バロンの日記『幻想の中で』
visibility60 edit2025.05.10
昔に流行ったとあるドラマの主題歌が、あまりにも頭の中を流れてくるので、ちょっとそのドラマを観てみることにした。
観ていると、なんだか切ない気持ちになった。人はいつでもいろんなものを追いかけ続けているけれど、その全てと言ってもいいぐらいのほとんどは、幻想にしか過ぎないのだから。
そういう僕だって、幻想の中を幻想的に生きるしかない。そもそも、僕自身が幻想の一部でもあるんだし。だけれど、そんな中でも幻想以外のものを見つけ、それがあるから特別な何かを追いかけなくても平気でいられる。
そしてもし、幻想以外のものを見失っても、特別な何かを追いかけたり、依存したりする必要がない。なぜなら、それがどのような幻想であれ、今ある幻想と共にある実感を、感じることができるから。
人の心に隙間ができるのは、繋がりを感じられないからだと思う。いつでも周りと共にあるのに、それを感じられないからだと思う。
だからこそ、その空白を埋めるために、特別な何かを、頭で考えたその空白を埋めるに相応しいであろう特別な幻想を、追いかけ続けてしまうんだろう。そして、それにしがみついてしまうんだろう。
その特別な幻想にしがみくことができている者は、その幻想にしがみつくことを称賛し、しがみつくことができない者は、その心の空白で窒息し、そんなことを目の当たりにしてしまうと、とても切ない気持ちになる。
恐らく、このことについて僕にできることは何もない。それがいっそう、この切なさを浮き立たせているように思う。
まあ、そんなことを感じる時点で、僕もまた幻想にハマってしまっているのが浮き彫りになったけど、ここでもう一つ浮き彫りになったのは、僕は迷っているということだ。
迷っているんだなぁと思い、そして、まあいっかと思い、今に帰った。
今日よかったこと♪
ドラマを観た。
浮き彫りになった。今に帰った。
読んでくれた人へのメッセージ
読んでくれてありがとうございます。
※ログインするとこの日記をフォローして応援できます