「学校に行きたくない……」親に相談する方法3つ
visibility2,515 edit2018.03.22

このブログをご覧の方は、きっと学校に居心地の悪さを抱えていたり、学校に行くのがつらいと感じている方が多いと思います。
「学校に行きたくない」と思った時、不登校という決断をした時、心強い味方になってくれるのは「家族」です。
しかし、いざ相談するとなると、「受け入れてもらえないんじゃないか……」「こんなの甘えだって言われちゃうんじゃないか……」と不安になってしまいますよね。
実際わたしは、両親へうまく気持ちを伝えられず、気まずくなってしまいました。
本当は、家族だってあなたの力になりたいと思っているはず。
せっかくお互い思いあっているのにすれ違ってしまうのは、もったいないと思いませんか?
そのため今回は、「学校に行きたくない……」と考えている中高生に向けて、両親へ相談する方法をまとめてみました。
- 目次
別に、学校に行かなくたっていい。
学校に行きたくないと思うなら、学校に行かなくたっていいです。
学校へ向かう道中に「今日は気が向かないなぁ」と思ったら、電車で逆方向へ行ってみたり、映画館に行ったりする1日があってもいいんです。
わたしは高校生の時、電車通学だったのですが、電車の乗り換えを間違えて、学校とは逆方向へ行ってしまったことがあります。
ギリギリに出たから、今から戻っても遅刻確定。
ちょうど次の停車駅の近くに映画館があるのを思い出して、スマホで上映映画をチェック。
そうしたらずっと観に行こうと思っていた映画が1時間後にやる予定で、席が空いていたのでその場で予約。
学校には、「すみません、駅で体調が悪くなったので遅刻します」とだけ電話で伝えて、映画を観に行きました。
平日の午前中。映画館に賑わいはなく、席もガラガラ……。いつもと違う雰囲気にちょっとドキドキ。
観た映画は、子どもの頃から好きだったアニメのリメイク。
感動でぼろ泣きして、そのあとはハンバーガーを食べて、普段通り登校。
学校に着いたのはお昼過ぎで、五時間目の授業を受けていつものように部活に励んで帰りました。
少し鬱屈した日々を過ごしていたけれど、ぼろ泣きしたからか、だいぶスッキリして。
その日の夜はなんだかよく眠れて、翌朝は普通に学校へ行きました。
人間関係。自分の将来。比較され続ける成績。分からない勉強。
それらにストレスを感じたら、途端に学校はいづらい空間になってしまいます。
学校には、「皆勤賞」なんていう制度もあるけれど、「毎日学校に行き続ける」ことって、そんなに大切なことなんでしょうか。
わたしが中学生の時には、クラスメイトの女の子、「皆勤賞を取るためだから」と熱があるのに登校してきたことがあります。
もちろん、毎日学校に行くのはすごいことです。
でも、ほんとうに大切なのは「自分の体調を把握して、しんどい時にはちゃんと休むこと」や、「休んでも困らないような人間関係づくり(課題のフォローなど)」ではないのでしょうか。
「無理して頑張る」「休まずにやりつづける」ことが称賛される風潮があるからこそ、わたしは
休んでも大丈夫だよ。
嫌な場所には行かなくていいし、嫌なことはしなくていいんだよ。
無理をしなくていいんだよ。
休んで、また力を蓄えたら、頑張ったらいいんだよ。
ってことを、伝えていきたいと思っています。
学校に行くのをやめようと思ったら、家族に相談してみよう。
1日サボっちゃえば回復できるのなら、休んでください。1日くらい学校に行かなくたって困りはしません。
わたしが高校生の時は、「あと何日休んでも単位がもらえるのか」を確認して、計算しながら休んでいましたよ(笑)
ちゃんと卒業できたし、大学進学だってできました。
でも、もし「もう学校に行きたくない……」と考えたら、勝手に休むわけにはいかないですよね。
先生、クラスメイト、部活のメンバー……。なによりも保護者の方が、心配してしまいます。
だからまずは、家族に相談してみることが大切なんです。
学校に関することが家族に相談しにくいのは分かります。
学校に、気まずいクラスメイトがいる……。
学校の勉強が難しくてついていけない……。
学校に行きたくない……。
そんなことを言ったら、家族から「かわいそうな子」として見られるようになってしまうかもしれない。
自分はつらくてしょうがないのに、「甘えだ」って言われてしまうかもしれない。
惨めな目に遭っていることが、先生やクラスメイト、周りにバレてしまうかもしれない。
家族の誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない。
「そうなるくらいなら、いっそ自分一人で我慢してしまったほうが」
と考える方も多いと思います。
それで心が壊れてしまう人を、たくさん見てきました。
だから、我慢だけはしてほしくないと思っています。
何をやめても、何をしてもいいから、心を壊してしまう、人生を破綻させてしまう「我慢」だけは、しないでください。
トラブルを解決するには「家族の支え」というのは大きな力になります。
特に不登校になりたい、学校に行くのをやめたいと考えている場合には、家族が理解してくれるのがなによりも大切です。
少しでも学校に関するトラブルが家族に相談しやすくなるように、相談する方法を考えてみましょう。
「学校に行きたくない」親に相談する方法3つ
少しずつ学校に関することを話していく
相談がうまくいかない原因の1つに、「ただの報告になってしまっている」が挙げられます。
例えば、普段は学校のことなんて少しも話さない子どもから、いきなり「学校に行きたくないんだけど……」と伝えられたら、いったいどう感じるでしょうか。
いじめ? 勉強? 先生? クラスメイト? 何があった??
