親を信用できない時はどうすれば?「人間関係うまくいかない」と悩んだ時の原因と対処法
visibility3,907 edit2019.10.17

「人から何を言われても信用できない……」
「人のことを信頼して相談ができず、孤独を感じている……」
そんなふうに悩んでいる人は、少なくありません。
特に子ども時代に両親に対して不信感があると、大人になっても周りの人を信用するのが難しくなってしまうものです。
今回は、いま「親のことを信用できない」と悩んでいる方へ向けて、どうしたら信用できるようになるのか、身近な大人を信用できない時にはどうすればいいのか、といったことをお話しします。
- ※本コラムを読むにあたって
- 本コラムを読む過程で、もし不安が強くなったりつらくなったりした場合には、無理に読むことはせず、不安やストレスを落ち着かせることをおすすめします。
親子関係などで悩みのある小中高生の方は、いつでもLINEにて相談を受け付けております。お気軽にご連絡ください。
どうして親を信用できなくなるのか
親のことを信用できなくなる原因は実に様々です。
家庭環境に左右されるケースもありますし、何かの言動をきっかけとして不信感を募らせることもあります。
ここでは大きく分けて5つの原因に分けてみました。
1.人格否定するようなことを言われた・された
親子ですから、良くないことをすれば叱られる時もあると思います。
けれどその時に、人格を否定されるような言葉を言われたり、ぞんざいに扱われたりすると、親への不信感が募りかねません。
人格否定するというのは、例えば「生まれたことを否定される」「家族・家から追い出されそうになる」などがあります。
生まれてきたことを親から否定されると、「自分がなぜ生まれたのか」が分からなくなり、自分の存在に自信を持てなくなってしまう。
また、家族から追い出されるような言葉も、たとえ冗談交じりであったしても、大きな傷が残ってしまうものなのです。
2.コミュニケーションを取る機会が少なかった
両親が共働きだったり、放任主義であったりすると、どうしてもコミュニケーションを取る機会・時間が少なくなります。
親子といえど、信頼し合うには相手を知ることのが必要不可欠。
コミュニケーションを取れない、相手のことを知れない状況では、相手を信用できないのも仕方ないですよね。
「親子なんだから信頼できて当然」という考えの中では意識して会話の時間をつくることも難しいですから、自ずと不信感が高まり、親のことを信用できなくなってしまいます。
3.親から信頼されていないと感じている
好意の返報性といって、人は好意を示してきた人に対して好意を抱く性質があります。信頼も同じで、相手から信頼されると、その相手のことを信頼しやすくなるのですね。
親と子の関係でいうと、基本的にまず信頼を差し出すのは親側です。
親自身が子どものことを信じ、尊重することで、子どももその姿勢を学んでいきます。
だからこそ、親が子どものことを信用できていない、子どもが「親から信頼されていない」と感じると、子どもは親のことを信頼できなくなってしまうのです。
4.親が過保護・過干渉
親が過保護・過干渉である場合にも、子どもは親のことを信用しにくくなります。
必要以上にプライベートなことに踏み込んでくる、監視してくるような人のことは、信用できないですよね。
親子関係だとそこが特別視されがちなのですが、他者との関係性と変わりません。踏み込まれすぎると、防衛本能として距離を取ろうとするのが自然なのです。
▽過保護・過干渉な親御さんとの付き合い方についてコチラで詳しく書いていますので、よければご覧ください。
5.過去の出来事について、親に責任があると感じている
「幼少期に友達ができず人付き合いが苦手なのは、転勤ばかりだった親のせい」「過去つらいことを言われて、ずっと引きずっている」というように、過去の出来事について親に責任があると感じている場合も、親に対する不信感を抱く可能性があります。
親側から見たら「それは仕方ないこと」「それについてはもう謝ったから済んだこと」と思うようなものでも、子どもは重たく受け止めていることが往々にしてあるもの。
物事に対する受け止め方の違いから誤解が生まれるケースもあり、具体的な出来事だからはやく解決できる、というわけではありません。
要因が明確ではない場合も
親・大人への不信感を抱くのは、さまざまな事情が絡み合っているケースもあります。
日常的な出来事の積み重なりであったり、本人が事実を受け止め切れていなかったり。
本人自身も原因がよく分からないままなんとなく不信感を抱いている場合もあるので、原因究明に拘りすぎないようにしましょう。
親を信用できない時の対処法
すべての人を信用してすべての人とうまく付き合う必要はありません。
しかし、特に未成年のうちは親とすぐ距離を取ることはできませんし、親子というのは子どもにとって最初に築く人間関係。できることなら良い関係性を築きたいのではないでしょうか。
「親のことを信用できない」「でも本当は信用したい」と思っている方のために、親・大人を信用するの方法を考えてみます。
まずは、自分の気持ちを吐き出す機会を持つこと
なぜ人を信用できなくなるのかといえば、「自分の気持ちが否定・抑圧されている」と感じるからです。
言いたいことが言えない。
本当はつらいけど笑って過ごしている。
嫌なことを押し付けられている。
そういう状況が続くことで、段々と周囲の人に対して不信感を募らせてしまうのですね。
つまり、人を信用するには、自分の素直な気持ちを吐き出しても許される環境・関係性が必要なのです。
1.親以外の大人との関わりを持つ
本来は親(身近な大人)と良い関係性が気付けると良いのですが、いきなり相手を信用しようと思っても難しいもの。まずは、親以外の大人・人との関わりを持ってみましょう。
現時点で学校や習い事の先生、地域の方など、誰か信用できる人がいるのであれば、その人との繋がりを大切にするのでもOK。
最初は一人でも見つけられたらハナマル。慣れてきたら、少しずつ信用できる人間関係を広げていけると、何かトラブルが起こっても冷静に対処しやすくなります。
「周りに信用できそうな大人がいない」「新しい人間関係はやっぱり不安」と思う方がいれば、わたしたちにいつでもお声がけください。いつでもメッセージをお待ちしています。
2.誰かに相談する、話をする
「人のことを信用できない」「親とうまく付き合えない」ということ自体を相談・話してみるのもひとつ。解決策が見つからなくても、誰かに吐き出すだけで多少は楽になれるかもしれません。
周りの人に相談しにくければ、スクールカウンセラーなどに相談することも可能です。
他にも電話・メールなどで無料で相談できる場所がありますので、ぜひチェックしてみてください^^
※いじめ・不登校相談先として記載してありますが、家庭についての悩みを相談できるところもあります。
3.親と話をしてみる
もしも今「本当は向き合いたい」「親と仲良くなりたい」と思っているのなら、親と話をしてみるのも良いでしょう。
もちろんすべての人間関係がそれでうまくいくわけではありませんが、誤解が解けて、少し信じてみようと思えるかもしれません。
何か不安がある方は、あらかじめノートに話したいことをまとめたり、第三者を交えて話し合いをするのがオススメです。
親子関係で苦しくなった時は
どれだけ仲が良さそうに見える親子であっても、これまでの人生ずっと順風満帆、ということは中々ないと思います。
親子関係のことで苦しんでいるのはあなた一人ではないし、仮にあなたが親のことを信用できなかったとしても、あなたが自責する必要はありません。
誰かに相談・話してみることも考えてみて
繰り返しになりますが、できるだけ「溜め込みすぎない」ことが大切です。
無理に人に話す必要もありませんが、「誰かに聞いてほしい」「苦しいのを吐き出したい」と思ったら、その気持ちは大切にしてほしい。
わたしたちは、いつでもあなたからのメッセージを待っています。
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