まっちゃの日記『遺品整理に時間かけたい』

遺品がまだまだ残っている。
故人にはよく似合っていた服、私が着てみると全然似合わない。
それでも捨てられない。
独特な筆跡の手書きのメモ。本やテレビで得た知識。
家族3代分のアルバム。ほとんどスキャンして捨てたけど、まだ少し残ってる。
マグカップ。都会を歩いていたらナンパされて買ってもらったと少しウキウキしながら教えてくれた。
資格の証明書。頑張った証だと思うと重い。これもスキャンして捨てよう。
レシピ。いくつか試したら捨てよう。

ワークマンで買った上着もまだある。

病状が末期のときに、一緒に映画に行ったときに買ったものだ
映画館、私は寒いかもよと言ったけれど、「大丈夫よ」と二人とも半袖で出かけた。
席に座ると、案の定「寒い」と言われた。
私はちょっと待ってね、と席を立ち、走って1フロア下のワークマンへ行き、上着を買って渡した。
「ありがとう、あったかい」と嬉しそうだった。

その一度しか着てもらえなかった。亡くなった後は私もきてみたが、やはりサイズが合わない。
今日捨てた。

病気になる前に、一人でお出かけしてきて、ほくほくしながら帰って来る日があった。
近所の桜祭りというお祭りに行ってきたらしい。
お祭り価格のおしゃれなマフィンと、キラキラの蝶々がついた指輪、絣の素朴なワンピース
普段セカストで1000円以下の服を着る人なのに、「この服、5000円もしちゃった、ふふ」と嬉しそうだった。
地域のお祭りが好きな人だった。私が子供だった頃はよく一緒に出掛けていたけれど、大人になるとそういう時間はなかなか取れなかった。

亡くなった後、なんども捨てよう捨てようとワンピースを手に取るんだけど、まだ捨てられない

遺品整理なんて一気にやりなさいよ!って言うタイプの人いる
価値観はひとそれぞれだけど
10年かけて整理する人もいるし、ずーっと手をつけない人もいるし

私は、見覚えのない持ち物はすぐに捨てられるけど、
思い入れのあるものは一つずつ向き合ってから捨てたい。

他人から「私のときは業者呼んですぐに終わったわよ」なんて高らかに言われることあるけれど
うっせーうっせーうっせーわ
早く終わってよかったでちゅねー

好きなタイミングで好きなようにやるのが正解なんだわ

ログインするとこの日記をフォローして応援できます

keyboard_arrow_up