就労継続支援A型の給与は平均いくら?2024年最新データ・都道府県別ランキング

就労継続支援A型の給与は平均いくら?2024年最新データ・都道府県別ランキング

📌 この記事でわかること

  • 令和5年度・全国平均86,752円の内訳と、前年度から+3,201円増えた背景
  • 都道府県別ランキング(独自データ):東京都が最高 約106,498円/宮崎県が最低 約74,967円
  • 時給×労働時間で給与が決まる仕組みと、A型標準シフト「1日4時間×月20日」の現実
  • 軽作業/IT/飲食/製造/物流/清掃など業務タイプ別の給与レンジ
  • 2024年報酬改定後の給与トレンドと「329事業所閉鎖」のその後
  • 給与の高い事業所を見極めるための10のチェックポイント
  • 健康保険・厚生年金・雇用保険に加入できる労働時間ラインと加入しないリスク
  • 単身/配偶者あり/障害年金併給の手取りシミュレーション3パターン

「就労継続支援A型って結局いくらもらえるの?」
「住んでいる地域で給与は変わるの?」
「2024年の報酬改定で、A型の給与は上がった?下がった?」

A型を検討している方が一番気になるのは、やはり「実際の給与」です。一般就労ほどではないにせよ、生活設計を立てるうえで月収の目安はどうしても知っておきたい数字。けれども、ネット上の情報は古い数値や事業所の体験談が混在し、2026年4月時点で最新かつ全国データに基づいた解説はあまり多くありません。

この記事では、厚生労働省が公表した令和5年度の平均賃金データ(全国平均86,752円)を起点に、都道府県別ランキング・業務タイプ別レンジ・時給と労働時間の関係・2024年報酬改定後のトレンド・手取り計算例まで、A型の給与を多角的に整理します。「給与が高い事業所」の見分け方や社会保険のリアルなど、利用前に押さえておきたい論点も併せて解説します。

就労継続支援A型の全国平均は月額86,752円|令和5年度の最新データ

厚生労働省が公表した「平均工賃(賃金)月額の実績について」(令和5年度実績)によると、就労継続支援A型事業所で働く利用者の平均賃金月額は86,752円でした。前年度(令和4年度)の83,551円から+3,201円増と、3年連続で上昇しています。背景には2024年4月の報酬改定(スコア方式の見直し)と、各都道府県で進む最低賃金の引き上げがあります。

A型 平均賃金月額(令和5年度/全国)

月額 86,752円

前年度 +3,201円/集計対象 全国 約4,388事業所

出典:厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について」(令和5年度実績)(mhlw.go.jp

「平均賃金86,752円」をどう読むか

86,752円という数字は、「フルタイム雇用の月給」ではなく、A型で働く全利用者を労働時間も含めて平均した金額です。A型は1日4時間勤務など短時間シフトが標準的なため、「月収86,752円=低い」と単純に見るのは正しくありません。むしろ「短時間勤務でこの金額」と捉えるのが実態に近いでしょう。

💡 B型「工賃」との違いを再確認

  • A型「賃金」:雇用契約に基づく給与。最低賃金以上が義務
  • B型「工賃」:作業の対価として支払われる金額。最低賃金の適用外
  • 令和5年度 B型平均工賃月額は22,649円(修正後)/A型はその約3.8倍

給与の主な内訳

A型事業所が利用者に支払う給与は、「基本給(時給×労働時間)」が中核で、加えて事業所によっては各種手当や賞与が支給されます。代表的な構成は以下のとおりです(事業所により大きく異なります)。

給与項目支給の有無・金額目安備考
基本給 時給×労働時間(最低賃金以上) すべての事業所で支給。A型給与の中心
通勤手当 月数千円〜2万円程度 支給する事業所が多いが上限あり
皆勤手当・精勤手当 月3,000〜10,000円程度 導入する事業所と無い事業所あり
資格・スキル手当 月数千円〜数万円 IT系A型などで導入例
賞与(ボーナス) 0円〜年1〜2か月分 支給する事業所は限定的。生産性が高い事業所のみ

多くのA型事業所では、「基本給+通勤手当」のみというシンプルな給与体系が一般的です。賞与のある事業所は少数派ですが、IT・デザイン・受託業務など生産性の高い分野では、年1〜2か月分のボーナスを出している事例もあります。

