ちーの日記『上司が優しい。』

 昨日も雨。通勤に向かう人波に流されるのは楽。地下鉄に揺られ、乗り換え、また揺られ、会社の最寄り駅で降り、会社へ向かう足は徐々に重くなっていきました。傘をさしていても濡れるものは濡れる。2日続けて同じ靴。爪先が痛い。爪が伸びているんだきっと。

 会社に着いて、「おはようございます」も言えなかった。打刻は済ませた(その辺はちゃっかりしている)。自分の席に腰掛けると、そのまま1時間、椅子に沈み込んだまま、動けなかった。身体が鉛のように重く、泣きじゃくっていた。社内メールも見る気がしない。私には関係ない。

 何とか手を伸ばして、机に置いている双極性障害についての本を読んだ。すがるように。前の日も読んだ本だ。内容など更新されてるはずもない。本には双極性障害の人からの相談が載っている。『うつ状態で休職』『就労できません』誰も彼も悩んで苦しんでいる。

 中学校の頃まだ学校にエアコンがなくて、授業中下敷きで仰いでいると「暑いのはみんな一緒だ」と怒鳴る教師がいた。

 みんな一緒でも、自分だけ楽になりたいんだよ。抜け出したいんだよ。

 スリープモードになっていたPCにパスワードを入力し、前日の仕事の続きを始める事が出来た。仕事の事を考えよう。
 私の机の上にはレターボックスが置いてある。私の仕事の一つに「郵便物の差出」がある。企画課の、いつも昼休みゲラゲラ笑ってるおばさん(嫌い)が「お願いしまーす(棒)」と封筒の束を無造作にレターボックスに入れて去って行った。雨なのに、あんな奴のために。

 話を聞いてくれた上司のスケジュールを見ると、商談と会議で埋まっている。仕方ないな。

 昼休憩。お弁当をさっさと食べて、自分の席に戻ってソシャゲで時間を溶かしているところに、その忙しい上司が現れた。

 「今日はどう? 大丈夫そう? 夜寝れた?」
 「午前中ちょっと、動けなくて、1時間くらい。でも明日医者に話してきます」
 「そっか。医者にたくさん話しておいで。無理しないで」
 いや、だから、生きてるのが無理…と思ったけど言わなかった。
 今は、動けている。ウォーターサーバーの洗浄だってやった。やったことは自信と赦しに繋がっていく。

 こんな私をなんで会社は置いてくれるんだろう。優しくしてくれるんだろう。まぁ新しく障害者枠を採用するのも定着させるのも手間というのもあると思うが。感謝しよう。

 今朝は休日なのに、目が覚めたらまだ外は暗かった。ベッドから出たくなかった。『這い出た自分を褒めよう』そう思ってベッドから出た。昨日と同じスカートをはいた。段ボールを捨てる日だが今日は出さない。どうせ本が届くから。

 精神科に行ったら夕方は泌尿器科だ。去年腎臓に良性(らしい)の腫瘍が見つかったのでその検査だ。帰ったらお風呂の支度をしている間に晩ごはんを食べて…そんな風に先の予定を考えていく。孤独という事は誰にも邪魔されないという事。
 少しずつ浮上しているかもしれない。でも油断はできない(昨日落ちたのは10時過ぎだ)。
 医者にありのままを伝えることにして、あとは成り行き任せでいい。何かに身を委ねるのは楽だ。

 仏壇に線香を手向けて『早く会いたいけどとりあえず生きる』と祈った。

 そんな日記です。

star今日よかったこと♪

自分の事をまた一つ一つ知っていってる。寒暖差が激しいから着るもの困るね。ニットやめてパーカーに戻そうか。医者の時間再確認すること思い出したね。よかった。ちゃんと動けてる。偉いよ。偉い。雨が止んだから、新しい靴を履いて出かけようか。家にいる時間はなるべくのんびり。TVなんて見なくていいよ。生きてるだけでいいよ。そこに遠慮はいらない。大丈夫。

favorite読んでくれた人へのメッセージ

お読みくださり有難うございます。内容がなくてごめんなさい。今辛い人、あなたも一生懸命生きれています。苦しいです。生きることは。ただ生きるだけでも本当に苦しい。9苦しくて1楽しい、そんな人生を送ってらっしゃる方もいらっしゃると思います。その人生は、1苦しくて9楽しい人生より尊いです。立派です。勝ってます。仕方なく生きましょう。私も生きます。どうか。助けてと叫びながらでも。

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