多重関係(デュアル・リレーションシップ)とは?相談員が守る境界線
edit2026.05.14 visibility89
相談にのっていた相手と、いつのまにか友達のように親しくなる。SNSでつながる。相談の外で会う——。一見やさしい関係に思えますが、これは多重関係(デュアル・リレーションシップ)と呼ばれ、相談者を傷つけるリスクをはらみます。この記事では、相談員・傾聴ボランティアが知っておきたい多重関係の問題と、線引きを整理します。
多重関係とは
多重関係とは、「相談する人/される人」という関係に、別の関係(友人・恋愛・仕事・金銭など)が重なることです。支援者と相談者のあいだには、知らず知らずのうちに「頼る/頼られる」という力の差が生まれます。そこに私的な関係が混ざると、相手が断りにくくなったり、判断が歪んだりするのです。
なぜ避けるべきなのか
悪意がなくても、多重関係は相談者を不利な立場に置きます。「お世話になっているから断れない」「嫌われたくないから合わせる」——こうした遠慮が生まれた時点で、対等で安全な相談関係は崩れています。相手を守るために、関係を「相談の枠」の中にとどめることが大切です。
気をつけたい場面
- 個人的な連絡先の交換|活動の外に関係を持ち出さない。
- SNSでのつながり|フォローやDMで私的な関係に発展させない。
- 相談の外での面会・金銭のやり取り|原則として断る。
- 恋愛感情が生まれたとき|関係を続けず、運営や責任者に相談する。
オンライン・匿名という安全性|ココトモの場合
ココトモの相談は、オンライン・匿名・サイト内で完結します。個人的な連絡先を交換したり、外で会ったりする必要がない設計なので、多重関係のリスクが構造的に低く保たれています。「親しくなりすぎて困った」「断れなくて苦しい」といった事態を避けやすく、未経験の相談員でも、安全な距離を保ちやすいのが特徴です。迷ったときはメンバー相談室に相談できます。
安全な距離を保ちやすい場所で、人の話を聴く
ココトモはオンライン・匿名・サイト内完結。多重関係のリスクが低く、未経験でも安心して始められます。経験・資格不要、ノルマなし。
よくある疑問
相手に感謝されて連絡先を聞かれたら?
気持ちはうれしくても、個人的な連絡先の交換は原則として断ります。「ここ(活動の枠)でお話を聴かせてくださいね」と、やわらかく線を引くのがよいでしょう。
すでに知り合いの相談を受けてもいいですか?
既存の関係があると、対等で安全な相談が難しくなります。可能なら別の相談員に代わってもらうか、運営に相談するのが安全です。
参照:多重関係・境界に関する対人援助の一般的倫理。ココトモの活動内容は2026年6月時点のボランティア相談員募集ページに準拠します。