ゆめの日記『余裕がないから人を傷つけてしまう』

不安がハンドルを握ると、関心は暴走する

人には「関心」がある。
創作への関心、仕事への関心、理想への関心。
本来それは、世界をよく見ようとする力だ。

けれど、強い不安があると、関心は変質する。
• もっと強く証明したい
• もっと分かりやすい成果がほしい
• 今のままでは足りない気がする

このとき関心は「探究」ではなく、
自己防衛の装置になる。

不安がハンドルを握ると、
関心は自然にブレーキを失い、
「評価されやすいもの」「勝ちが見えやすいもの」へ
一気に加速していく。

それは怠慢ではない。
むしろ必死さの現れだ。

不安が運転すると、視野は狭くなる

不安に駆動された関心には、特徴がある。
• 速さを求める
• 分かりやすさを好む
• 迷いを嫌う

その結果、視野が狭くなる。

人の感情、関係の厚み、時間をかけて育つもの。
それらはすぐに結果を出さないため、
「ノイズ」として認識されやすくなる。

この段階で起きるのが、
人が見えなくなる現象だ。

悪意があるわけではない。
余裕がなくなっているだけだ。

人を大切にするためには、余裕がいる

人を大切にするとは、
単に優しくすることではない。
• 相手の立場を想像する余白
• すぐに結論を出さない忍耐
• 自分が正しくない可能性を抱える力

これらはすべて、余裕から生まれる。

余裕がないと、人はどうなるか。
• 正しさにしがみつく
• 成功物語を手放せなくなる
• 自分を守るために、関係を切る

これは冷酷さではない。
安全が足りない状態だ。

「勝ち続けなければならない」不安

不安が強い人ほど、こう信じている。
• 価値は成果で証明される
• 立ち止まったら終わり
• 負けたら存在が揺らぐ

だからこそ、
• より若いもの
• より強い刺激
• より派手な成功

に引き寄せられる。

それは野心ではなく、
崩れないための必死な選択であることが多い。

余裕は、成功から生まれるとは限らない

誤解されがちだが、
余裕は「成功体験」だけから生まれるわけではない。

むしろ深い余裕を作るのは、
• 失敗しても切られなかった経験
• 役に立たなくても居場所があった時間
• 説明しなくても分かろうとしてもらえた関係

こうした体験だ。

それがある人は知っている。

人は、勝たなくても存在していい
人は、役に立たなくても大切にされうる

だから、人を大切にできる。

不安がハンドルを離すとき

不安そのものが悪いわけではない。
誰にでもある。

問題は、
不安が人生の運転席に座ってしまうことだ。

関心が暴走し、
成功が唯一の安全装置になり、
人が見えなくなっていく。

もし今、どこかで誰かが
速すぎる選択をしているなら、
それは「冷たいから」ではない。

余裕が足りないだけかもしれない。

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