飄々と今も元気でやっていてほしい。

star今日よかったこと♪

弁当を作った
資格勉強をした
ジムに行った

favorite読んでくれた人へのメッセージ

皆さん今日もお疲れ様でした!
私は太ももにタトゥーを入れてる女性が好きです

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