高校生のボランティア完全ガイド|活動・探し方・内申書・受験活用
edit2026.04.24 visibility45
📌 この記事でわかること
- 高校生がボランティアに参加する3つの目的別アプローチ(受験対策/自己成長/純粋な興味)
- 社協・activo・学校経由・NPO直接の4つの探し方と年齢制限の見方
- 高校生に人気の9分野の活動(清掃・こども食堂・高齢者施設・災害・動物・学習支援メンター・地域イベント・国際・オンライン)
- 総合型選抜・学校推薦型選抜での評価実態と活動証明書・活動レポートの書き方
- 内申書(調査書)での扱いと高校による違いの実態
- 保護者の同意・送り迎え・高校生用ボランティア保険の基礎知識
- 高校生にありがちなNG行動(タメ口・遅刻・写真投稿)と失敗・後悔パターン3つ
- 体験談3パターンと、よくある質問FAQ8選
「総合型選抜(旧AO)でボランティア経験は本当に評価されるの?」
「内申書に書ける活動はどう探せばいい?」
「高校生でも参加できる?親の同意は必要?」
「友達がいないけど、一人でも大丈夫?」
高校生のボランティア参加は、ここ数年で「受験で有利になるかも」という側面から急速に注目されるようになりました。一方で、学校・予備校・SNSで語られる情報には誤解も多く、「単発1回参加すれば内申に書ける」「受験のために形だけやればいい」といった浅い理解で動いてしまうと、かえって面接で評価を下げる結果になります。
この記事では、現役の高校生と保護者に向けて、3つの目的別アプローチから始まり、活動の探し方、9分野の選び方、総合型選抜・学校推薦での評価実態、内申書での扱い、保護者の同意と安全配慮、失敗事例まで、「やる前に知っておくべきこと」を網羅的に解説します。
読み終えるころには、自分(あるいは子ども)に合う一歩目がはっきり見えているはずです。
高校生がボランティアに参加する3つの目的別アプローチ
「とりあえず流行っているから」「友達が始めたから」という理由でスタートすると、活動が長続きしないだけでなく、後で振り返ったときに面接や志望理由書で語れないという落とし穴にハマります。 まず最初に、自分が何のためにボランティアに参加するのかをざっくりでいいので決めておきましょう。目的によって、選ぶべき活動・参加頻度・記録の取り方が大きく変わります。
| 目的 | 向いている活動の特徴 | 参加頻度の目安 | 記録すべきこと |
|---|---|---|---|
| ① 受験対策 (総合型・推薦) |
同じ団体で継続でき、活動証明書を発行してくれる活動。志望分野(国際・教育・福祉等)と関連性のあるテーマを選ぶ | 月1〜2回/半年〜2年継続 | 活動日・時間・役割・気づき(学びログ)/活動証明書/写真は団体許可の上で |
| ② 自己成長 (視野を広げたい) |
普段の生活で出会わない人と関わる活動。高齢者施設・障害者支援・国際交流・災害支援など | 季節ごとに1〜2回/単発組合せ | 感じたこと・考えたことのメモ(後で進路選択や小論文の材料になる) |
| ③ 純粋な興味 (やってみたい) |
好きな分野(動物・スポーツ・音楽イベント等)。楽しめることを最優先 | 無理のないペースでOK | 特になし。続けるうちに自然と語れるエピソードが蓄積 |
💡 「受験対策のためだけ」は逆効果になりやすい
面接官や評価者は、志望理由書や面接での話し方から「動機の薄さ」を見抜きます。「内申のためにやりました」という匂いがする受験生ほど、評価は低くなる傾向があります。
逆に、②自己成長や③純粋な興味で始めて、結果として受験で語れる経験になったというストーリーが最も強い説得力を持ちます。受験対策が頭にあっても、表に出すのは「学びと変化」の方にしましょう。
「目的が定まらない」高校生こそ、まず単発1回
「将来やりたいことが特にない」「興味の分野がはっきりしない」という高校生は、まず単発1日の活動に1回参加してみることを強くおすすめします。 実際にやってみると、「自分は対人より対物が好き」「子どもより高齢者の方が落ち着く」「屋外より屋内の方が集中できる」など、自分の傾向がはっきり見えてきます。 ボランティアの始め方の全体像はボランティアとは?意味・4原則・種類・始め方とボランティアの始め方|初心者がゼロから1か月で参加するまでの全手順で詳しく解説しています。
