カネちゃんの日記

2025年3月6日
 2025年3月3日から、ベネッセコーポレーションが、高校生向けに√Routeの提供を開始しました。最近、広告でも見る機会が増えており、私が気になっていた内容の1つです。
 
 √Routeにおける学習の基本の形は、従来の紙ベースのテキストではなく、タブレットやパソコンといったデジタル機器のみです。指導者は、その道のプロフェッショナルの先生ではなく、なんとAI講師なのだそうです。「思考力を鍛える対話型指導」が導入されており、『独自のAI講師からの「鋭い問い」により自己説明力』を日々伸ばしていくのだそうです。すごい時代になりました。これも、文部科学省が言う「個別最適な学び」(教師視点では「個に応じた指導」)の1つの形なのかもしれません(注1)。今後、各教材会社が、さらに創意工夫を凝らし、様々なサービスが生まれていくことだと思います。私も流れに取り残されないように着目していこうと思います。

(注1)
「個別最適な学び」(教師視点では「個に応じた指導」)
 日本において、2017(平成29)の学習指導要領から登場した考え方です。「個別最適な学び」と「個に応じた指導」という2つの言葉がありますが、文部科学省では、子どもの立場と指導者の立場の違いにより、使われる言葉が異なります。子どもの視点では「個別最適な学び」という言葉を、指導者の視点では、「個に応じた指導」という言葉を使います。それぞれの言葉が持つ意味は変わりません。

 「個別最適な学び」(教師視点では「個に応じた指導」)には大きく2つの内容があります。

 1つめは、「指導の個別化」です。子どもたちの「各々の特性・学習進度・学習定着度等」を資料として、子どもたちは、「自ら学習を調整」していきます。その間、指導者は「必要に応じた重点的な指導、指導方法等の工夫」などを行います。子ども達の学習の調整力と、指導者の指導力の2つの方面から「学習内容の着実な定着」を図ります。

 2つめは、「学習の個性化」です。子どもたちの「各々の興味・関心・キャリア形成の方向性等」を資料として、子どもたちは、「自ら学習を調整」していきます。その間、指導者は「一人一人に応じた学習活動・学級課題の提供」を行います。将来を見据えた子どもたちの学びの調整力と、指導者の伴奏力の2つの方面から「学習を深め、広げる」支援を行います。
 これら2つの内容を、教師の側から整理した場合、「個に応じた指導」という言葉でまとめられます。

【関連記事】
Benesse Corporation. All rights reserved(2025):難関大合格進研ゼミ√.
文部科学省(2022):(参考)「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実(イメージ).

#個別最適なまなび #指導の個別化 #学習の個性化

ログインするとこの日記をフォローして応援できます

keyboard_arrow_up