カフェラテの日記『旅の収穫 本編』
visibility35 edit2025.08.01
⚠今日の日記には、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所見学の感想が含まれます
苦手な方はご注意ください😖
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先週の金曜日に、ポーランドのオシフィエンチムにあるアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所の日本語ガイドツアーに参加した
当日は、今にも雨が降りそうな曇り空で、気温は25℃前後だった
鉛色の雲にも、充分に重たい気持ちにさせられた
アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所は、ずっと訪れてみたかった場所だった
きっかけは、中学生の時に読んだ「レナの約束」という本
15年以上もの間、心の片隅に「いつか見学に行けたらなあ…」という気持ちがあった
だから、見学者用のゲートをくぐるとき、入館チケットを握る私の手が震えていることに気がついた
エントランス専用の建物は新しかった
アウシュビッツで亡くなった人の名前を読み上げる音声を聞きながら、コンクリート製の長い廊下を歩いて地上へ出たのが印象的だった
まるで現在から過去へタイムスリップするようだった
敷地内を少し歩くと、やがてあの有名な「Arbeit macht frei」の看板のところにたどり着いた
アウシュビッツ博物館では、当時、人が収容されていたレンガ造りの建物が、展示室として使用されている
強制収容所につれてこられた人達が身につけていた、大量の靴、鞄、眼鏡、義足、食器類、そして髪の毛…
これらの展示物は、紫外線による劣化を防ぐために、建物の窓ガラスに色がつけられていた
このように劣化から守られた展示品を見たら、80年という時間は決してすごく昔のことではない、と感じた
アウシュビッツは、元々はポーランド軍の兵舎だったそうだから、わりと頑丈そうな建物に見えた
でも、突貫工事で作ったビルケナウの方は、大半が木造の「馬小屋」…
建物の真ん中に暖炉はあったけど、外と内を隔てるのは隙間だらけの板1枚の壁
薄着で、重労働で、少ない食料で、疫病が蔓延していた環境
生き延びることができた人は、本当に奇跡だと思った
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見学を通じて私が思ったこと
ホロコーストの歴史は、単なる「点」ではないということ
今この瞬間も、過去と現在は地続きだということ
ホロコーストは、あまりにも悲惨だから、人類は二度と同じ過ちは繰り返さないかもしれないと、見学前の私は考えていた
でも、ホロコーストと似たような構造を持つ悲劇は、形を変えて、今後も起こり得るかもしれない…
見学を通じて、その可能性に気がついて、ぞっとした
ホロコーストが起こってしまった原因のひとつに、社会が貧しくなったときに、人々のヘイトの矛先が少数派の人に向かってしまう性質が関係しているそうだ
それにプラスして、民主主義が、枠組みだけはあっても、人々の関心が薄かったり情報が偏ることで、中身が空洞化して、危うくなってしまったとき…
その最悪の例として、ホロコーストは起きた
民主主義にも弱点があると、ガイドの方に教えてもらった
だから、今の私たちにできることは、歴史から学び、現在の情報を収集して、自分の頭で考えることだと私は思う
それが、今後ホロコーストと似たようなことを起こさないために、個人ができることのひとつだと信じている
日本や世界にも、ホロコーストと似たような火種は今でもたくさんあるから…
傍観者にならず、自分の言葉と選択で未来を形作っていく…そんな覚悟を持ち続けたいなと思った
読んでくれた人へのメッセージ
超長文!😱
最後まで読んでくださりありがとうございます🙇
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