都道府県別ランキング|地域差は最大3万円超

A型の平均賃金は、都道府県の最低賃金水準・産業構造・事業所の業種構成によって大きな差が生じます。厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について」(令和5年度実績)の都道府県別データから、上位・下位および主要地域の数値をピックアップしました。

トップ10(高い順)

順位 都道府県 平均賃金月額 全国平均との差
1位東京都約106,498円+約19,700円
2位島根県約103,724円+約16,900円
3位広島県約102,410円+約15,600円
4位和歌山県約99,352円+約12,600円
5位高知県約99,123円+約12,400円
6位以下山口県/福井県/鳥取県/徳島県/愛媛県 など、地方都市にも上位進出県が多い傾向

主要都市圏・地方の参考値

地域平均賃金月額(参考)傾向
北海道約92,082円事業所数が多く、軽作業中心の構成
東京都約106,498円最低賃金1,226円(2025年10月〜)の影響で全国1位
大阪府約83,000〜90,000円台事業所数 全国上位/業種が多様で幅も広い
愛知県約85,000〜92,000円台製造業系A型が多く時給ベース型の事業所が中心
福岡県約80,000〜88,000円台軽作業・清掃系の比率が高い

ワースト5(低い順)

順位都道府県平均賃金月額備考
47位宮崎県約74,967円全国平均より約12,000円低い
46位沖縄県約76,000〜78,000円台最低賃金水準の影響
45位鹿児島県約77,000〜79,000円台農業・軽作業系A型が中心
44位長崎県約78,000〜80,000円台地域内事業所間のばらつき大
43位佐賀県約78,000〜80,000円台同上

出典:厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について」令和5年度実績(mhlw.go.jp)に掲載のPDF資料を基に作成。都道府県別の数値は同調査の公表時点における集計値であり、各事業所の現況を反映するものではありません。一部数値はレンジ表記(公表データの読み取り範囲)としています。

⚠️ ランキングを読むときの注意

  • 都道府県別データは「事業所の平均」であり、同じ県内でも事業所間で数万円の差があります
  • 順位の高さ=「個人がもらえる金額の高さ」ではなく、地域の事業所平均値です
  • 東京・島根・広島など上位県は、長時間勤務枠を提供する事業所IT系・受託業務系の比率が高い傾向
  • 下位県でも、個別の事業所では月10万円以上を支給するケースが存在します

時給と労働時間で給与は決まる|A型「1日4時間×月20日」の現実

A型の給与は、原則として「時給×労働時間+手当」で算出されます。事業所が独自に高い時給を設定するケースは少なく、ほとんどの事業所は都道府県の最低賃金±数十円程度で運用しています。

時給ベースで見ると最低賃金の1.0〜1.2倍が標準

A型事業所の時給設定は、最低賃金の1.0倍(同額)〜1.2倍程度が多数派。つまり、利用者にとっての時給は「住んでいる都道府県の最低賃金」とほぼ同じか、わずかに高い水準と考えるのが現実的です。

地域例最低賃金(2025年10月〜)A型時給の目安
東京都1,226円1,226〜1,300円程度
大阪府1,177円1,177〜1,250円程度
愛知県1,140円1,140〜1,200円程度
福岡県1,057円1,057〜1,120円程度
沖縄県・宮崎県等1,000〜1,030円台1,000〜1,050円程度

最低賃金は厚生労働省 令和7年度地域別最低賃金答申状況を基に記載。実際の時給は事業所により異なります。

A型の標準シフトは「1日4時間×月20日」

A型事業所で最も一般的な勤務形態は、1日4時間×週5日(月20日前後)のパートタイム型シフトです。これは、社会保険加入義務・最低賃金保障・利用者の体調維持・事業所の人件費管理のバランスで定着した「業界の標準形」と言えます。

💡 給与の基本式(A型標準シフト)

時給1,000円 × 1日4時間 × 月20日 = 月額80,000円
これが「全国平均86,752円」とほぼ整合する基礎数字です。
時給が1,200円なら月96,000円、1日5時間に伸びれば月120,000円というように、時給と労働時間の組み合わせで月収が決まるのがA型の構造です。

「1日6〜7時間勤務」は一部事業所のみ

1日6時間以上の長時間シフトを提供しているA型事業所は、生産性が高い業務(IT・印刷・受託加工など)を持つ事業所に限られます。長時間勤務を希望する場合は、事業所の業務内容と収益力を見学時に確認することが重要です。

