Sの日記『世間は冷たかった』

昨日は1週間のご褒美にとあるランチの食べ放題に行った。
元をとろうとつい食べ過ぎて、腹痛になりトイレにダッシュすることに。

1時間もすればよくなるかなと思ったけど、一向に良くならない。
腹痛は少し収まったものの、吐き気が止まらない。
気付けばトイレにこもって2時間が経っていた。
体を動かすのも辛くなってきて、救急車呼ぼうかと思ったけど、理由が理由なだけに躊躇してしまった。
悶えながらスマホで調べると救急安心センター事業(♯7119)なるものを発見した。
そこで判断を仰ごうと思ったが何度かけてもつながらなかった。

うずくまる体勢が苦しくて、とにかく横になりたかった。
体を引きずりながら近くのホテルに向かい、警備の人にフロントのソファーを教えてもらい少し横になった。
しばらくするとホテルマンがやってきた。
ここで横になられると困るので外に横の広場へ行ってほしいとのこと。
そりゃそうだよなと思いつつも、外は激寒なんですが。
必要なら救急車呼びますが、と言われたけどやはり理由が理由なだけに断った。
徒歩10分ほどの病院があると言われたけど、調べたら徒歩20分。
土地勘もないので、とうてい辿り着ける気がしなかった。

それからトイレに戻ったりさまようこと1時間ほど。
一向に吐き気も収まらず埒が明かないと思い、家に帰るしかないと思った。
ただ、家まで電車利用しても1時間半ほどかかる。
意識も朦朧としててその時はタクシーって考えすら浮かばなかった。

道中はマジで地獄だった。
車内で戻したり、倒れたらまずいと思い、途中駅で降りて休憩の繰り返し。
駅の事務室に横にならせてくれないか尋ねたけど、そういうスペースはないと丁重に断られた(駅によるらしい)。
絶望でいっぱいになったけど、3時間近くかけて家に辿り着いた。
家についた安心からか1時間ほどすると、吐き気も収まった。
幸い今はピンピンして、今日も通常通り出勤できた。
今自分の健康に異常なくらいありがたみを感じてる。

ホテルマンも駅員さんも忠実に仕事をしただけだし仕方ないとは思う。
(救急車に関してはこちらが拒否してるわけだし。)
一方で、その対応によって命を落したとき、背負っていけるんですかって怒りも憶えた。
実際そのとき本当に死にそうなくらい苦しかったし、このまま野垂れ死ぬのかなって思った。
通りすがりの人たちも顔面蒼白な自分を見て、怪訝そうな顔はしてたけど、誰一人声をかけてくれなかった。
ただ自分が逆の立場なら同じ対応してたと思うし、そういう場に遭遇したらできる限り声かけしたいと思った。

世間ってホントつめたいなーって思ったけど、これが現実よね。
たまたま今回そういう感じになったってのもあるんだろうけど。
そして見知らぬ場所に1人でいることの危なさ、恐ろしさ。
普段は何とも思わないけど、こういう時に1人って本当に苦しい。

とにかく今後は食べ過ぎに気を付けねば。
そのとき平気でも後からお腹パンパンになるし、腹8分目でも多すぎるのかもしれない。
そして今後、万が一同じことがあったらどうするか。
迷惑覚悟で119呼ぶかもしれない・・・。

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