結城の日記『本当は「嘘」と呼びたい』

ぬるい水枕蹴りあげて神さまを動かしていく。
拒みたい暑い視線の時計の針を戻したよ。

ボロい砂時計ぶんなげて嫌われることした朝。
散っていく桜のあとはくだらなすぎて笑えたよ。

あぁ、僕らお互いのお菓子を一緒に食べようとしたのに。

でも、君は勝手にこの紙を引き裂いて引きちぎっていって、何も無かったかのように、勝手に部屋から出ていていって、あぁ、もったいないなと、思う前に僕は呟く

「君に出逢えてよかった」

あぁ、僕はこの奇跡に「恋」と名前をつけようか。
本当は「嘘」と呼びたいけれど。
花が、散っていくように、儚い生命だとしても、左を破きたくなっても、飲み干した星座が呼ぶよ。

「必ず、巡り合うから」

0時の掟が告げた。次の切符を持ってきて。
一旦、ここで眠ろう。起きるのが楽しみだ。

君とまたあえるといいなぁ。

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