相談の守秘義務とは?守るべき秘密と、伝えてよい5つの例外
edit2026.05.14 visibility146
相談にのるうえで、いちばん基本で、いちばん大切な約束が守秘義務です。「ここで話したことは、外に漏れない」——その安心があるから、人は心を開けます。一方で、「どんな時でも絶対に黙っていればいい」わけでもありません。この記事では、相談員・傾聴ボランティアが知っておきたい守秘の基本と、例外を整理します。
守秘義務とは
守秘義務とは、相談のなかで知った個人の情報や悩みを、本人の同意なく外部に漏らさないという約束です。公認心理師などの専門職には法律上の義務がありますが、傾聴ボランティアやピアサポーターにとっても、信頼の土台となる最重要のルールです。
守るべきは「秘密」だけではない
名前や連絡先といった情報はもちろん、「誰がどんな相談をしてきたか」そのものが守るべき秘密です。家族や友人に「こんな相談を受けてね」と話すこと、SNSに少しだけ書くこと——本人が特定できなくても、避けるべきです。「自分のなかだけにとどめる」が基本です。
それでも、伝えてよい(伝えるべき)5つの例外
守秘は絶対ではありません。次のような場合は、本人の安全や法律のために、適切な相手に共有します。
- ① 本人の同意があるとき|「家族に伝えていい」と本人が望む場合。
- ② 自分や他人を傷つける危険が差し迫っているとき|命に関わる緊急時。
- ③ 児童・高齢者などへの虐待が疑われるとき|通告が求められる場合。
- ④ 法令や裁判所の命令があるとき。
- ⑤ チームや運営で支えるために必要なとき|「ひとりで抱え込まない」ための、限られた範囲での共有。
⑤が大切です。難しい相談を運営やスーパーバイザーに相談することは、守秘違反ではありません。むしろ、相談者をより安全に支えるための正しい行動です。
「ひとりで抱え込まない」と「守秘」は両立する|ココトモの仕組み
ココトモでは、相談内容を外部に漏らさない守秘を前提としながら、対応に迷ったときはメンバー相談室で運営に相談できます。これは上の⑤にあたる、安全のための共有です。「外には漏らさない」けれど「ひとりでは抱えない」——この両立が、相談員を守り、相談者を守ります。
守秘を大切にしながら、ひとりで抱えない場所で
ココトモの相談員(ボランティア)は、研修と相談マニュアルで守秘の基本を学べます。迷ったときはメンバー相談室へ。経験・資格不要、完全オンライン。
よくある疑問
難しい相談を運営に相談したら、守秘違反ですか?
いいえ。相談者を安全に支えるためにチーム内で必要な範囲で共有することは、守秘の例外として認められる行動です。むしろ推奨されます。
家族に「こんな相談を受けた」と話すのはダメですか?
避けてください。本人が特定できなくても、相談を受けた事実そのものが守るべき秘密です。自分のなかにとどめるのが基本です。
参照:守秘義務に関する一般的知見(公認心理師法・関連倫理綱領等)。ココトモの活動内容は2026年6月時点のボランティア相談員募集ページに準拠します。