ちーの日記『私の心の扉を叩くのは小沢健二さんだった話』

 はい。昨日はライブでした。

 原宿駅は変わってしまっていて感傷。あの混雑が好きだったのに、人の流れがとてもスムーズ。NHKホールへ向かう。
 途中歩道橋から誰もいない代々木第一体育館を見下ろす。コロナ前は毎年V6のコンサートで訪れていたV6ファンの『聖地』だった場所。今にも降り出しそうな曇り空(傘忘れた)。イノッチが雨男で、終演後に猛烈な雨に降られたり、そもそも台風で日程変更になった事もあったっけ。もう泣きそう。

 NHKホールに着いた。欲しかったグッズはやはり完売。とっとと入場の列に並ぶ。そして促されるまま会場に入り『モノクロボックス(グッズ入りの缶)』を受け取った。中身はネクタイとホイッスルと耳栓。開演中合図に合わせてホイッスルを吹く。音が苦手な方は耳栓着用、という配慮。ホイッスルの音量も、UFO型の紙が入っていて、それを正しく装着すれば調節することができる(凄い)。

 小沢健二さんのファン層はまぁ、30年前に青春してた世代だ。それが、今日の為にモノクロの服を選び、チェック柄の缶を受け取り、「え、どうやんの❓💦」とホイッスルに消音器をつけ、ネクタイを締める。オザケンさんの「ホイッスル!」の声に合わせて「ピー!」と吹く。お若い方はご自身のご両親で想像してみて。なかなか素敵なこと。ホイッスルなんて大人になったらまぁ小学校や体育の教師にでもならない限り吹くことはない。粋な計らいじゃないか。存分に吹いた。

 いろんな曲で、30年前や最近起こった事何度も思い出した。でも、オザケンさんにとっても平坦な30年じゃなかったし、会場にいるほぼみんながそうなのだ。
 『無限の海は広く深く でもそれほどの怖さはない』という歌詞を何度も叫ぶように歌った。オザケンさん、「歌われるとグッとくるね」って言ってた。

 私は乱視なので、ステージの照明が花火みたいに見える。街灯だってそうだった。そんな事も忘れていた。消音器の組み立てに戸惑ってた隣の席の人に私は自分のホイッスルを見せた。私、人見知りしないコミュニケーション大好きなお節介だったのだ。

 『君の心の扉を叩くのはいつも僕さ』これは歌わなかったけど、確かに私の心をノックした。というかロック解除。

 缶に入ってた歌詞カードを見て新曲を歌わされる。『あぁ のり弁は 鰹節を炒めると うまい』いい大人がこんな歌詞を頷きながらみんなで歌う🤣 そう。日常を歌いながら非日常なのだ。56歳のオザケンさんはウサギの仮面をかぶっていた。56歳男性がうさ耳である。

 アンコールの後オザケンさんの「生活に帰ろう」の言葉とカウントダウンでライブは幕を閉じた。「やだ!」という叫び声が聞こえた。客席もステージも一瞬真っ暗になり、客席の明かりが点いた。きっと仮面を外してからオザケンさんの生活も再び始まる。

 電車に揺られ帰宅。ずっと踊って歌って、いつか筋肉痛がやってくるなと思った。でもかつてそれが嬉しかった。悲しい事ばかりじゃない。嬉しい事もいっぱい思い出した。大丈夫だ。行こう。
 グッズ買えなかったお金もあるし、8月の武道館公演のチケットを申し込んだ。大丈夫。まだまだできるぞタイムスリップ(当たればの話)。

 ライブって最高に楽しい。大好きだった。決して安くはないけど、得られるものは巨大。かつて母に
 「光GENJI観てくればいいじゃない」
 と言われたあの日。そうだ。もっとフットワーク軽く『生』で体感しよう。非日常を。そして『生活』のガソリンにしよう。ずっとそうやって生きてきた。
 心の扉を叩く音、聴こえたよ。

star今日できたこと♪

まず『生活』の第一段階としてヘルパーさんの作ってくれた鶏肉炒めを冷凍。もっと『生活』に目を向けようと思ったよね。気付いたことからやっていこう。迷わずに、いや迷うのは当然か。でも前に進むしかないのだ。ガッチガチにガードルで固めて30年前のパンツがはけた自分。周囲と比べたらなかなかのナイズバディになっていたよ。自信持とう✨

favorite読んでくれた人へのメッセージ

お読みくださり有難うございます。若い人たち、大人になってもこんな体験できます。大人たち、諦めないで自分を取り戻そう。Xのフォロワーさんが子育てで悩んでらして。でも親御さんは自身が楽しくしてる姿を子どもに見せればいいんじゃないかなぁ(ネグレクトとは別)と思うのです。大人になっても楽しいって親の姿を見た子どもは、大人になるのを怖がらないと思います。多分。自分を楽しみましょうよ。

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