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鬱などで苦しむ皆さんに新たな治療法が見つかるかも…
visibility363 edit2024.11.04
拡大領域は感情や認知の処理に関連する脳領域、特に感情の処理や報酬、意味のある経験の評価に重要な役割を果たすことで知られる領域で顕著だった。
外部に焦点を当てる「セントラルエグゼクティブネットワーク(CEN)」と内部に焦点を当てる「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という2つの主要なネットワーク間で脳を切り替える際に、セイリエンスネットワークが重要な役割を果たすと指摘している。これにより、うつ病患者においてセイリエンスネットワークのサイズが増加すると、自己反省や空想、心のさまよい、うつ病性反芻などの行動に関連するDMNの機能不全が起こりうる。
このネットワークが大きい場合、脳が否定的な思考、記憶、感情といった内的な手がかりに強く同調し、外部への注意を向けたり、それらから意識を切り離すことが難しくなっている可能性がある。
通常楽しめる活動への興味や喜びが喪失し、物事に意味や魅力を見出す能力の障害を起因してしまう。セイリエンスネットワークが過活動状態にある場合、現在の出来事よりも内的な対話に注意が向かいやすくなり、以前楽しんでいた活動をしていても、その活動に集中するのではなく、絶えず思考や記憶を分析してしまうのだ。
セイリエンスネットワークが大きいことは、特定の内的状態(特に否定的または自己批判的なもの)に注意を「固定」することにつながり、報酬に対する脳の反応を妨げる可能性がある。反芻のサイクルについても同様で、脳が同じ否定的なテーマに「ズームイン」し続ける状態を生む。否定的な思考を特に強く感じさせ、不幸な自己強化のループを生み出し、抜け出すのが極めて困難になる。この過活動なネットワークは、否定的な思考に注意を引きつけ、時間とともにエネルギーや喜びを失わせるサイクルに閉じ込めることになる。
リンチとリストンの発見は、うつ病を新たな視点から捉える手段を提供し、日々その重荷を背負う人々に明確さや安心感をもたらす可能性がある。持続的な否定的思考やかつて楽しめた活動への喜びの欠如は、孤立感や混乱を引き起こし、周囲や自分自身から切り離された感覚を生む。しかし、これらの症状に神経学的な原因、すなわちこれらの精神的経験の背後に物理的な理由があると知ることで、それを理解し、管理するための新たな方法が見つかるかもしれない。
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