業務タイプ別 給与レンジ|IT・受託業務系が高水準

A型事業所の給与は、提供している業務内容によって大きく傾向が異なります。生産性の高い業務(IT・受託加工・印刷など)を持つ事業所は時給・賞与ともに高めで、軽作業・清掃系は最低賃金水準に近いケースが多い傾向です。

業務タイプ 月給目安 勤務時間 特徴
IT・データ入力 9万〜13万円 1日5〜6時間 時給高め・賞与あり事業所も。スキル必要
受託加工・製造補助 8万〜11万円 1日4〜6時間 立ち仕事中心。安定受注がある事業所が好待遇
飲食(カフェ・調理補助) 7万〜10万円 1日4〜5時間 接客あり。シフトのバリエーション豊富
物流・梱包 7万〜10万円 1日4〜6時間 ECサイト連携で需要安定
清掃・ハウスキーピング 7万〜9万円 1日4〜5時間 最低賃金水準が中心
軽作業(封入・検品) 7万〜9万円 1日4時間 A型で最も多い業種。時給は最低賃金近辺
農業・園芸 6.5万〜9万円 1日4〜5時間 季節変動あり。屋外作業

上の数値はあくまで事業所により大きく異なるレンジ目安です。同じ「IT系A型」でも、企業からの安定受注がある事業所と、自社内研修中心の事業所では給与水準が倍近く違うケースもあります。

自分が通える地域でどのような事業所があるかは、就労継続支援A型の選び方でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

2024年報酬改定後の給与トレンド|「二極化」が鮮明に

2024年(令和6年)4月の報酬改定は、A型業界に大きな転換点をもたらしました。スコア方式の評価項目が見直され、生産活動収益が利用者賃金総額を下回る事業所への減算が強化されたのです。この影響で、2024年3〜9月の半年間で329事業所が閉鎖、約5,000人の利用者が解雇・退職を余儀なくされました(うち約4割がB型へ転換)。

出典:厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要」(mhlw.go.jp)/閉鎖数・解雇数は厚生労働省 国会答弁および各種報道(共同通信2024年10月/福祉新聞 等)を基に作成

「淘汰」と「賃金上昇」が同時に進行

厳しい改定でしたが、結果として「生産性の低い事業所が淘汰され、残った事業所は給与水準を上げる」という二極化が進行しました。令和5年度平均が前年度比+3,201円増と上昇したのは、こうした構造変化の一端でもあります。

✅ 高生産性事業所で起きていること

  • 時給を最低賃金+数十円〜100円超に引き上げ
  • 賞与(年1〜2か月)を新設する事業所も増加
  • 長時間勤務シフト(5〜6時間)の枠を拡大
  • IT・受託業務など高単価業務へのシフト

⚠️ 低生産性事業所で起きていること

  • 軽作業中心で時給が最低賃金から動けない
  • 運営継続が困難になり閉鎖/B型転換
  • 1日4時間以下の短時間化が進む例も
  • 支援員人件費の圧縮で支援の質が低下するリスク

詳しい改定内容と給与への影響は、A型報酬改定2024年の解説記事もあわせてご覧ください。

「給与が高い事業所」の見分け方|10のチェックポイント

同じ「A型」でも、月収7万円台の事業所と13万円台の事業所が同じ街に併存しているのが実態です。給与水準で事業所を選びたい場合は、以下の観点を見学・体験時にチェックしましょう。

給与の高い事業所が満たしている10条件

  • 外部企業からの安定した受注がある(自前で仕事を取ってきている)
  • WAMNETのスコアが120点以上(最低でも105点以上)
  • 1日5〜6時間勤務のシフトを選択できる
  • 時給が最低賃金より50円以上高い
  • 賞与(年1か月でも)を支給した実績がある
  • IT・印刷・受託加工など単価の取れる業務を持っている
  • 運営法人が医療法人・大手福祉法人・上場企業等で経営基盤が安定している
  • HP・SNSで定期的に活動・受注実績を発信している
  • 利用者の勤続年数が長い(3〜5年以上の在籍者が複数いる)
  • 見学時に「現場の利用者に給与水準の質問」をしても明確な回答がある

🙋 質問例:見学時にこう聞いてみよう

  • 「現在の利用者の平均月収はいくらくらいですか?」
  • 「最も多い勤務シフトは1日何時間ですか?」
  • 「過去1年で時給アップを実施しましたか?」
  • 「賞与の実績はありますか?支給月数を教えてください」
  • 「外部企業からの受注の主力は何ですか?」

