ココトモの歴史#9「関連サイト『未来地図』『candle』誕生」

ゾノ

前回に続いてココトモの歴史をご紹介します!

不登校のケアには保護者のケアも必要なことを感じる

フリースクールRizでは基本的に子どもと接するのは元不登校生の大学生スタッフとしていたため、僕は主に保護者の対応を担当しました。

フリースクールは子どもの居場所なので「保護者には安心して子どもを預けていただけるように丁寧にRizの説明をすれば良いだろう」ぐらいに考えていたのですが、保護者の方と話せば話すほど子どもだけではなく親のケアも必要だと感じるようになりました。

親も、子どもと同じぐらい悩み、苦しんでいました。
親にも、悩みを吐き出せる場所や話を聞いてくれる存在が必要でした。

ゾノ

親のケアが必要だと思った詳細は→こちらのページに綴っています。もし良ければ読んでみてください。

そこで、Rizのサービスの1つとして保護者向け相談サービス『不登校ママサロン』をつくりました。

今悩んでいるママたちが、不登校生の子育てを経験した先輩ママたちに相談できるサービスです。

Riz運営に関する問題発生

このような取り組みもあって親からも子どもからも信頼を得て順調に生徒数が増えていったRizですが、開始から1年半ほど経った頃に1つの問題が出てきました。

それは、運営スタッフ間での想いのすれ違いでした。

運営スタッフ3人は上下なく対等な関係性だったのですが、対等だからこそ、それぞれ目指したいことや大切にしたいこと(=譲れないこと)がズレたときに折り合いをつけるのが難しいという問題でした。

話し合いを重ねた結果、3人が出した答えは2つです。

1つは、今の体制のままで運営を続けることはできないということ。
そしてもう1つは、子どもたちの居場所は絶対に残したいから別の会社に事業承継しよう!ということです。

Rizを知り合いの会社に引き継ぐ

3人の中で事業継承したい気持ちが固まったのでRizを事業売買サイトに登録してみたところ、すぐに数社からオファーが届きました。

しかも、その中の一社はなんと僕の仲良い社長が経営する会社でした!

僕の100倍は人望溢れる素晴らしい社長です。
事業買収を考えているときに偶然僕の募集を見つけたから連絡をくれたとのことでした。

ゾノ

そんな奇跡のような偶然があるのか!?と、正直驚きました。

この人が引き継いでくれるなら心から安心できるので、その気持ちを2人にも伝え、2人も了承してくれたので正式に引き継ぎ先が決まりました。

2020年3月にフリースクールRizを知人の会社に事業承継することが決まりました。

コロナ到来。そしてRizの閉校が決まる。

こうして知人の会社に事業承継することが決まったRiz。
いきなり運営者が変わると利用者に不安を与えてしまうので、まずは共同運営する形で一緒にRizを運営しました。

そして数か月が経ち、2020年3月。
正式に事業承継日を迎えて、僕はRizから離れました。

ゾノ

めでたしめでたし。と思いきや・・・

しかし、その後すぐにコロナが日本中に蔓延!

フリースクールは対面かつ集団という形態のため、保護者の立場で考えると子どもを預けることへの不安はとても大きいです。

また、当時はコロナウイルスにたいする情報の精度も粗かったので、Rizは大事を取ってしばらく休校することに決まりました。

それに加えて知人の会社は保育園向けのグループ研修サービスを提供する会社だったため、コロナとの相性が悪く、本業もすべて停止する事態になってしまいました。

皆さんご存知のとおり、コロナはその後も収まるどころか拡大しつづけ、自粛の規制は日々強化されていきました。

その結果、知人の会社は本業の立て直しや新規収益事業の立ち上げが優先されたので、残念ながらRizは2020年6月末をもって閉校することに決まりました。

Rizの想いを残すために

Rizの閉校が決まったときには僕はすでにRizにたいして何の権利も持たない人間でしたが、「このまま閉校させてしまうのは悲しい…」「何か残せるものは無いかな…」という気持ちがありました。

その気持ちを、Riz関係者一同に伝えてみました。

みんな優しくて、最終的にみんなの厚意のおかげでRizのWebコンテンツを引き取らせてもらうことができました。

ゾノ

本当みんなに感謝です…!

こうしてRizのWebコンテンツを引き継ぎましたが、フリースクール自体は閉校するため、RizのWebコンテンツを元に不登校生向け・保護者向けのサイトをそれぞれ新しく作ることにしました。

フリースクールのときは親子どちらに向けた情報も1つのサイトにまとめる必要がありましたが、Web上だけの活動にするなら親と子の居場所は分けたほうが良いと思ったためです。

子どもは親たちが見ている場所で気兼ねなく愚痴なんて吐けないし、親も子どもたちが見ている場所で気兼ねなく愚痴なんて吐けないからです。

ココトモ関連サイト『未来地図』『candle』設立

こうして出来上がったのが、現在ココトモ関連サイトとしても掲載している『未来地図』『candle』の2つです。

不登校生の保護者向けコミュニティサイト『未来地図』
▽公式HP
https://miraitizu.com/
不登校生向け無料LINE相談サイト『candle』
▽公式HP
https://candle.jp.net/
ゾノ

現在ココトモ関連サイトとして掲載している2つのサイトには、こんな設立背景がありました。

keyboard_arrow_up