高校生でも参加できる活動の探し方|主要4チャネル
ボランティアの募集情報は無数にありますが、「高校生可」と明記されたものを効率よく探すには、入口を絞り込むのが近道です。高校生が使いやすい主要チャネルは次の4つです。
-
1
市区町村の社会福祉協議会(社協)ボランティアセンター
住んでいる市区町村の社協に併設されているボランティアセンターが最も基本的な窓口です。窓口でも電話でも「高校生ですが参加できる活動はありますか」と聞けば、地域の高齢者施設・こども食堂・清掃活動など、信頼性の高い案件を紹介してもらえます。 全国の社協検索は全国社会福祉協議会から。地域差はありますが、初心者向け説明会を定期開催している社協も多いです。
-
2
マッチングサイト(activo・ぼ活!等)
activoはNPO・社会的企業のボランティア募集を集約した国内最大級のサイトで、「年齢」フィルタで「高校生可」を絞り込みできます。30,000件以上の中から地域・分野・期間で検索できるため、まず一度覗いてみるとイメージが湧きます。 単発・1日完結の案件も多く、夏休み・春休みの時期は集中募集が増えます。
-
3
学校・教育委員会・地域の学校支援センター
高校に届く校内掲示・配布プリントや、教育委員会のメールマガジンには「高校生限定」「高校生歓迎」の活動が頻繁に紹介されます。学校経由の案件は安全性が担保されており、保護者の理解も得やすいのが利点。 担任の先生・キャリア相談室・保健室の先生に「ボランティアやってみたい」と一言伝えるだけで、思いがけない案件を紹介してもらえることがあります。
-
4
NPO・NGOの公式サイト直接応募
特定の団体・分野(環境・国際・動物保護等)に強い興味があるなら、団体の公式サイトから直接応募するのが最も確実です。マッチングサイトに掲載されない継続活動・専門性の高い活動も多く、団体ごとの活動方針が見えやすい利点も。 代わりに団体の信頼性は自分で見極める必要があります(後述)。
「年齢制限」の表記の見方
募集要項に書かれている年齢制限の表現は、団体によって微妙に違います。よくある表現と意味を整理しておきましょう。
- 「中学生以上」「高校生以上」:そのまま参加可。同意書が必要なケースもあり
- 「18歳以上」:基本不可。例外的に保護者同伴・同意があれば可の団体も
- 「保護者同伴の場合のみ」:屋外・危険を伴う作業ではよくあるパターン
- 「学生不可」:成人ボランティアのみ。大人同士の議論が中心の場で多い
- 年齢明記なし:必ず問い合わせて確認。勝手に判断して当日断られるケースあり
出典:全国社会福祉協議会 公式サイト(shakyo.or.jp)/activo(activo.jp)/全国ボランティア・市民活動振興センター(zcwvc.net)
高校生に人気の活動 9分野|選び方の早見ガイド
高校生が実際に参加しやすく、かつ受験・自己成長の両面で振り返りやすい活動を9分野にまとめました。 自分の興味・通学路・部活との両立可否を踏まえて選んでみてください。
🌳
① 環境清掃
海岸・河川・公園清掃。早朝〜午前中で完結する単発活動が多く、初参加に最適。友人を誘いやすい
🍱
② こども食堂
調理補助・配膳・子どもの遊び相手。月1〜2回ペースで継続しやすく、年下と関わるので学習支援にも応用できる
👵
③ 高齢者施設
傾聴・レクリエーション補助・介護補助(資格不要範囲)。福祉系・看護系志望に特に人気
🚨
④ 災害支援
原則18歳以上推奨。高校生は後方支援(物資仕分け・募金)に限定されるケースが多い。現地派遣は要保護者同伴
🐾
⑤ 動物保護
保護犬猫の世話・譲渡会の受付・SNS発信。動物好きには鉄板。継続的な関わりが求められる
📚
⑥ 学習支援メンター
中学生・小学生への勉強サポート。教えることで自分も復習になる。教育系志望に特におすすめ
🎪
⑦ 地域イベント
夏祭り・マラソン大会・地域フェスの運営補助。1日完結で達成感があり、地元への愛着が育つ
🌐
⑧ 海外スタディツアー
夏休みに1〜2週間、現地のNGOに同行。費用は自己負担(10〜30万円程度)。国際系志望の決定打になる