健康保険・雇用保険・厚生年金加入のリアル

A型は雇用契約があるため、要件を満たせば社会保険(健康保険・厚生年金)と雇用保険・労災保険に加入できます。一方で、A型標準シフト「1日4時間×月20日」のままでは加入要件を満たさないケースもあり得るのが現実です。

加入要件の早見表

保険主な加入要件本人負担の目安
労災保険 労働時間に関係なく全員加入 本人負担 0円
雇用保険 週20時間以上・31日以上の雇用見込み 給与の約0.6%
健康保険・厚生年金 週20時間以上・月8.8万円以上・2か月超の雇用見込み・学生でない・特定適用事業所等の条件あり 給与の約14〜15%(労使折半)

「1日4時間×週5日」だと加入できない場合がある

1日4時間×週5日勤務は週20時間ちょうどのため、シフトの組み方次第で社会保険の加入対象から外れることがあります。月収8.8万円ラインも微妙なボーダー上にあるため、「働いているのに国民健康保険・国民年金は自分で負担」というケースが珍しくありません。

⚠️ 加入できない場合のリスク

  • 国民健康保険・国民年金保険料を全額自己負担することになる
  • 失業時の失業給付(基本手当)が受けられない
  • 傷病手当金(健康保険)の対象外になる
  • 厚生年金加入期間が伸びず、将来の年金額が増えない

社会保険加入を希望する方は、見学時に「社会保険加入の対象になるシフトで雇用してもらえるか」を必ず確認しましょう。事業所側にとっては保険料負担増になるため、明確に方針が分かれるポイントです。

手取り計算例3パターン|単身/配偶者あり/障害年金併給

額面の月給だけでは、実際の生活費に充てられる金額(=手取り)はわかりません。代表的な3パターンで手取り目安を計算してみましょう。あくまで概算であり、実際の金額は世帯状況・地域・併給制度の有無で変動します。

パターン①|単身・社会保険未加入(標準的なA型)

項目月額
給与(時給1,100円×4時間×月20日)88,000円
雇用保険料(約0.6%)▲約530円
所得税0円(基礎控除内)
住民税0円(非課税ライン)
差引手取り約87,470円
国民健康保険・国民年金(自己負担分)▲約20,000円
実質可処分所得約67,000円

パターン②|配偶者の扶養内・社会保険加入なし

項目月額
給与(時給1,100円×4時間×月20日)88,000円
雇用保険料▲約530円
所得税・住民税0円(年103万円以下)
健康保険・年金0円(配偶者の扶養)
差引手取り約87,470円

配偶者の社会保険の扶養に入れる場合、年収130万円未満であれば自分で保険料を負担する必要がなく、手取り効率が最も高くなります。

パターン③|障害年金2級併給・社会保険加入

項目月額
給与(時給1,200円×5時間×月20日)120,000円
健康保険・厚生年金(約14%)▲約16,800円
雇用保険料▲約720円
所得税・住民税▲約500円程度
差引手取り(給与分)約101,980円
障害基礎年金2級(月額換算)+約68,000円
合計可処分所得約170,000円

障害基礎年金2級は令和7年度の月額目安。実際の支給額は加入状況・等級・物価スライドにより変動します。社会保険料は協会けんぽ概算。地域・年齢・扶養状況により金額は異なります。

💡 「障害年金併給」のインパクトは大きい

障害基礎年金2級(月額約68,000円)または1級(月額約85,000円)を併給できる場合、A型の給与と合わせて月15万〜20万円の生活費を確保できます。年金受給の可能性がある方は、年金事務所や相談支援専門員に必ず確認しましょう。就労支援の費用と収入の関係もあわせて参考にしてください。

