こめつぶの日記『契機』

目が覚めて、そのまま布団の中で携帯のゲームをしていた。

ボーっとしながら、ぶと自分のことを思った。

僕は自分の都合ばかりだな‥そう思った。

そして、そのことにものすごく納得がいった。本当にそうだなと否定も肯定もなく腑に落ちた。

今自分自身がこのような身の上なのも、このような状態なのも当然のことだなと思った。

そして、周りが自分の都合ばかりを優先することがあったとしても、僕に文句を言う資格はないな‥そう思った。

質量は保存される。一定なのだ。

だから、宇宙は拡大しても、いずれは収束し元に戻る。

だから、誰かが生きれば何かが死ぬし、何かを手に入れれば、どこかは失われる。

だから、全ての存在が満足することはできない。

自分だけが満足も、みんなが満足も成り立たない。

今朝、自分のことばかりの僕に納得した。自分は見えた。

だけど、この満たされることのない世界の中でどのように生きていくのかはまだ見えていない。

だけど、自分が見えたことで、そんな自分に納得したことで、心境が少し変わった。

どうにかしよう。そう思った。

どうにかして救わなければ。

こんな僕を。こんな世界の中で。

僕を救うことができるのは僕だけだ。僕だけが僕を救える。

世界をあてにしていては、結局他の何かや誰かにしわ寄せたいくだけ。それでは意味がない。それでは僕は救えない。

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