💻
⑨ オンライン
SNS発信・翻訳・データ入力・オンライン交流など、自宅完結型。部活・通塾と両立しやすい
オンラインでできる活動は近年急速に増えており、「忙しくても続けられる」という意味で高校生に好相性です。 詳しい選び方はオンライン・在宅ボランティア完全ガイドを参照してください。 また、各分野ごとの深掘りは学習支援ボランティア/子ども食堂ボランティア/単発・1日だけのボランティアなどの専門ガイド記事で解説予定です。
総合型選抜・学校推薦型選抜での活用|評価される書き方と証明書
総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜では、「学力以外の経験」が評価対象に含まれます。 その中でボランティア経験が評価されるかどうかは、「何をしたか」よりも「何を学び、どう変わったか」を語れるかどうかにかかっています。
評価されるボランティア経験の3条件
| 条件 | 具体的なポイント |
|---|---|
| ① 継続性 | 単発1回ではなく、半年〜2年程度の継続が望ましい。同じ団体で頻度高くなくとも継続できているとベスト |
| ② 主体性 | 「学校で言われたから」ではなく、自分で団体を探し、自分の判断で参加した動機が説明できる |
| ③ 学びの言語化 | 活動を通じて気づいたこと・変わった価値観・次にやりたいことを、自分の言葉で語れる |
⚠️ 「ボランティアをやれば受かる」は誤解
総合型選抜で重視されるのは「志望分野との一貫性」と「主体的な学びの姿勢」であり、ボランティア経験そのものが加点されるわけではありません。 看護系志望なのに動物保護だけをアピールしても説得力が弱く、逆に医療系志望で高齢者施設や子ども食堂を継続していると一貫性が高く評価されます。
活動証明書の取得方法
出願時に「ボランティア経験を証明する書類」を求める大学もあります。 活動証明書は団体が任意で発行するもので、応募・初回参加時に「証明書を発行してもらえますか」と確認するのが基本です。 活動が終わった後に依頼しても、団体側で参加記録が確認できず発行が難しいケースがあります。 記載項目の例:活動団体名/活動期間/活動日数(または時間数)/活動内容/本人氏名/発行年月日/代表者印。
活動レポート・志望理由書での書き方
志望理由書や面接で語るときは、次の4要素フォーマットを意識すると一貫性が出ます。
-
1
きっかけ(なぜ始めたか)
「祖母が認知症になり、何かできないかと思ったから」など、個人的な動機を素直に書く。「内申のため」はNG
-
2
活動内容(何をしたか)
団体名・期間・回数・自分の役割を具体的に。数字を入れると説得力が増す(例:月1回・1年半・延べ18回)
-
3
学び・気づき(何を得たか)
活動前後で自分の考え方がどう変わったかを1〜2点に絞る。「勉強になりました」は浅すぎNG
-
4
志望分野との接続
この経験が志望大学・学部での学びとどうつながるかを明示。一貫性が評価の決め手
自己PRやガクチカでの具体例文はボランティア経験の自己PR・ガクチカ例文、総合型選抜での評価事例は総合型選抜(AO)で評価されるボランティアで詳しく解説する予定です。
内申書・調査書での扱い|高校による違いと記載される項目
高校3年間の活動が記載される調査書(内申書)には、ボランティア活動を書く欄があります。 ただし、「どこまで書かれるか」「どう評価されるか」は高校・担任によって大きく差があるのが実態です。
調査書のどこに書かれるか
| 記載欄 | 主な内容 | ボランティアの扱い |
|---|---|---|
| 特別活動 | 生徒会・委員会・学校行事 | 校内活動が中心。校外ボランティアは含まれにくい |
| 総合的な探究の時間 | 探究学習・地域連携・課題研究 | 授業の一環として行ったボランティアは記載されやすい |
| 備考・その他 | 校外活動・資格・表彰歴 | 個人で参加した校外ボランティアの主な記載先 |
新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」と「総合的な探究の時間」が強調されており、ボランティア活動はこれと親和性の高い活動として位置づけられています。 高校によっては、探究の時間で取り組んだ地域連携プロジェクトが調査書の所見欄で詳しく言及されるケースも増えています。