給与アップを目指すなら|事業所選びとスキル習得の両輪で

A型で給与を上げるには、「給与水準の高い事業所を選ぶ」「自分のスキルを上げて担当業務をシフトする」の2軸でアプローチするのが王道です。

  1. 1

    複数事業所を比較してから決める

    同じ地域でも事業所間で月収3万円以上の差が普通にあります。最低3か所は見学・体験して比較しましょう。事業所の選び方も参考に。

  2. 2

    長時間シフトを提供している事業所を選ぶ

    1日5〜6時間勤務枠がある事業所は、月収10万円超のラインを実現しやすいです。生産性の高い業務を持っているかが鍵。

  3. 3

    PC・データ入力スキルを習得する

    タイピング・Excel・基本的なIT操作ができると、軽作業からIT系業務へのシフトが可能になり、時給アップに直結します。

  4. 4

    皆勤・継続を意識する

    皆勤手当や昇給を導入している事業所では、安定した出勤実績そのものが給与アップの近道。体調管理を含めた継続力が評価されます。

  5. 5

    将来的に一般就労を視野に入れる

    A型で経験を積んだ後、就労移行支援を経由して一般就労に進めば、月収はさらに大きく上がる可能性があります。就労支援サービスの全体像もご覧ください。

よくある質問

就労継続支援A型の給与は本当に最低賃金以上もらえますか?

はい、A型は雇用契約に基づくため、各都道府県の最低賃金以上の支払いが法的に義務づけられています。万が一、最低賃金を下回る金額が支払われている場合、労働基準監督署への相談対象となります。ただし支給額の総額は労働時間によって変動するため、「月8万円台」が標準値となります。

A型の給与は手帳がない場合でも変わらない?

給与は労働時間と時給で決まるため、障害者手帳の有無で支給額に差はつきません。ただしA型の利用にあたっては、手帳または医師の診断書による受給者証取得が必要になります。

賞与(ボーナス)が出る事業所はどう探せばよいですか?

HP・パンフレット・求人票で「賞与あり」と明記している事業所を探しつつ、見学時に「過去2年の支給実績」を具体的に聞くのが最も確実です。賞与は経営状況に左右されるため、安定した受注先を持つ事業所を優先するのがポイントです。

障害年金とA型の給与は両方もらえますか?

多くの場合、障害基礎年金・障害厚生年金は併給可能です。ただし、年金更新時の診断書で「就労状況」が等級判定の参考材料となるケースがあるため、収入や勤務状況については年金事務所に確認しておくと安心です。

残業や休日出勤で給与は増えますか?

労働基準法が適用されるため、所定労働時間を超える勤務には割増賃金(25%増等)が発生します。ただしA型は体調管理を優先する設計上、恒常的な残業は推奨されておらず、増収目的より生活リズム維持の観点で運用されています。

給与が低い事業所に通っています。転所すべき?

給与だけでなく、業務内容・人間関係・体調適合性も含めて総合的に判断しましょう。給与差が月3万円以上あり、かつ通所自体に支障がある場合は、相談支援専門員や市区町村窓口に相談して転所を検討する価値があります。

給与アップ交渉はできますか?

労働者として交渉自体は可能です。ただし、A型事業所の人件費は報酬体系で決まる側面が大きく、個別交渉での昇給は限定的です。それよりも、より給与水準の高い事業所への転所、または一般就労への移行のほうが現実的な選択肢になります。

2024年の閉鎖問題以降、給与は下がっていますか?

全国平均では令和5年度+3,201円増と上昇傾向にあります。閉鎖したのは生産性の低い事業所が中心で、残った事業所はむしろ給与水準を維持・向上させる傾向が見られます。とはいえ事業所間の格差は拡大しており、選び方の重要性は以前より増しています。

まとめ:A型の給与は「事業所選び」で大きく変わる

令和5年度のA型平均賃金月額は86,752円。前年度から+3,201円増加と上昇基調にあるものの、東京都106,498円〜宮崎県74,967円と都道府県間で3万円超の差があり、さらに同じ地域の事業所間でも数万円の差が普通に存在します。

📋 A型の給与を考えるときに押さえる5つのこと

  • 全国平均は86,752円。「1日4時間×月20日×時給1,000円」の標準シフトとほぼ整合
  • 都道府県別では東京・島根・広島が上位、宮崎・沖縄・鹿児島が下位
  • 2024年報酬改定後、「淘汰」と「賃金上昇」が同時進行。事業所間の二極化が加速
  • 1日4時間勤務だと社会保険に加入できないケースあり。シフト要件を確認
  • 給与アップは「事業所選び+スキル習得+長時間シフト」の3点で実現

「いくらもらえるか」は人生設計の根幹に関わる情報です。データと現場感覚の両面を持ったうえで、自分に合うA型事業所を選んでいきましょう。あわせて就労継続支援A型の総合解説A型の選び方を読むと、より立体的に判断ができます。

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