きっといろんな考えが脳裏に浮かんでは消え、あなたの話を聴く余裕がなくなってしまうでしょう。
ご両親や保護者の方目線で考えると、困惑してしまいますよね。
子どもを心配する気持ちがある一方、もしかしたら「なんでもっと早く相談してくれなかったの」「自分たちのことを信頼してくれてないのだろうか」など、子どもを責めるような気持ちが芽生えてしまうかもしれません。
「学校に行きたくない」って、すごく強烈な言葉だと思いませんか?
特に皆さんの親御さん世代は、学校に行くのが当たり前な環境で育ってきたでしょうから、余計に受け入れにくい。
そんな人にとって、「学校に行きたくない」って、相談ではなく報告なんです。
「わたしはもう学校に行きません」っていう宣言と同じ。
「相談」ではなく「報告」になってしまうと、まるで自分が必要とされていないんじゃないか、って感じるんですよね。
だから、学校のことについて相談したいと思ったら、まずは学校に関する話をするようにしましょう。
「クラスでこんなことがあったよ」
「先生がこんな話をしていたよ」
「こんな内容を授業をしたよ」
そんな日常の話から、じょじょに「クラスの子からこう言われて傷ついたんだ」「なんだか最近教室に居づらくて……」といった話にしていってください。
そうすれば、相談を受ける側も「必要とされてない」なんて勘違いせずに、力になろうとしてくれるはずです。
もちろん、暴力を受けているなど急を要する事態であれば、無理に段取りを踏もうとしなくてかまいません。
「後でちゃんと説明するから、とにかく学校を休ませてほしい」
とだけ伝えればOKです。
もしも余裕があったら、相談をしやすくするために、ちょっとした踏み台を作ってみてくださいね(*´`)
具体的に、どうしてほしいのか伝える
「学校に行きたくない」といっても、その人の状況や価値観によって望む未来はさまざま。
また学校に行けるようになることを求める人もいます。
転校など、違う環境を求める人もいます。
ただただ休息できる時間を求める人もいます。
どれが正解という話ではありませんが、本人が何を望んでいるかは、本人にしか分からないのです。
わたしはいじめを受けて不登校になった時、再び学校に行かせようとしてくる両親に対して「わたしのことなんて大切に思っていない。世間体がだいじなだけだ」と感じていました。
でもそれは、あくまでわたしが「しばらくは何も考えずにただ休みたい」と考えていたからで、もしも「また行けるようになりたい」と思っていたら、別室登校などたくさんの方法を示してくれた両親に感謝していたと思うんですよね。
わたしが「学校に行きたくない」だけで終わらせずに「将来のことは元気になったら考えたい。今は休ませてほしい」と言えていたら、親子関係は今と違ったものになっていたのかもしれません。
だから、ご家族が「どうにかして力になりたい」と思った時のために、手がかりを示してあげてください。
自分の子ども、あるいは自分の大切な存在がつらい目に遭っているのって、もどかしいんです。申し訳ないんです。
それこそ、自分の命を捧げてその苦しみを和らげるならそれすらもいとわない、といえるほどに。
今、何を望んでいるのか。
家族にどうしてほしいのか。放っておいてほしいのか、それとも話をしたいのか。
外に出たいのか、家の中にいたいのか。
それを伝えられれば、家族はきっとあなたの味方になってくれるはず。
学校に行きたくない理由を伝える
おそらく、「不登校」と聞くと、多くの方がいじめ被害を想像すると思います。
しかし、学校に行かなくなる原因は人それぞれ。
勉強や成績によるかもしれないし、病気だったり、経済的な事情だったりもします。
「なんとなく行きたくないから」「つまらない」「家に居たいから」といった理由の人もいるでしょう。
家庭の事情だったらしかたない、特別な理由もないのに行かないのは怠けだ、なんてことはありません。
どんな理由であれ、「学校に行きたくない」と思ったなら行かなくていいと思っています。
だから、どんな理由でもそれを引け目に思う必要はないんですよ。
たとえそれが「なんとなく」だとしても、家族からすれば「いじめを受けているわけではない」というのが救いになるものなんです。
もし親に相談しづらかったら、別のところに頼ってもいいんだよ。
ここまで、家族・両親への相談のポイントを見てきましたが、悩んでいる方の中には、
「相談してみたけどまったく聞き耳を持ってくれなかった……」
「学校に行かないのはダメだと言われた……」
「そもそも共働きで家にあまりいないから話す時間がない……」
などの事情から、家族に相談できない方も多いと思います。
そういった方は、ぜひ外部の方に相談してみてください。
わたしたちでももちろんかまいませんし、当事者や周りの方が相談できる機関をまとめた記事もご用意しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね^^
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