出典:文部科学省「学習指導要領『生きる力』」(mext.go.jp)/文部科学省「総合的な学習(探究)の時間」(mext.go.jp)
「報告すれば内申に書いてもらえる」は半分本当・半分誤解
校外ボランティアに参加したら、担任の先生に活動証明書のコピーを添えて報告する「ボランティア活動報告書」を提出する高校が多数派です。 ただし、報告したからといって調査書に必ず書かれるわけではなく、「学校側が記載に値すると判断した活動」が選別される実情があります。 判断基準として多いのが、「継続性(数回以上)」「学校の指針との整合性」「証明書の有無」の3点です。
🙋 高校1年の早い段階で担任に相談を
「ボランティアを始めたい」「報告書はどう書けばいい?」と高1の早い段階で担任に相談すると、後の調査書記載がスムーズになります。 高3の出願直前に「実はずっとやっていて」と申告しても、書類提出が間に合わないケースがあるため要注意。
保護者の同意と「ひとり参加」の不安|安全配慮の実態
18歳未満の高校生が校外活動に参加する場合、保護者の同意書が必要なケースがほとんどです。 また、活動場所までの送り迎え・保険加入・連絡先共有など、保護者が確認しておくべき事項も複数あります。
保護者同意書の典型的な記載項目
- 本人氏名・生年月日・学校名・学年
- 保護者氏名・続柄・連絡先(緊急時用)
- 活動内容・期間・場所への同意
- 活動中の事故・ケガに関する免責同意(過剰な責任放棄は不要)
- 緊急連絡時の対応方針
- 保険加入有無の確認
送り迎えはどこまで必要か
活動場所が公共交通機関で行ける範囲なら、原則として高校生本人が一人で移動できます。 ただし、早朝・夜間・人気の少ない屋外の場合は、保護者の送り迎え・往復経路の事前共有を推奨します。 多くの団体では、「集合・解散場所までは保護者責任、活動中は団体責任」という線引きが基本です。
高校生用ボランティア保険
社会福祉協議会が提供する「ボランティア活動保険」は、年間数百円で活動中のケガ・賠償事故をカバーします。 高校生も加入可能で、団体側で一括加入してくれる場合もありますが、個人で加入しておけばどの活動にも対応できて安心です。 詳細はボランティア保険とは|加入方法・補償内容・保険料で解説予定。
💡 親子で参加できる活動という選択肢
「一人で送り出すのが不安」「子どもがまだ慣れていない」という場合は、親子で参加できるボランティアから始めるのも有効です。 清掃活動・こども食堂・地域イベントなど、家族同伴可の活動は意外と多くあります。詳細は親子で参加できるボランティアで解説予定です。
服装・持ち物・マナー|高校生にありがちなNG行動
せっかく参加するなら、団体の方や受け手の方に「またこの子に来てほしい」と思ってもらえる振る舞いをしたいもの。 特に高校生にありがちな失敗パターンを整理しておきます。
基本の服装・持ち物
- 服装:動きやすく汚れてもよい服。福祉施設は清潔感重視(過度なダメージ加工・露出はNG)
- 髪型:長い髪は結ぶ。屋外活動では帽子推奨
- 持ち物:水筒・タオル・軍手・常備薬・絆創膏・着替え(屋外)
- 身分証:学生証コピー・健康保険証コピー(万一の医療搬送時用)
- 携帯電話:連絡用に必携。ただし活動中の私的使用はNG
高校生にありがちなNG行動5選
🟢 信頼される行動
- 10分前到着・挨拶を自分から
- 受け手の方には「です・ます」
- 分からないことは正直に質問
- SNS投稿は団体に確認してから
- 感謝を言葉で伝える
🔴 NG行動
- 遅刻:1回でも信頼を失う
- タメ口:相手が高齢者でも子どもでも丁寧語が原則
- スマホいじり:活動中の私用は厳禁
- 許可なき写真投稿:受け手のプライバシー侵害になる
- 無断欠席:必ず前日までに連絡
特にSNS投稿は注意が必要です。「ボランティア行ってきました」と気軽に投稿してしまい、写真に映った子どもや高齢者の顔が特定可能な状態だと、団体に苦情が入り出禁になるケースもあります。 投稿前に必ず団体担当者に「投稿してよいか」「顔出しはOKか」を確認しましょう。
