テケトの日記『記憶の欠片』

何か気になること。
記憶の欠片は散らばっていて色々な場所に落ちていますの。
それらはいつか解かれることを夢見るパズルのピース。
忘れてしまった一枚の記憶を呼び覚ます欠片。

欠片を集めているかしら?
実はこっそり拾っているその欠片。
集めることさえ意識していればそれは結び付いていきますの。

全てが見えない内はどれが欠片かもわかりません。
けれど欠片が集まるにつれて真実が浮かび上がってきますわ。
でも真実は大きくて、少し離れてみないといけませんわね。
それはまるで大空から見下すかのよう。

雲がかかっていては全体像も見え難いですわね。
塔があっても影で見えませんわ。
太陽という光を当てる気が無ければ記憶という月は照らされませんの。

心の雲、そのモヤモヤの核となる日々の埃。
常識や普通という材料で築き上げたバベルの塔。
岩戸に隠された貴方という太陽。

雲を知ることですわ。
塔を吹き飛ばすことですわ。
太陽の輝きの力を感じることですわ。

貴方にしかない真実の記憶は貴方にしかわからない言の葉でそこに欠片として落ちていますの。
そして太陽の向く先に景色は映りますわ。

歌に踊りに鏡。そして枷となった岩をも動かす願い。
裸になった貴方だからこそ世界を照らす光になれるのではないかしら。

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