よしちゃんの日記『僕が欲しいもの』

今日は作業所に見学に行った。ちょっと遠くのところだった。

そこの作業所の人や付き添いの人たちが僕に合わせていろいろと考えてくれた。

帰ってから、これからのことをちょっと考えた。僕はどうありたいのだろう?

ただ生きているだけというのも味気ない。他の生き物と同じように、ああしたい、こうなりたいと我欲だけで生きても結局は虚しい。人として何かないだろうかと考えた。

他の生き物には無い、人としての特別な物‥。

それは、尊重だと思った。

自分以外を尊ぶこと。自分以外を自分と同じく扱うこと。自他の区別を無くすこと。

自分の‥という言葉が付かないものも同じように大切にすること。自分の考え、自分の気持ち、自分の体、自分の物、自分の国、自分の家族‥。自分の‥と付くもの以外のものも、自分の‥と同じく大切に扱うこと。

生き物である以上、自分のことが最優先で、自分が自分がと自我を張るのが普通のことだろう。でも人は、その状態から離れる可能性がある存在のように思う。分からないけど、その可能性を秘めていることが唯一、他の生き物との違いのように僕は感じる。

今、僕が手にしたいもの。それは、尊重の心。人として人生を送った時、手にする価値があると思える唯一のもの。

それだけは、我欲でない欲のような気がする。我欲から離れる類の欲のような気がする。尊重の心を広げていくことは、進歩ではなく進化に繋がることのような気がする。

僕は何かを得ても、褒められても、喜ぶことはあまりない。だけど、我欲から離れる類の成長を感じた時には、自然と喜びが現れてくる。

今日見学に行った作業所のことがどうなるのかは分からない。分からないけど、もしそこと関わっていくことになるのだとしたら、僕はそこで尊重の心を覚えていけたらいいなと思う。

star今日できたこと♪

日記を書いた。

これからのことをちょっと考えた。

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