失敗・後悔パターン3つ|先輩高校生に学ぶ落とし穴
パターン①:受験目的だけで動機が薄く、面接で見抜かれた
「総合型選抜のために半年だけやった」という受験生が、面接で「なぜその活動を選んだのですか?」「最も印象に残った瞬間は?」と深掘りされ、表面的な答えしかできずに評価を落とすケースは少なくありません。 対策は、本音で「自分が興味あるテーマ」を選ぶこと。たとえ動機が「祖母の介護を見てきたから」のように個人的でも、嘘よりはるかに強いです。
パターン②:単発1回で終わり、自己PRに使えなかった
「夏休みに1日だけ参加して写真も撮ったけど、いざ志望理由書に書こうとすると具体的なエピソードが乏しすぎて使えない」というパターン。 総合型選抜・推薦では「継続性」が重視されるため、最低でも3〜5回・半年以上の継続を目安にしましょう。難しければ、別の継続活動と組み合わせて「複数団体での活動経験」として整理するのも手です。
パターン③:怪しい団体に巻き込まれた
SNS発信されている個人主催の「ボランティア」に応募したら、実はマルチ商法・宗教勧誘の入口だった、というケースが報告されています。 特に「人脈が広がる」「高校生でも稼げる」「友達紹介で特典」といったキーワードが出てきたら要注意。 社協・activo・学校経由の案件を選ぶか、個人募集に応じる場合は必ず保護者と団体名を一緒に検索してから連絡しましょう。
⚠️ 「無料の海外ボランティア」「謝礼つきモニター」は特に警戒
高校生をターゲットにした怪しい団体は、「無料」「謝礼つき」という金銭的フックを使ってくる傾向があります。 正規のボランティアは原則無償(実費弁償の範囲)であり、高校生に高額の謝礼が出る案件は基本的にありません。 不審に感じたら参加しない・保護者と相談・社協のボランティアセンターに照会、を徹底してください。
体験談3パターン|先輩高校生のリアルな歩み方
Aさん(高1から始めて指定校推薦獲得)
高1の夏、こども食堂のチラシを地域の図書館で見つけて参加。最初は配膳の手伝いだけだったが、半年後には小学生の宿題サポートも任されるようになった。月2回のペースで2年半継続し、活動証明書を毎年もらって調査書にも記載。 高3の指定校推薦面接では、「年下の子と関わる中で、教育格差に関心を持ち教育学部を志望した」と一貫したストーリーで合格。「受験のためじゃなく、本当に楽しかったから続けられた」と振り返る。
Bさん(部活と両立しながら単発を繋いだ)
強豪サッカー部で平日も週末も多忙だったBさんは、長期休みだけ単発ボランティアに参加する戦略を選択。夏は地域マラソン大会の給水、冬はクリスマス会の運営補助、春は花見会場の清掃と、年4回程度を高校3年間で計12回ほど継続。 どれも1日完結だが、「異なる団体での共通テーマ(地域活性)」を見出して総合型選抜のエッセイに昇華。「部活で時間がなくても、長期休みだけで十分エピソードは作れる」と話す。
Cさん(オンラインで継続したマイペース型)
対面が苦手だったCさんは、NGOの翻訳ボランティアに高2から参加。英語の苦手意識克服も兼ねて、海外団体のWebサイト和訳や、SNS発信の補助を月数時間ずつ自宅で実施。 高3の総合型選抜では、「対面が苦手な自分でも社会に関われた経験」を率直に語り、国際関係学部に合格。「家でできるボランティアがあると知らなかった人生だったら、参加していなかったかも」と振り返る。
2024-2026年の最新トレンド|高校生ボランティア参加の現在地
高校生のボランティア参加を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しています。 特に注目すべき変化は次の4点です。
-
1
総合型選抜の拡大による「経験重視」
国公立・私立を問わず総合型選抜・学校推薦型選抜の枠が拡大しており、ペーパーテスト一発勝負ではない入試比率が高まっています。これに伴い、高校生のうちから「学外経験」を重視する空気が広がっています。
-
2
「総合的な探究の時間」での地域連携活動
新学習指導要領で必修化された「総合的な探究の時間」では、地域課題の解決に高校生が関わるプロジェクトが全国で増えています。授業内ボランティアは、調査書にも反映されやすい傾向。
-
3
オンライン・在宅ボランティアの定着
コロナ禍を契機に広まったオンラインでの参加形態が、コロナ後も継続。翻訳・SNS発信・データ入力など、部活・通塾と両立しやすい活動として高校生の選択肢に定着しています。
-
4
災害ボランティア参加への安全配慮強化
各地で大規模災害が発生する中、高校生の災害ボランティア参加には保護者同伴・年齢制限が明確化される傾向。後方支援や物資仕分けは引き続き高校生も歓迎されています。
出典:厚生労働省「ボランティア活動」(mhlw.go.jp)/文部科学省「総合的な学習(探究)の時間」(mext.go.jp)
よくある質問
Q1. 何歳から参加できますか? ▼
多くの活動は「中学生以上」または「高校生以上」から参加可能です。災害支援や危険を伴う作業は18歳以上推奨ですが、後方支援・物資仕分けなどは高校生も歓迎されます。具体的な年齢制限は団体ごとに異なるため、応募前に募集要項を必ず確認してください。
Q2. 親の同意は必須ですか? ▼
18歳未満の参加では原則として保護者同意書が必要です。同意書のフォーマットは団体側が用意してくれることがほとんど。緊急時の連絡先共有・往復経路の確認も含めて、保護者と一緒に内容を確認しましょう。
Q3. 部活と両立できますか? ▼
はい。長期休みの単発活動やオンラインボランティアを中心にすれば、強豪部活との両立も可能です。月1回ペースの継続活動を選ぶか、夏冬春の連休に集中参加するかは、自分の生活リズムに合わせて決めましょう。
Q4. お金はかかりますか? ▼
国内の通常活動は交通費の自己負担+ボランティア保険料(年間数百円)程度です。海外スタディツアーは10〜30万円程度の自己負担になります。「高額参加費を求める高校生限定の海外ボランティア」は怪しい場合があるので、必ず保護者と相談を。
Q5. 海外ボランティアは高校生でも可能? ▼
はい、可能です。NGO主催の高校生向けスタディツアーが夏休みを中心に企画されています。引率付きで安全配慮されたプログラムを選ぶのが基本。費用は10〜30万円ですが、奨学金・補助制度がある団体もあります。応募前に団体の実績・代表者・過去参加者の声を必ず確認してください。
Q6. ボランティアポイントは内申に反映される? ▼
自治体独自のボランティアポイント制度はありますが、それ自体が直接調査書に反映されるわけではありません。ただし、ポイントを貯めるために継続参加した実績は、活動証明書として調査書記載や志望理由書のエビデンスに使えます。
Q7. 一日だけでもOK? ▼
もちろん大丈夫です。初参加は単発1日からスタートするのが王道。ただし受験対策として活用したいなら、複数回・継続的な活動を組み合わせるのが理想です。詳しくは単発・1日だけのボランティアで解説予定。
Q8. 受験面接でどう話せばいい? ▼
「きっかけ→活動内容→学び→志望分野との接続」の4要素フォーマットを意識しましょう。「内申のため」「みんながやっていたから」はNGワード。「個人的な動機」と「自分の言葉での学び」を中心に語れるかが評価の決め手です。
まとめ|受験のためでなく、まず「やってみる」一歩から
高校生のボランティア参加は、確かに総合型選抜・学校推薦・調査書で評価される側面があります。 しかし、「受験のためだけ」に始めた活動は、面接で必ずと言っていいほど見抜かれてしまうのが現実です。
まずは興味のある分野で単発1回から。やってみて「これは続けたい」と感じたら継続し、結果として活動証明書や志望理由書のエピソードが積み上がっていく――この順序が、受験でも自己成長でも最も効果的です。 友達がいなくても、部活で忙しくても、一人でも参加できる活動はたくさんあります。保護者の同意・安全配慮・信頼できる団体選びさえ押さえれば、リスクは十分管理できます。
ココトモでは、ボランティアの始め方から分野別のガイド、社会人・大学生向けの活用法まで、世代を超えた情報を継続的に発信しています。 受験を超えた長い視野で、自分の「社会との関わり方」を見つける入り口として、ボランティアという選択肢を活用してもらえれば嬉しく思います。
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